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Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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洗い物

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いよいよ本格的な冬の到来(とは言っても、遅すぎるのですが)。

今日も朝から風が強くて寒かったです。霜が降りるほどでもないのですが、やっぱり冬ですね。友達と自転車に乗りながら、風が強くてほとんど前に進まないね!と大笑いし合いました(本当に、進まないのです!彼女のextra-exerciseにいいかも、というコメントがぴったり)。それでもやっぱり今年は暖かくて、季節がおかしいことには変わりありません。彼女の家のお庭には、もう水仙が芽を出していました。今から季節を間違えて芽を出してしまったら、これからの雪や霜で枯れてしまう・・と心配している彼女。まだバラも咲いているし、今年は本当に異常気象です。

とは言っても寒いので、お水で家事をするのが辛い季節。この国で一番困るのは、水道の蛇口がお水用とお湯用の二つに分かれていること。キッチンも、洗面所もそうです。お水はすごく冷たいし、お湯はboiling hotだし、混ぜて適度な温度のお湯を使うという贅沢ができないのが困りもの。イギリス人は困らないのかしら・・という話を留学生友達としていて、困らないんだよね、という決断に到達しました。なぜなら、有名な話ですけれど、イギリス人は本当にお皿をすすがないのです!彼らの食器洗いを見ていると、排水溝に栓をして、洗剤を入れながらお湯とお水を溜めて、食器をそこでじゃぶじゃぶ洗って、そのままあげてしまいます!すすがないのです!お風呂にしても、シャワーのないバスタブだけというのが今でも本当にある訳ですから、身体を石けんで洗った後、バスタオルで拭き取るだけなのです!話は知っていますが、今でも若い子たちがそうやっているのを実際に見ると驚いてしまいますね。身体に悪そう・・(もっとも、日本ほどお水が豊かな国もないので、日本人がお水を使いすぎるというのはもっともな批難なのですけれど。)

何をするにも細かいことの苦手なお国柄。先日ハロッズで、ギフト用のラッピングを頼んだら、ラッピングコーナーに行って紙とリボンを買えと言われました。それで頼んでも、見ていると本当にヘタっぴで、できあがりもゆがんで今にも崩れそう(笑)。今日は、私の生活必需品であるチョコレートも買いに行きました。ベルギーチョコを売っている小さなお店、手作りなのはいいのですけれど、同じチョコでも形も大きさも全然違うし、周りのチョコからフィリングやプラリネがはみ出しています(笑)。写真の大きな鐘楼はSt John's collegeのチャペル↑。(チョコレートショップはこの近くの細い道を入ったところにあります。)写真の左下の方で、アジア人の団体さんらしき人たちが見ているのが、たぶん、ニュートンのりんごの木。Trinity Collegeです♪
# by ellisbell | 2006-12-13 07:10 | society

晩ごはん

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先週からようやく本格的に寒くなったケンブリッジ。

この辺りは風の強い場所ではあるのですが、最近では毎晩のように嵐かと思うような風が吹き荒れます。例によって一日中雨が降ることはないのですが、朝晩にはよく降っています。そして、日の短さ。最近では4時前には日が暮れてしまうようになりました。

私のフラットはコレッジの所有で、ここに住んでいるのはコレッジの大学院生や客員研究員ばかりです。狭いながらもベッドの上に本棚がある生活にもすっかり慣れました(笑)。(地震のない国っていいですよね!ぎっしり本を詰め込んだ本棚の下でも、気にせずに眠れます。)フレンドリーな隣人たちと仲良くなれて、適度にプライバシーもあって、暮らしやすいフラットなのですが、みんな忙しいから、誰にも出会わない日も当然あります。私はそれが当然だと思っていましたが、10月から来ているインド人Nは、それが寂しいと言います。インド人にしては家族の少ないNですが、先日、私とLにごはんをひとりで食べるのをやめようと言いに来ました。みんな忙しいけど、週に一度は一緒に晩ご飯を食べよう!という提案。特に今は学期も終わったので、みんなごはんを作る余裕もあります(いつもNが電子レンジでチンのごはんを食べている(らしい)のは、みんな気にしていたところでもあります!)。しかも、インド人、中華系マレーシア人、日本人の組み合わせですから、いろんなごはんが食べられること間違いなし♪

ということで、昨日はさっそくNがごはんを作ってくれました。七面鳥のカレー↑。(正しい名前も聞きましたが、忘れちゃいました・・パンジャブ語、難しいです。涙)前菜として、ちゃんとコショウの効いたpapadも☆3人の予定が、たまたまいたイギリス人Jも参加して、4人での楽しいディナーでした。(通りがかりの人たちものぞきに来て、「なんて家庭的な風景だ!」と感激していました(笑)。)Nが、一人分の料理って何となく億劫で作る気がしない、1人分でも4人分でも手間はほとんど変わらないんだから、こうやってみんなで食べる方がずっとおいしい、と言っていましたが、確かに、そうですよね。Nの手作りインドカレー、おいしかったです(でもソースの作り方はtop secretで教えてもらえませんでした・・)。さて、来週は私の番。みんな、日本料理というと声をそろえて"sushi!"を期待しているようですけれど、そんなもの私は作れないし、そもそもこの辺りのお魚の鮮度では難しいでしょうし、何を作ろうかな・・本当はお鍋がいいのですけれど、お鍋は借りないとできないし・・・材料に制限もありますが、考えるのも楽しみですね。みなさんのお勧めは何ですか??
# by ellisbell | 2006-12-12 03:52 | Cambridge life

Because I could not stop for Death

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今日、12月10日はアメリカの詩人Emily Dickinsonの誕生日です。

いろいろな偶然が重なって、ふと思い出しました。偶然というのは、まずは妖精。最近、友達との間に妖精のお話が出ていて、それで思い出したのがテレビドラマ--先月、ハワースに行ったときに初めて見たBBCのドラマ、Torchwoodです。こちらでもほとんどテレビは見ないのですが、夕方すぐに真っ暗になってしまってすることもないハワースの夜、お昼間に本に囲まれていましたから読書をする気にもなれず、ぼーっとテレビを見ていました。Torchwoodというのは、BBC Walesが製作しているscience/crime dramaです。架空の犯罪捜査組織Torchwoodが、さまざまな科学的(そして非科学的)手段を用いて、人間や人間でないもの(!)による犯罪を追いかけます。こちらのテレビでは夜9時を過ぎると、子供に見せるのは気をつけてね、という番組を放映しますから、結構殺戮シーンなどがあって怖いのですけれど・・・学校や継父によっていじめられている可愛らしい女の子に「新しいお友達」ができるのですが、このお友達は彼女を困らせる相手を次々に殺していきます。そして最後にはこの女の子はその「お友達」の種族に入ることを選ぶのですが・・・そう、そのお友達は怪物的エイリアンなのです。そして、このエイリアンの設定は妖精を強く意識していました。(さすがウェールズ!妖精が、可愛らしい子供を誘って仲間にするなどというモチーフもそのままですよね。)

そのままこのドラマのことは忘れていましたが、先日妖精のお話がmixiで出た日が、ドラマの放映日だったので、ふと思い出してテレビをつけました。その日の物語は、死者をよみがえらせる話だったのですが、その死者が実は死ぬずっと前から蘇りをかけてプログラムを仕掛けておくという設定。そのプログラムに使われていたのが、Emily Dickinsonの詩だったのです(あー、長い説明だった)。謎に満ちた、私の大好きな作品、"Because I could not stop for Death"。「私は死のために立ち止まることができなかったので、死が私のために親切にも立ち止まってくれた」で始まる詩。マサチューセッツ州アマーストに生きて、そしてその地でなくなった詩人ですから、(彼女自身の信仰はともかくとして、)とても宗教的なモチーフが多いのですが、この詩も死というものを「死との結婚」というイメージでとらえています。ひとりの人間は死を迎えますが、人類としての全体の人間は、死を超えて世代が続いていくという円環のイメージでつづられます。東洋的な思想でもありますよね。誰にも知られず、今で言う引きこもりのような状態になって、自分のためにだけ詩を書き続けた独創的な詩人。久しぶりに読み返したくなりました。

写真は、ハワース牧師館のステンドグラスです↑。
# by ellisbell | 2006-12-11 01:55 | literature

Christmas Formal

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「書き物」をしていますが、まったくはかどらないので、日記に逃避してきました♪

そう、昨日は待ちに待った、コレッジのChristmas Formal Hallだったのでした。ドレスコードはblack tie。200人収容のホールがぎっしりになった夜でした(こんなにたくさんの人が来たフォーマルは見たことがありません!)。ドレスを着て、アクセサリーを付けて、大急ぎでマニキュアなどつけるのも久しぶり♪(←普段どんな格好をしているのかがバレバレですね・・・)クリスマスらしくゴールドで統一して、指先にもゴールドのラインを入れて完了☆その格好で、台所から缶詰や新しいパスタの袋をごそごそ取り出し手いるのもちょっと間抜けですけれど、クリスマスは宗教行事ですから、チャリティのシーズン。路上生活を強いられている人々のための食料品や衣料品などを受け付けてくれるので、その準備です。同じフラットから数人で一緒に歩いて行きましたが、インド人Nはタキシードとボウタイを「昨日買ったんだよ、マジシャンになった気分だ!」とのコメント(笑)。確かに、普通、学生ってあんまりドレスやタキシードを持っていませんよね・・・

Christmas Formal_c0105386_3492224.jpgさて、pre-dinnerドリンクは、クリスマスらしくmulled wine。スパイスやお砂糖を入れて温めた赤ワインです。ホットワインは久しぶりで、強い風の中歩いた身体にはぴったり♪見知った顔を見つけて、ちょっと話などしているうちにホールへの扉が開きます。今回はすべて席が決まっているので、ネームタグを探して、着席。テーブルの上には小さなおもちゃ入りのクラッカーが置いてありました。全員で引っ張って、あちこちでパンパンと音がしている中、ディナーのスタートです(今回はフェローもハイテーブルではなく、普通のテーブルに数人座っていたようでした)。まずはサンドライトマトのスープ。そしてメインはもちろん、ローストされた七面鳥。グレイヴィに、クランベリーソースもちゃんと出てきます(おいしかった♪)。付け合わせにはポテト+芽キャベツ。このBrussels sprout(芽キャベツ)というのも、クリスマスに欠かせないものだそうです。ちょっと苦みがありますが、嫌いな人は大嫌いだと聞くとおり、斜め前くらいの女の人が「ああ、これ大嫌い!」と言っていました(笑)。そして、デザートにクリスマス・プディング。炎に包まれた形で出てくるかと期待していましたが、さすがに200人分は無理だったらしく、熱々を切り分けてサーブされたところを、ブランデー・バター・ソースでいただきます。チーズとポートワイン、コーヒーにはミンス・パイまで出て、英国らしいクリスマス・ディナーを堪能しました。

Christmas Formal_c0105386_3495281.jpg最後にサンタさんがたくさんやってきて、ネームタグに書かれていた番号から数人にプレゼントを配っていました(もちろん、私は外れ・・)。このサンタさんはプレゼントをくれる方ではなく、回収する方がメイン。チャリティの食料品などを集めてまわり、それがホールのクリスマスツリーの下に置かれているのも伝統的ですね♪最後には聖歌隊の先導で、みんなでキャロルを歌ってお開きとなりました。とは言っても、ここからコレッジのバーになだれ込み、12時過ぎまでダンスパーティーでした。私は友達と早く帰りましたが、これが今学期最後のどんちゃん騒ぎ。クリスマスが近づくと、帰省する学生も増え、街もコレッジもがらんとしてしまいます。家庭のクリスマスではないけれど、英国らしいクリスマスが味わえた素敵な夜でした☆
# by ellisbell | 2006-12-09 03:50 | Cambridge life

queue

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英国人はqueueが好きです。

最近はクリスマス前で街も混雑しているし、今日も郵便局の本局に行ったら、午前中なのに長蛇の列。みんな世界中にクリスマス・カードやプレゼントを送っているらしく、おばあちゃんが「これはカナダなの」「これは○○」と言いながら、一つずつ重さを量ってもらって切手を貼り付けている間、みんな忍耐強く待っています(と言う私も、これは日本、これはアメリカ、とカードや小包を量ってもらっていますから、人のことは言えません)。午後にもう一度近くの郵便局に行ったら(ここからいつも日本向けにものを送っているので、ついに顔を覚えられたらしく、「日本?」と聞かれるようになりました・・・)ここでも人々は辛抱強く列をなしていました。イギリス人は待つのが好きなんだよ、信じられない、といつも中国系Lが言うのですが、スーパーのレジなどでも、前の人が荷物を詰めおわって、お財布にお金やカードをしまい込んで、Bye!というまで、係の人も次の人にかからずじっと待っています。こちらの郵便局は、小さなニュースエイジェントやコンビニの中にも窓口がありますから、あちこちにたくさんあって便利は便利なのですけれど、どれだけ人が並んでいても、係の人はひとりかふたりでさばいていて、後ろの方にいる人は決して対応しないのが日本とは違うところ。日本なら、人が待っていたら必ず、別の仕事をしている人もとりあえず応対に出てくれるところですよね。でも、みんな列の前後の人たちとのんびり、今日は寒いねえとかいいながら、気長に待つのです。

queue_c0105386_4355036.jpgやっぱりここはヨーロッパ、クリスマスが一大イベントなのだなぁと思います。宗教色が強いので、クリスマスには普段は教会に行かない人たちも教会のミサに出席したりするようですね。そして、チャリティの機会が多くなるのもこの時期。明日はいよいよコレッジのクリスマス・フォーマルですが、その時にも、路上生活を強いられている人々のために、要らない服や生活用品を持ってきてくださいというメイルが回ってきていました。街はクリスマスです。年末に旅行を計画しているので、今日はその予約の電話をかけたところ、「クリスマスだからね」と£10お安くしてくれたりもしました♪それはラッキー☆だったのですけれど、心配事が一つ。25,26日はこちらの祝日ですが、ロンドンの公共交通機関はすべて止まってしまうとの噂が・・・ただの噂でありますように!

写真は、トリニティ・コレッジの「ニュートンのりんごの木」。彼が万有引力を発見したりんごの木の子孫だそうです。でもりんご、なってるのを見たことないんだけどな・・・ついでに二枚目は、先日リバティで食べたりんごケーキ♪お友達が食べたのはイチゴのタルト。こちらでこういうタイプのお菓子はほとんど見ないのですけれど・・・おいしかったです☆日本ではクリスマスで、イチゴのケーキが並んでいるんだろうなぁ・・
# by ellisbell | 2006-12-07 04:36 | miscellaneous


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