Under the English Sky |
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緯度の高い英国は、すっかり秋の気配です。 久しぶりに戻ってきたケンブリッジは、すっかり涼しくなっていました。アイルランドもずっと涼しかった(ところによっては寒かった)けれど、それは英国も同じだったそうです。7月の異常な熱波が過ぎ去ったら、もう、季節は急ぎ足で移り変わろうとしています。今の時期の最高気温は20度を少し超えるくらい。最低気温は12,3度ほど。にわか雨も毎日のように降り、朝晩はそろそろ冷え込んで来ました。日本の友達が毎日暑いというのが、いささかうらやましく感じられます。だって、まだ8月。最近の気温って、例年より低くない?と周りの友達に聞いても、「うん、今年の夏は短かったね」という返事が返ってくるばかり。もう、暑いという言葉が出ることはないでしょう。そう思うと、英国人があんなに日光浴をする気持ちがちょっぴり分かったりします。完全に、光が変わってしまいました。日本の暑い夏が、懐かしい。 私はあまり秋が好きではありません。日本にいるときから、暑い夏が好き。美しい紅葉やおいしい食べ物に彩られる秋は、好きな面もたくさんありますが、日が短くなって、どんどん寒さに向かっていくもの寂しい夕暮れが、何となく気持ちをめいらせます。春の、心がざわめく感じも独特ですが、秋の、すべてが冷たく沈んでいく感じも、毎年、ああ秋だなあとしみじみ思います。そして、どんどん日が短くなること。英国ではまだ8時過ぎにようやく暗くなり始めるくらいのものですが、1ヶ月前には9時半でも明るかったのに、と思うとやっぱり秋だなあと感じます。これから冬至まで、どんどん日が短くなり、長い冷たい冬がやってくるのです。(繰り返しますが、まだ8月です!今朝はメンテナンスのスティーブンが、ヒーターを入れてあげようか?と聞きに来ました!君の国とは全然気温が違うだろうから、だそうです。日本は熱帯ではないんだけどな・・・) 夏休みということで、日本から親戚や友達が来てくれて、うれしい再会。みんなこちらは涼しくていいね、と言いますが、私の実感としてはもう少し暑くてもいいなぁと思います。人が来てくれてようやく、ロンドンやケンブリッジの街を観光したりもするので、それはそれで楽しい。久しぶりにカンタベリーにも行ったり、ビッグベンの前で写真を撮ったり。改めてケンブリッジのコレッジ群に入ったり、街並みを眺めたりすると、なんと美しいところかと今更ながら思ったりもします。英国をまわった伯母たちに昨日、どこが一番印象に残った?と聞いてみたら、(お上手もあるでしょうが)ケンブリッジがよかった、と言ってくれました。コレッジの立ち並ぶcity centreから少し外れるだけでもこんなに美しい自然が残っているのは、やっぱりすごいですよね↑。前に来たときにもケンブリッジは緑のイメージがありましたが、今も、やっぱり緑の美しい街です。 先日は久しぶりにグランチェスターのThe Orchard(ティールーム)へ行ってきました。ここも絶対人を連れて行きたいところの一つです。ゆっくりと川べりのフットパスを歩いて行くと、前に歩いたときには、夏らしくキンポウゲやひなげしが咲いていた野原では、牛たちがゆっくり草をはんでいました。そしてフットパスの左右の木々は、もう、実をつけています。のんびり歩いてオーチャードに着くと、5月には花をつけていたリンゴの木が、もう果実をたくさんみのらせていました。まさに、Orchard(果樹園)ですね。時間もゆったりと流れるような、あるいは、時が19世紀で止まってしまったかのような、とても優雅な場所です。日だまりの中でスコーンを食べて、いろんなお話をするのは、とても素敵な午後の過ごし方ですよね。訪れるたびにさまざまな季節を感じさせてくれる場所。お気に入りのティールームです。 帰り道のフットパスで、たくさん実のなっているブラックベリーをつまんでみました。(こちらはベリー類がとても豊富でおいしいのですが、まだイチゴが売っているのが不思議・・そういえば、まだひまわりやフジやバラも咲いています。日本の5月くらいの気候が、多少の暑い日をのぞいては、ずっと続いているということなのでしょうね。)ブラックベリーは種も多いし、お砂糖を加えてジャムにするしかないと思っていたのに、酸っぱいだろうという予想を裏切る、甘くて柔らかい果実でした。完熟すると、おいしいのですね。くだもののおいしい秋。もうすぐリンゴもたくさん出回ることでしょう。
by ellisbell
| 2006-08-23 20:47
| Cambridge life
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