Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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ガウディの街(1)

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スペイン旅行はバルセロナから始まりました。

c0105386_6294024.jpgバルセロナは初めて行く街です。フランスに近い、カタルーニャ地方の中心都市だし、海も近いので海産物も美味しいだろうなぁととっても楽しみにしていました。今回のフライトは、ロンドン・ルートン空港から約2時間。窓の外に美しい雪を抱いた山脈が見えてきた頃に飛行機は降下を始めます。空港で待ち合わせていた友達とも無事に再会できて、そのまま市内へ。日差しがまぶしく、この日は暑いくらいに気温も上がっていました。晩ご飯に、まずはサングリアと一緒にタパスを楽しみながらいろいろと日程の相談をします。タパスはスペイン風の居酒屋さんのようなところで出される小さなお皿に盛られたお料理。写真はバルのカウンターですが、タパスはこのように並べられていて、好きなものを注文できるようになっています。小さいお皿で出てくるので、いくつも楽しめて嬉しいシステム☆魚介類がやっぱり美味しいです。 どれも少し塩味が強めだと思いましたが、ガーリックとオリーブオイルがたっぷり使ってあって、キノコもイカもタコも、すべてとっても美味しかったです☆もちろん、サングリアも。やっぱりスペイン、美味しいですよね!!!

c0105386_631140.jpgバルセロナ観光の目玉はやっぱりガウディ建築を巡ることでしょうか。昔から、絶対この目で見たいと思っていたサグラダ・ファミリアから、ガウディ巡りはスタートです。数多くの独創的な建築で知られるアントニオ・ガウディの作品の中でも、やっぱりこれはずば抜けて有名な作品でしょう。ガウディのライフワークであるのはもちろん、今もまだ未完成で、中は本当に工事現場そのものです。ガウディはその敬虔な宗教心でも知られていますが、自分の人生をすべて賭けるのみならず、死後にまで続く作品を創作するその創造力はすごいなぁと思います。そしてこの建築に昔も今もたずさわり、完成を見ることなくこの世を去ったたくさんの人たちも。歴史の一部になるというのはこういうことなのでしょうね。名前は残らずともその仕事が残っていくというのは、素晴らしいことです。
写真で見るだけではとてもグロテスクな大聖堂に見えるこのサグラダ・ファミリア。確かにグロテスクなのですが、ガウディはとても自然界に存在するものを意識して作っています。その不調和の調和のようなものが、逆に美しいと思えるような作品だと思います。そして少し草間弥生の作品を思わせるようなところも。「世界」の見え方というものに、一つの正しい答えはないのだと思わされました。自然界からのインスピレーション。例えば冒頭に載せた、塔に上る螺旋階段。カタツムリやアンモナイトのような形を思わせますよね。全く同じことを、次に見に行ったカサ・バトリョでも思いました。

c0105386_6314460.jpgカサ・バトリョ。ガウディのデザインで増築された住宅です。ガウディはサグラダ・ファミリアがとにかく有名ですが、たくさんの住居やインテリアもデザインしています。それがとても美しくて、また機能的であることに驚きました。近くにあるカサ・ミラが石を積み上げて作られているのに対して、カサ・バトリョのイメージは海。入ったところの階段の曲線が素晴らしく美しく、居間の電灯はイソギンチャクを思わせます。写真は、カサ・バトリョの居間から見下ろす通り。美しいステンドグラスを通して入ってくる光に満ちた、広々とした明るい空間と美しい曲線は、とても落ち着ける場所です。そしてオーディオガイドが言っていた通り、ガウディのデザインは触られるためのものなのです。階段の手すりやドアノブもすべて触って気持ちがいいように作られていました。100年も昔に作られているのに、今でもとてもモダンなのが驚きですよね。

c0105386_6325355.jpg増築されているので、実際には上は集合住宅として使われているのですが、とにかく窓を広く、真ん中に空間を取って、とても機能的に光を取り入れた明るい住空間、そして美しく幻想的な青い中庭、海の生物を型どりながらとても効率的に計算された空気循環に感激しました。そしてデザインがまたとっても可愛らしいのです!私の大好きなスペインのデザイナー、シビラにとても近いものを感じました。スペインのデザインの大きな流れがあるのでしょうね。おもしろかったです。この写真はカサ・バトリョの正面から。壁面のガラス・モザイクがとてもきれいです。アールヌーボーの芸術的な側面をもう少し実際的にしたような感じ。こんなおうちに住みたいな、と思わせてくれるような、遊び心と機能性がミックスされた、素晴らしい住居でした。

c0105386_63324100.jpgこの日はちょっと欲張って、ピカソ美術館まで。たくさんの作品がありましたが、パリのと比べるとさすがに若い作品が多いです。その中でも素晴らしかったのがベラスケスの絵の習作、ラス・メニーナス。写真やネットで見ているよりもずっと美しく、そしてこの絵を執拗なまでに何度も何度も研究、模倣しているピカソが、ベラスケスに見たものもやはりスペインの伝統なのかも知れません。ベラスケスの本物とは、マドリッドで対面する予定。楽しみです。
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# by ellisbell | 2007-03-31 06:34 | trip

青空の下

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12日間に渡る旅行から帰ってきました。

留学中、最後のヨーロッパ旅行。行き先はスペイン、そして足を伸ばしてモロッコまで(モロッコはヨーロッパじゃないですけれど!)。いろいろなものを見て、いろいろなものを食べて、そしていろいろなことを考えて来ました。17日にロンドンを出てから、バルセロナの土の香り、グラナダの歴史と栄光、コルドバの陽光と緑、マドリッドの都会的な喧噪、そしてマラケシュのカオス、すべてとても新鮮で、とてもおもしろい体験でした。そして、異文化を理解し尊重するためには、やっぱりその土地に行って自分で何かを感じることがとても大切だと再認識したところです。

予想外にイースター前の寒波に覆われたヨーロッパ。先ほど友達に会ったら、ケンブリッジでは雪が舞ってたよ、と言われましたが、スペインもモロッコも寒かったです。軽装で行った私はみごとに風邪をひきつつも、夜はしっかり寝てしっかり食べて、すべての日程を楽しんで来ることができました。そして、寒かったにもかかわらず、連日素晴らしく美しいお天気に恵まれていました。本当に、青い空。特にコルドバの真っ青な空と南国の植物はくっきりと印象に残りました。また、マラケシュには色とりどりの花が咲き乱れ、美しい空の下に良く映えていました。写真はマラケシュのホテルの屋上テラスから。寒かったけれど、青空を楽しめた南国の旅でした。

旅行中にメッセージなどくださった皆さま、ありがとうございます。お返事が遅くなりましたが、私は元気です♪(ちょっと鼻づまりですが(笑)。)本帰国までもう少し、明日から本当に毎日バタバタすることになりますが、時間を見つけて旅行記をアップしたいと思います。(写真も何百枚撮ったことか!)もう日本では桜が咲き始めているのだそうですね。季節はまた移り変わっていきます。
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# by ellisbell | 2007-03-30 06:24 | trip

Queens' College

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今日はRed Nose Day。

お友達とお茶をしに出たら、お鼻を赤く塗ったり、大きな赤いお鼻をつけたりした子供や大人を数人見ました。街中では、バケツを持った人たちが募金活動をしています。私の滞在も後ひと月を切り、だんだん最後に会う友達も増えて来ました。今日は友達のLと一緒にアップル・クランブルを食べ、いろいろしゃべって楽しい時間を過ごして来ました。おそらく、次に彼女に会える可能性があるのは、彼女が9月に日本に来る時。東京に行く時間があればいいのですけれど・・それでもスカイプやMSNのおかげで、少しは距離を感じずにすみますよね。本当にインターネットが世界を小さくしてくれたことに感謝です!最後に彼女がくれたプレゼントはチョコレートの本(笑)。「これを見た途端にこれだ!と思ったんだよ」とのことでした♪英国でも私のチョコホリは有名になってしまったようです(笑)。

さて、昨日のラスト・フォーマルはQueens' Collegeでした。(そして友達が実現させようと計画してくれていたのはSt.John's。残念ながら実現はしませんでしたが、計画だけでも嬉しかったです♪)クイーンズは、ケム川にかかる数学橋を持つ、由緒正しき伝統あるコレッジ。Queens'は複数形なのですが、これはもともとヘンリー6世の妻、マーガレット王妃によって1448年に建てられたことと、その後エドワード4世の妻、エリザベス王妃によって1465年に再建されたことにより、この二人の王妃を記念して複数形になっているのだそうです。コレッジのarm(紋章)にはリチャード3世の紋章(イノシシの頭)を使い、現エリザベス二世女王がケンブリッジを訪れたときは、このコレッジにいらしたという歴史を持つコレッジ。メニューの後ろに誇らしげにこのような歴史が記されていました。

c0105386_7403876.jpg広々としたコレッジ・バーでシェリーをいただいた後、ホールに移動しましたが、古いコレッジの割にはホール自体は新しく、天井が高くてろうそくがなかったせいもあり、少しレクチャー・ホールのような感じでもあります。けれどサーブしてくれる給仕さんたちはみんな年配でヴェテランっぽく、ちゃんと"ma'am"と呼びかけてくれていました。前菜にワンタン・スープ、メインに赤スグリのソースを使ったラム、そしてジャムを載せたスポンジケーキという献立。クイーンズもなかなか美味しいよ、と聞いていましたが、前評判通り、どれも割と美味しくてとっても満足です(でもやっぱりトップはMagdaleneかKing'sでしょうね!)。カジュアルではありませんでしたが、それほど保守的でもないコレッジ。雰囲気的には少し物足りないところもありましたが、居心地は良かったです。ポートワインまでコーヒーに続いてホールでサーブされたのは、このコレッジだけでした。

c0105386_741666.jpgケンブリッジ滞在中、31校あるコレッジの中で、これで10校のフォーマル・ホールを制覇したことになります☆今期からオフィサーになっているJが頑張ってくれたので、あちこちのフォーマルに行けて楽しかったです。(電車に閉じこめられていなければ、本当ならペンブルックにも行けていたはずだったのに(涙)。)けれども、いかにもケンブリッジらしいこの晩餐会を、これだけ様々なコレッジで楽しめて、本当に素敵な経験になりました♪パーティー・トークは相変わらず上手にならなかったけど(涙)、私の留学生活にともなう、一生の思い出になると思います。また機会があるといいなぁとは思いますが、昨日も、また一つ思い出の増えた夜でした。

明日から、スペインに行ってきます♪あちこち周遊しますので、しばらく日記の更新は途絶えます。帰ってきたら、もう本当に帰国の準備に追われることでしょう・・・最後のヨーロッパ、満喫してきます☆☆
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# by ellisbell | 2007-03-17 07:51 | Cambridge life

今度こそ

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本当に最後のフォーマルホールに行って来ました。

前回、「最後のフォーマル」と題打って行ってきたのは、かのトリニティ。壮麗な、伝統あるコレッジで、楽しいディナーを過ごして素晴らしいグランド・フィナーレを飾ったつもりでした(笑)。そして、満足して日記をアップした次の日。コレッジのフォーマル・オフィサーのJからまわってきたメイルが・・そうです、もう一つ、滑り込みでexchange formalの予定が最後に入ったのでした♪(実は実は、先日のトリニティで、「これが最後のフォーマルなのよ」と言った私に、周りの友達は「ここに行っていないなんて!是非○○に頼むべきだ!」ともう一つフォーマルを企画してくれたのですが、非常に非常に残念ながらそちらは日程上実現せず・・・orz。それだけが心残りです。ぐすん)で、今日は本当に最後のフォーマル・ホールに行ってきたのでした。詳細はまた明日☆

写真は、これぞイギリス、これぞケンブリッジのフォーマル・ホールという写真(笑)。今日のメイン・ディッシュは"Lamb Rump with Redcurrant Sauce"だったのですが、その付け合わせです。英国に来られたことのある方は、誰もが「ああ、これこれ」と苦笑交じりに思い出されることでしょうけれど、パブのディナーでも田舎のレストランでも、伝統的な英国料理を出すお店では、メインのお肉やお魚とともに、こういう付け合わせがデン!と出てきます。各自好きなだけ取って食べるのですが、伝統的なフォーマルでもそれは同じ(ちゃんと付け合わせが各自のお皿に盛られて出てきたのは、キングスだけでした・・前に置かれるか、ひとりずつに聞きながらサーブしてくれるかの違いはあっても、普通はこういう付け合わせが必ず出てきます)。そして内容もほとんど同じ(笑)。今回はMashed PotatoesとFrench Beansですが、だいたいは塩味もなくゆでただけのジャガイモ、ブロッコリ、ニンジンのどれかがテーブルにドン!と置かれるのです・・・。こういうのも懐かしく思い出すのだろうなぁと思いつつ(ああ、もうジャガイモ見たくない!という友達を尻目に、英国人って"beef eaters"じゃなくて"potato eaters"って言うべきだよね、と言いながら 笑)、いただいて来たのでした☆☆

フォーマル・マラソンも今度こそ本当に終了(笑)。重たいおなかを抱えて帰ってきましたが、十分ケンブリッジ生活を満喫できた実感を覚えた夜でした☆☆
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# by ellisbell | 2007-03-16 08:42 | Cambridge life

自然史博物館

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素晴らしいお天気が続くケンブリッジ。

日に日に気温も上がっていき、春の美しさを満喫している今日この頃です。日本の春はゆっくりと、霞がかったような夜と一緒にやってきますが、ヨーロッパの春は光とともにやってきます。長いダーク・シーズンが終わり、今日は辛夷の花も満開でした。街中では、イースター、母の日、そしてRed Nose Dayに関連した宣伝がいっぱい。Red Nose Dayは今週の金曜日ですが、Comic Reliefによるチャリティの日。笑いを通して(特にアフリカの)恵まれない人々を助けようというポリシーのもと、たくさんのセレブが参加することで知られています。その名の通り、赤い丸いピエロの鼻をつけたポスターをたくさん街中で見かけます。BBCも関連番組をやっていますし、Jamie Oliverがこのために新たに出版した小さな本は、今週の本の売り上げのトップになっていました。売り上げはすべてアフリカなどの途上国に対するチャリティとして寄付されるそうです。数人の始めた活動が、このように全国的に広がっていくのは素晴らしいことですね。

c0105386_5284577.jpg昨日のロンドン、もう一つのメインは自然史博物館でした。こちらを訪れるのも久しぶり。絵画や彫刻の方が好きで、しかも文系頭の持ち主である私でも十分に楽しめる博物館です。ここに来たら、何をおいてもまずはライフ・ギャラリーにいる恐竜たちを見に行かなくてはなりません。大聖堂のような建物の中に入ってすぐのセントラル・ホールでは、大きな恐竜の骨格模型がお出迎え。広々とした館内は、効率よく様々な分野に分かれて展示されていますが、やっぱり恐竜セクションはとても人気があります。実物大の骨格模型や本物の化石が並べられ、実物大の動くT-Rexが頭をふりふり吠えかかっているコーナーでは、子供たちが怖がりながらも惹きつけられていました。もちろん様々な説明もわかりやすく、知識のない私でも十分に楽しめる内容です。

c0105386_5295355.jpgそしてそのままほ乳類セクションを通って、海洋生物コーナーへ。こちらもシロナガスクジラの実物大模型を筆頭に、様々な海の生物が、模型で紹介されています。シロナガスクジラ、巨大!!!あまりにも大きすぎて写真に収まらず、まるで潜水艦のようでした(笑)。圧巻の展示です。鳥たちのセクションでは、剥製や模型が並ぶ中で、すでに絶滅したモーリシャスの鳥、ドードーともご対面。アリスに出てくるテニエルの挿絵のままでした。それからアース・ギャラリーへ。こちらは地球の成り立ちや鉱石の歴史などを解説してくれる部分。ホールから地球の模型の中をエスカレーターで上がっていく演出はとても楽しいし、様々な体験型の装置もあり、大人でも十分に楽しめる展示内容です。

c0105386_5292257.jpgそして火山セクションの隣にあるのは、地震のメカニズムを解説するセクション。ここでは神戸ナンバーの車がガレージの中で押しつぶされている展示が目を惹きました。そう、阪神淡路大震災を解説するコーナーがあるのです。実際に床が揺れて、その揺れを体験出来るようになっています。コンビニの防犯カメラの映像にあわせて実際に床が揺れ、棚に並べられた商品がガタガタと揺れると、居合わせた人たちは全員手すりにつかまっていました。私たちにはこんなにも身近な地震という経験は、この国ではほとんど未知のものなのですから、こうやって体験出来るのはいいですね。ベッドの上に吊られた本棚にすっかり慣れてしまった今となっては、久しぶりの感覚でした。多くの人が、こういう自然災害に関心を持ってくれるといいですね。久しぶりの自然史博物館、子供のように楽しめた数時間でした。
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# by ellisbell | 2007-03-15 05:30 | culture

ロンドンのカフェ

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ロンドンに行っていました。

ロンドンも今日はいいお天気で暖かく、道行く人たちもずいぶん軽装です。久しぶりにお気に入りのPAULで軽いランチをしましたが、テラス席で日の光を浴びながら気持ちよさそうにお茶をしている人たちもたくさん見かけました。ケム川でも最近、パントをする人たちが増えてきて、いよいよ観光シーズンだなぁと実感していますが、こんな日はテムズ川をゆったりと下るのも楽しそうですね。

今回のメインの一つは、とあるカフェでのアフタヌーン・ティー。オックスフォード・ストリートから、リージェント・ストリートを少し下ったところにある、Sketchです。ここはフランスの有名シェフ(P.ガルニエール)が、モロッコ人のレストランオーナーと一緒に手がけたお店で、その凝ったHP(http://www.sketch.uk.com/)もついつい遊んでしまいたくなるかわいらしさ。エレガントなTea Palaceや、ポッシュな豪華ホテルのアフタヌーンティーもとってもとっても素敵ですが、このカフェもとてもロンドンらしく、ポップでキッチュな内装がとてもおしゃれな場所。優雅で気取った紳士の国である大英帝国と、パンクロックと前衛アートのメトロポリスがともに味わえる場所ロンドンならではのカフェレストランだと思います。ポッシュな観光名所でもあるホテルリッツやF&Mで、サービス係が"Yes, ma'am"と言ってくれるのと、今日のサービス係が"Hey guys!"と呼びかけてくれるのは、どちらもとてもロンドンらしいなぁと思います。

c0105386_7223224.jpgお店の中はこんな感じ。照明をおとした、天井の高い建物の一室を、雑多なもので無造作に満たした店内は、奇妙にもとても落ち着ける場所。ソファに座ると、店内のざわざわという話し声も全く気にならず、とても居心地のいい雰囲気でした。そして、アフタヌーン・ティー。食器類もとても可愛らしく、ごちゃごちゃした雰囲気が逆に個性を出しているところがさすがですよね。そして、さらには、さすがはフレンチシェフのアフタヌーン・ティーだけあって、スコーンは小さめでしたが、その分ケーキが絶品でした!今回はスコーンを残してケーキを完食(笑)。オペラ風のチョコレートケーキは、甘さ控えめで素材のお味を生かした正統派のおいしいケーキだったし、レモンのタルトはとてもビビッドにレモンの風味が効いていて、隠し味に使われているスパイスも、この風味知ってる!と思うだけでどうしても思い出せない程度の効かせ方で絶妙でした☆おいしかったです♪

c0105386_7232265.jpgそしてもう一つ、これもとても素敵だった場所(笑)。この卵のようなものは、そう、お手洗いです。このレストランは、何人ものインテリアデザイナーが集まって手がけたそうですが、それぞれのお部屋がとても凝っていて、この卵形のお手洗いも近未来的でなんだかとってもシュール。思わずたくさん写真に納めてしまいました(笑)。とっても素敵なカフェ。そして同時に、とっても英国的なカフェだとも思いました☆
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# by ellisbell | 2007-03-14 07:33 | culture

Becoming Jane

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映画、"Becoming Jane"を観てきました。

先日のWorld Book Dayの投票でも、数ある古典を抑えてトップに立った「高慢と偏見」を書いたジェイン・オースティン。19世紀の初頭に書いた6冊の小説によって、今も愛される英国の作家です。もっとも平凡でありながら、もっとも英国らしい、穏やかでウィットの効いた素晴らしい作家ですが、この映画は、彼女の人生を特に恋愛に焦点を当てて描いていました。

英国南部ハンプシャーの美しい田舎で生活している穏やかな牧師の娘、ジェインを演じるのはアン・ハサウェイ。活発で、皮肉が好きで、自分の意見をはっきり持った彼女は、ものを書くことが好きで、密かに小説家になりたいという夢を抱いています。姉カッサンドラは婚約し、ジェインの周りにも数人彼女を崇拝する男性がいるのですが、ジェインはその中の誰にも惹かれることはありません。そこにロンドンからやってくる法律家の卵の青年。最初はお互いに反発を覚えつつ、少しずつ二人が惹かれ合っていく様子が、細やかに描かれて行きます。そう、この映画を観てすぐに気付くのは、作家の人生が「高慢と偏見」のストーリーと重ねられているということ。「恋に落ちたシェイクスピア」は素晴らしい映画で、見事に「ロミオとジュリエット」のパスティーシュとして機能していましたが、仕掛けとしては全く同じ。若き日のシェイクスピアが、実際のかなわぬ恋をロミジュリの悲劇に昇華させるプロセスを、「恋に落ちたシェイクスピア」が映画として作り上げたように、オースティンも自らの経験をヒントに小説を書き上げていく設定で、物語が進んでいき、18世紀末から19世紀初頭の英国の田舎村の社交生活を舞台に、ひとりの女性として幸せを模索するジェイン・オースティンが描かれていました。

----以下、もしかしてちょっとネタバレ??-------

もちろん映画化するにあたって、オースティンの伝記や周囲の風俗には入念な注意を払いつつ、フィクション化した作品だとは思いますが、オースティンを「高慢と偏見」のエリザベス・ベネットにそのまま当てはめるという設定は、少し無理があるのではないかと思います。当時の女性がいかに生きるかという大きな問題も諸処で取り扱われていますが(もちろん、それがオースティンの小説の一番大きなポイントですから!--ただし彼女の小説の中では、それは常に結婚として出てくるのですが)、少し取り扱いが中途半端な気がします。例えばいかにもオースティン的な、田舎の貴族からの結婚申し込みを拒絶するジェインに対して、娘の幸せを願う母親が、"Affection is desirable, but money is absolutely indispensable!"と激して言う場面がありますが、まさにこれこそが「高慢と偏見」の世界。オースティンの穏やかな作品世界では、法的に財産権のない当時の女性が、結婚という手段でしか生き残れないという根本的事実は、揺るがないものとして扱われていますが、それに対して「愛情」を叫ぶこの映画のジェインは、完全にロマン派的な人物造形として描かれていて、彼女らしい予定調和的世界を乱す結果になっているように思いました。これでは、オースティンは激しい、反抗的な、そして恐るべきロマン派の自我を持ったジェイン・エアになってしまいます!ウィットに富んだ言葉が映画のあちこちで美しく使われているのは、とてもオースティンらしくて素晴らしい脚本だと思いましたが、あまりにも恋愛に重点を置きすぎた点で、オースティンの作品世界の穏やかさが損なわれているように思いました。(そしてオースティン自身のイメージも、ちょっと違ったのが残念。アン・ハサウェイが演じるオースティンは、やっぱり元気すぎるような気がします!一種予定調和的な諦念--resignation--は、やはり彼女には必要なのではないのでしょうか。)

今が旬とも言える、ジェイン・オースティンという作家が、逆に現代にどのように捉えられているか、あるいは彼女のどういう面が受け入れられているかという点を考えるには、とてもおもしろい映画だったと思います。そして、同じく恋愛映画になった"Miss Potter"が、湖水地方の美しい自然を強調していたのに対し、"Becoming Jane"はやっぱり社会、そして言葉が大事にされていたのもおもしろいところだと思いました。
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# by ellisbell | 2007-03-13 05:31 | literature

ポートベロー・マーケット

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今日もケンブリッジは春らしい一日でした。

朝から晴れ渡った青空が広がり、春らしく風は強いものの、気温もかなり上がっていたので、さすが太陽に敏感な北ヨーロッパ(英国)人は、半袖の人まで(あろうことか、ノースリーブの男の人まで!!!)見かけます。買い物客や観光客であふれかえっているcity centreを通ったら、St John's Collegeの前ではアイスクリームの屋台も出ていました。ケム川にもパントを楽しむ人たちがたくさんいるし、色とりどりのお花が咲いているし、いよいよ光にあふれた春だなぁと感じました。

昨日、ロンドンのポートペロー・マーケットに行ってきました。ノッティング・ヒルの辺りで毎週土曜日に開催される、世界的に有名なアンティークのマーケットです。ノッティング・ヒル界隈は1月にも行ったばかりですが、ポール・スミスのウェストボーン・ハウスやおしゃれなレストランの並ぶポッシュな通りから、もう少し進むとレゲエの流れるカリビアンな地域まで、とても楽しい地域です。前回行ったのは平日だったので、街並みも静かで、おしゃれなお店をのぞいたり、アフタヌーンティーを楽しめましたが、今回は観光客に圧倒的人気のあるマーケットを見に行きましたから、予想通り、最寄り駅から人でいっぱい。人の流れに沿って歩いていると、たくさんの警察官も出ています。アンティークのお店から、がらくたっぽいものを売っている屋台まで、ふらふらとあてもなくのぞきながら歩いていくのはとても楽しいものですよね。

c0105386_5331655.jpg一番最初に引っかかった屋台では、ミニチュアの看板をたくさん売っていました。ドアノブばかり売っているお店もあれば、タイルや古い鍵、時計やお洋服を扱うお店もあります。もちろん、アンティークの銀食器やアクセサリーも山ほどあり、それぞれが玉石混淆ですから、見て歩くだけでもいろいろ目につきます。いろいろ見ていた中でも欲しくなったのは、アンティーク・プリントのお店(←やっぱりここでも本か!という声があちこちから・・)。18世紀、19世紀の本の挿絵などもとてもおもしろく、そして何より、アンティーク・マップにとても惹かれました。ケンブリッジでも時々古本屋さんに行っては眺めていたのですが、18世紀や19世紀の人たちが、世界をどう見ていたのかを考えるのはとても楽しいしロマンティックですよね。18世紀の地図なんて、日本は北海道がなかったり(笑)、やたらと本州だけが横に大きかったり、やっぱり日本って大英帝国から見ると「オリエント」なのだなぁと思いました。19世紀くらいの英国の地図で素敵なのがあったら欲しいなぁと思っていたのですが、なかなか手頃なものがなくて残念。きっと、本当に欲しい人は何度も足を運んで、掘り出し物を見つけるのでしょうね☆

c0105386_5343341.jpg北にずっと上がっていくと、青果のマーケットや古着市になっていくのですが、私は歩き回って疲れた後は、おいしいアフタヌーンティを選択♪2度目のTea Palaceです。ここのスコーンは本当においしい☆☆大好きなチャイニーズ・フレイバー、ラプサン・スーチョンを頼んでゆったりと2時間ほどのティーを楽しみました(ラプサンはお土産にも買ってしまいました♪)。アフタヌーンティって、ケーキバイキングと似てる気がします。食べきれなくて、おなかいっぱいで後悔するのに、また行きたくなるあたりが☆今回もケーキが制覇できませんでしたが、素敵な時間でした。
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# by ellisbell | 2007-03-12 05:34 | miscellaneous

最後のフォーマル

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昨日、滞在最後のフォーマル・ホールに行ってきました。

招待していただいたのは、最後を飾るにふさわしい、これまた素晴らしいビッグネームです。Isaac NewtonやAlfred Tennyson、そして最近ではチャールズ皇太子が母校としたコレッジ。1546年にヘンリー8世によって創設された、そう、Trinity Collegeです☆☆☆ケンブリッジ一お金持ちのコレッジとして、その「ニュートンのりんごの木」とともに、何度も日記にも書きましたよね。昨日はあこがれのトリニティのフォーマルと言うことで、とってもHappy♪でした。
c0105386_6183846.jpg浮かれながら、食前酒をいただくOCRと呼ばれるお部屋へ。そもそも敷地面積から言ってもケンブリッジ一大きなコレッジですので、門から入った中庭も広々として素晴らしい景観なのですが、OCRも天井の高い美しいお部屋。たくさんの巨大な肖像画が飾られているところも、いかにも伝統ある(そしてお金持ちの 笑)コレッジらしいところです。食前にはもちろんシェリー。しばらく談笑して、いよいよホールへ向かいました。

ホールは広々としていて、照明が落とされたテーブルが並ぶ正面には、堂々とヘンリー8世の肖像画が飾られています。このコレッジでは毎日フォーマル・ホールが開催されているのですが(さすが!!普通のコレッジは、学部生用、院生用と週1度ずつが普通です)、ここはフェローの待遇が素晴らしくいいことで有名なコレッジでもありますから、ハイ・テーブルにはたくさんのフェローの姿が見えました。ドラがなってラテン語のお祈りが捧げられ、お食事がスタート。前菜にはチキンサラダ、メインはタラを重ねてパン粉をかけて、オーブンで焼いたものでした。お料理自体はキングスかモードリンの方がおいしかったですが、デザートのチョコレートムースが絶品♪でした。フルーティな白ワインも出されていて、テーブルにはお水の他にオレンジジュースも準備されています。チーズはありませんでしたが、コーヒーもいただいて、とてもおいしく、楽しいフォーマルでした☆☆

c0105386_618871.jpgその後は、再びOCRに戻って食後のポートワイン片手にしばらくおしゃべり。各コレッジはどこでも独自のバーを持っているのですが、トリニティのバーはメンバーがカードで解錠してくれないと入れないところなので、行きたい行きたいと叫んで連れて行ってもらうことに♪とてもモダンなバーでした。さすがお金持ちコレッジですから、学生への補助も多いようで、こちらは私のフォーマル訪問史上もっともお安いディナーだったのですが、バーもお手頃価格でお酒を出しているようです。さすがに夜が更けてくると、ずいぶん飲んでいる学生もいて騒がしくなってきましたが、居心地のいい隅っこのソファーでゆっくり友達としゃべって、あっという間に時間の過ぎた夜でした。ケンブリッジ滞在最後のフォーマル、とっても楽しかったです☆

そして、気付けば、私の滞在も後1ヶ月。4月10日に帰国します。それまで、英国の友達とは出来るだけたくさんの思い出を作りたいと思います。そして、日本の大事な人たちに会えるのもとても楽しみです。英国日記も後1ヶ月。どうぞよろしくお願いいたします☆
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# by ellisbell | 2007-03-11 06:19 | Cambridge life

King's College

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King's Collegeのフォーマルに行ってきました♪

King's Collegeといえば、ケンブリッジのシンボル的存在。バックスと呼ばれる裏手から、ケム川を挟んでクレア・コレッジと並ぶこの美しいコレッジの姿は、ケンブリッジという名前と一緒に必ず出てきます。その聖歌隊も世界的に有名で、クリスマスイブのキャロルは全世界に放映されるほどの人気を誇る、由緒正しきコレッジです。観光客にもとても人気の高いコレッジですし、フォーマル・ホールに行ってみたいなぁと憧れていたコレッジの一つでした。ついに実現♪わくわくしながら7時にコレッジに着くと、pre-dinner drinkはGrad Suiteというお部屋で出されます。キングスともなれば、院生用のお部屋もスイートなのですね☆さすがに人気のあるフォーマルですので、食前酒(何とジントニックでした!)を飲んでいる間も人でいっぱい。しばし歓談してから、ホールに移動します。

c0105386_5432217.jpg食前酒のチョイスからも分かるように、意外ではありますが、キングスはケンブリッジでもそのリベラルさで有名なコレッジ。伝統ガチガチのコレッジではないのです。昔は、王族を始め限られた人にしか門戸を開いていなかったコレッジでしたから、それに対する反動から、とてもカジュアルでリベラルなコレッジになったのだとか(チャーチルと並ぶ、アメリカ人留学生の多いコレッジで有名なのだそうです)。ホールはあの美しいチャペルから広大な中庭を挟んだ反対側にある、天井の高い壮麗な建物です。しかし、フェローの座るハイ・テーブルには、全く壇がありません。これもリベラルさの現れですね。ガウンすらほとんど誰も着ていないようなコレッジでした。ろうそくの光でお食事をしているモードリンのような保守的コレッジとは大違い!コレッジの気風って、あちこち違っておもしろいですね。昨日のディナーではフェローはひとりもいませんでしたが、どこのコレッジでも行われる食前のラテン語のお祈りすらなく、その代わりに4人の男女がアカペラで歌ってくれました☆さすが、聖歌隊で有名なキングス・コレッジですね。

c0105386_5423724.jpg前菜はオーガニック・サーモンの"sashimi"。お刺身と言うよりカルパッチョでしたが、控えめなお味付けで、お魚もフレッシュだし、とてもおいしかったです。前菜が下げられた後、またもや4人の歌手が現れて、「消化を助けるために(笑)」3曲、続けて歌ってくれました。とても上手で楽しめましたが、それも全く堅苦しくなく、最後はビートルズ!!かなり大きなホールで、ゲストも200人くらいはいたようですから、準備をする間の楽しみということなのでしょうね。そして昨日写真を載せたリブ・アイ・ステーキがメインに続きます。ただゆでただけというお野菜がつくのが英国流ですが、このコレッジはさすがに、付け合わせのニンジンもビートもを趣向を凝らしてあるし、ジャガイモもホースラディッシュを重ねて焼いてあります。おいしかったです♪さすが、キングス☆☆

デザートだけが、あの「ナルニア」でも出てきたターキッシュ・ディライト(お砂糖を凶悪にも大量にまぶした、殺人的に甘いゼリーみたいなの)を練り込んだアイスクリームで、私にはちょっと甘すぎました(メインまではモードリンを抜くかな?と友達と話していたのに・・ああ、惜しいですね 笑)。そしてチーズはなくて、そのままコーヒー。なかなかおいしくて楽しいディナーでしたが、やっぱりちょっとカジュアルすぎるところもあります。後ろのテーブルに座っていた一団は、ワインをひとり一本の勢いで開けた上、コレッジのバーからビールを買って持ち込んで騒いでいましたし、その隣のテーブルでは、何と灰皿もないのに、タバコを吸い始めていました。一緒に行った友達が、「味は良かったけど、フォーマルというよりパブみたい」と言っていましたが(笑)、確かにコレッジによって雰囲気は全く違うものだなぁと改めて感じさせられました。けれども肖像画がたくさん飾られた、壮麗なホールでいただくおいしいディナーは、とても楽しめました。
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# by ellisbell | 2007-03-09 05:43 | Cambridge life


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