Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
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Ely

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ケンブリッジから電車で15分ほどのところに、大聖堂で有名な街、イーリーがあります。

有名な、美しいステンドグラスを持つ大聖堂を見たくて、夏にも一度行ったので、その時にも日記でご紹介(2006.9.1)しましたが、もう一度行って来ました♪今回は、大聖堂に加えて、評判のいいティールームを教えてもらったので、それもお目当ての一つ☆素晴らしい大聖堂と、英国人がこよなく愛するティールームを楽しんできました。ケンブリッジにほど近い、日帰りのエクスカーションでもっとも好きなのは隣村のグランチェスターと、この街、イーリー。鉄道の駅からも必ず見える大きな大聖堂が目印です。今回は、city centreからのバスで行ってきました。

c0105386_6555651.jpgヨーロッパの古い街はどこでもそうですが、街としてできあがってしまった後に鉄道が敷かれているので、鉄道駅というのはだいたいが街はずれにあります。ケンブリッジもイーリーも、駅からcity centreまでは歩いて20分ほど。だから、バスは電車に比べれば時間がかかるのですが、街の中心から中心までダイレクトに結んでくれるので、トータルでは大して変わらないような気がします。お気に入りのマイケルハウス・カフェで軽めにランチを食べて、お昼過ぎのバスで出発。50分ほどでイーリーの大きな大聖堂のすぐ近くに到着しました。街のどこからでも見える、巨大で壮麗な大聖堂に、まずは入ることに。入ってまず目に入る長い身廊も素晴らしいし、壮麗な天井画や手入れの行き届いた床の模様もとても美しいです。そして、それ以上に、目を見張るほどにみごとなのが、ステンドグラス。ここは、ステンドグラス博物館も併設されているくらい、ステンドグラスで有名な教会なのです。フランス、シャルトルの大聖堂との関係は未だに突き止められていませんが、シャルトルのようにブルーが美しいのみならず、すべてがとても精緻に、細かく描かれている、繊細なステンドグラスには、一枚一枚足を止めて見入ってしまいます。昔、文字の読めなかった人々に視覚教育的な役割を果たしたステンドグラスは、立派な芸術品ですよね!

c0105386_75680.jpg7世紀に建てられた修道院が元になった大聖堂は、14世紀に今の形になっていますが、ヘンリー八世の宗教改革の折にやっぱり破壊されています(オリバー・クロムウェルのお膝元でもありますから、この大聖堂が苦難の道を辿ったことは想像に難くありません)。しかし19世紀から修復が始まり、今はその荘厳な姿を余すところなく私たちに見せてくれています。イーリーの大聖堂は、最近、国教会で初めて女の子を聖歌隊に入れたことでも話題になりました。BBCでもよく取り上げられる教会で、今日も、扉には明日の4時からBBCの中継があるとの注意書きが貼られていました。ケンブリッジとも縁の深い教会ですから、機会があれば一度聞いてみたいものだと思っています。

c0105386_6571843.jpgそして、もう一つのお目当て、The Peacocks Tearoomへ。英国人Sのお勧めでもあり、英国で出版されている様々なティールームのガイドに載せられているティールームですから、楽しみにしていました。川べりのアンティークショップの隣にある、小さなティールームは、4時前に入ったときにはすでに待っているお客さんもいるほど繁盛していました。イーリーにはたくさんいた日本人が誰もいなくて、地元の人のように見受けられるお客さんがほとんど。待っていた間も、席に着いてからも、周囲のお客さんは日本人が珍しいのか、いろいろと話しかけたり、写真を撮ってくれたりととてもフレンドリー。ティールームのスタッフも、みんなとても親切でフレンドリーで、居心地のいい時間を過ごせました。(両隣に赤ちゃんがやってきて、あっちやこっちに「ばぁ!」をするのも楽しい時間でした。笑)茶葉も種類豊富な中から自由に選べ、ティーフードはもちろんながら、ジャムまでおそらくは手作りの、家庭的なティールーム。いつものごとく、最後のケーキで挫折してしまいましたが、とてもおいしかったし、ゆったりと素敵なティータイムを過ごしてきました♪(いつも思うのだけれど、フル・アフタヌーンティって、何となくケーキバイキングに似ているような・・・食べる前はワクワクするし、おいしいのだけれど、次第に食傷気味になってきて、終わったら「ふぅ」と言いたくなります。でも、好きだから、また行ってしまうのですけれど!)
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by ellisbell | 2007-02-18 07:05 | trip

Organic

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英国でも先日、鳥インフルエンザが発生しました。

そのニュースを知ったのはプラハのホテル。Breaking Newsのテロップとともに、ずいぶん大々的に取り上げられ、大問題になっていました。サフォークの七面鳥農場で発生が確認されたBird fluは、ハンガリーから輸入された鳥からの感染だろうとされていますが、まだまだこのショックは続きそうです。とは言っても、スーパーなどを見ていても、日本人のようなパニック反応は出ていない様子。鶏肉を買う人もたくさんいるし、トレーサビリティーがしっかりしているからかしらと思っています。何と言っても、ここはBSEの本場。ほめられたことではありませんが、その教訓から英国やEU諸国は早くからトレーサビリティーを導入しましたよね。Beefeaterと呼ばれる英国人にとっては狂牛病の恐怖はかなり大きかったのだろうなぁと推測できます。でも、牛に戸籍があるというのもすごいことですよね。キングス・コレッジが所有している牛たちも、ちゃんと戸籍をもらってるのかしら(最近、見かけません。寒いから牛舎に引っ込んでるんでしょうか??まあ、コレッジのバックヤードに"牛がいる"のも、ちょっと変わってますけど(笑)。)

食の安全という点では、昨日のダッチー・オリジナルを始め、有機栽培(オーガニック)もこの国ではとても支持されています。大手のスーパーも普通に独自ブランドで○○Organicという商品を販売し、オーガニック野菜やお肉を選ぶ人もかなり多いようです。もちろんオーガニック食品専門のお店もあります。こんなに食に気を遣わない国(笑)なのに、やっぱり食の安全に対する意識は高いし、法律でもしっかり有機栽培と銘打てるものが規制されていますから信頼性は高く、オーガニックは全く特別なものではありません。(だから、産業革命で自然を破壊したこの国が、いち早くグリーンベルト政策などによって自然を守る努力をしたのとも連動して、雨の後のフットパスには、たくさんのナメクジやミミズを見ることがあります。自然の中のケンブリッジですから、それを嫌がるわけにはいきませんね(笑)。)先日オーガニック食品のお店で買ったチョコレートをプレゼントしてくれた英国人のLも、「こういうのって昔はあんまり気にならなかったけど、やっぱり身体のためにも、主義としても大事なことだと思う」と言っていました。彼女は20歳そこそこの学生ですが、やっぱり個人の「主義」が大事にされる国らしいコメントだなぁと思いました。

こんなに食の安全(有機栽培etc)を気にする人が多い国なのに、ジャンクフードを偏愛する人が多いのはなぜなんでしょうね。お昼ごはんにはチョコバーかクリスプス(ポテトチップス)だけという人も多いし、ジェイミー・オリヴァーが改革しようとした学校給食の内容を見ていても、成長期の子供が毎日ピッツァやフライドポテトばかりを食べていることには本当に驚愕します。と、言いつつも私もウォーカーズ(ポテトチップス)が大好き☆こちらのポテチ、一番人気は何と言ってもsalt&vinegarですが(英国名物Fish&Chipsもみんな山ほどお塩を振って、お酢をかけて食べますよね!同じ味です☆)、私がはまっているのはwalkers sensationsというシリーズ。"Slow Roasted Lamb with moroccan Spices"だの、"Caramelised Onion&Sweet Balsamic Vinegar"だの、"Gently Infused Lime&Thai Spices"だの、おいしそうでしょ(笑)?私が最近まとめ買いしてしまうのは(スーパーの3for2に完全にやられています!orz)"Thai sweet chilli"。日本に帰ったら、絶対恋しくなりそう・・・
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by ellisbell | 2007-02-17 05:06 | society

Duchy Originals

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英国のお土産の定番といえば、紅茶。

F&Mの紅茶は本当においしいし、ハロッズのも有名。(もっとも、英国と日本ではお水が違うので、日本ではどうしても、こちらで飲む濃いblack tea with milkにはなりません!先日もその話で、このterrible Cambridge waterもお土産に持っていかないとダメなんじゃないの?という話に・・・笑)よく知られているところではトワイニングやウィッタードもファンが多いし、Yorkshire Teaという大手ブランドは軟水用、硬水用と分けたブレンドを売っています。それ以外のお土産があまりないというのもありますよね・・紅茶もいいけれど、私がこちらに来てくれた人にお勧めするのは、ダッチー・オリジナル☆お土産というより、単に私が大好きなブランドなのです、Duchy Originals。その名の通り(Duchyは英国王族の公領のこと)、Prince of Walesチャールズ皇太子の創設したオーガニック・ブランドなのです。

最近、チャールズさんの長男、ウィリアム王子が私宅を建設中で、だから結婚が近いのではないかという噂が立っているのですが、ロイヤル・ファミリーはみんなバッキンガムに住んでいるのではなく、ちゃんと私宅を持っています。チャールズさんのおうちはコッツウォルズ地方テッドベリーのすぐ近くの美しい自然の中にあり、Highgroveと呼ばれていますが(塀だけ見たことがあります(笑)大きなお宅です!!)、もともと有機農法や伝統的な英国の田舎暮らしに興味のあったチャールズさんは、その公領を使って有機農業をスタートさせます。そして1990年からそれを事業化し(英国王室は私益を得てもOK)、今や英国大手のオーガニック企業に育て上げました(そして、収益の多くはチャールズさんの慈善事業への基金に回されています)。日本でも最近はスローライフがブームになっているようですが、こちらではオーガニックやDIYはしっかり根付いた理念。ダッチー・オリジナルも、公領や契約農場で有機栽培された原料から作られたお菓子やジャム、ソーセージやベーコン、ビールやスープから、ボディ・ヘアケア用品、そしてガーデニング・グッズからお料理本まで出しています♪クリスマスには大きなクリスマス・プディングやターキーも売られていました!

最近ではあちこちのスーパーにも置いている人気ブランドで、観光客向けにロンドン三越でも売られています(ただし、お値段はスーパーの倍!)。ショートブレッドやチョコレートなどはとても素直なお味でおいしいし(さすがにお値段はちょっぴり張りますが・・)、お気に入りで私も時々おやつに食べています♪何度か日本に送りましたが、日本人の口にも合うようで、なかなか好評。特に、オレンジ・マーマレードなど、皮をそのまま煮詰めて食べるものは、無農薬や有機栽培にこだわってしまいますよね。ダッチーのマーマレードはスッキリしてとっても美味しくて、お気に入り♪なのです。クランペットやマフィンに使うだけでなく、紅茶に入れても爽やかな香りが立ってとてもおいしいです。先日、インド人Nと英国人Sにこの飲み方を勧めてみましたが、彼らはとってもビミョーな顔をしつつ、にこにこしながら飲んでくれました(笑)。やっぱり、ロシアンティーは、ミルクティー文化には合わないのかしら・・今日もダッチーのショートブレッドをかじりつつ、ミルクティを楽しんだ午後でした☆
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by ellisbell | 2007-02-16 05:17 | society

家庭問題

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今日も曇り空ながら、過ごしやすいお天気のケンブリッジ。

最近おもしろかったニュースは、マイホームを所有する英国女性が掃除機をかける時間--一生に換算すると、5ヶ月分!なんと、一生のうちに、イギリスからニューヨークまで行けちゃう距離を、掃除機をかけながら歩いているそうです!!家事も結構な運動ですよね。なぜ思い出したかと言うと、電気ケトルのお掃除をしたからなのです。お水の硬度が高い英国では、浄水器を使ったり、毎日気をつけていても、すぐにお水まわりにlime scale(石灰)がこびりついてしまいます。有害なものではないとは言っても気になるので、時々お掃除をします。とは言っても、化学薬品は好きではないので、使うのはお酢。モルト・ヴィネガーをたっぷり流し込むと「しゅ〜〜」という音がして、白い部分がはがれてくるのが嬉しい♪いひひ。楽しかったです。

さて、今日のトップニュースは、英国の家庭問題でした。ユニセフの行った調査によると、英国は先進国の中でもっとも子供の福祉事情が悪い国だそうです。(ちなみにワースト2はアメリカ!)子供の非行が大きな問題になっているというニュースは別のところでも目にしましたが、今回の調査では片親家庭の比率がヨーロッパでもっとも高いということが証明されました。医療面のみならず、情操教育でも他の先進諸国に遅れを取っていて、低年齢での麻薬、飲酒、妊娠などの問題が、軒並みワースト1なのです。英国は社会福祉の素晴らしく充実した国で、例えば医療費は6ヶ月以上滞在する人は誰でも無料だし(私も無料です!)、シングルマザーに対してなされる援助はとても大きいので、テレビのインタヴューでも「働くより子供をもうひとり産む方が経済的に裕福になるからいい」という女性が紹介されるほどです。社会福祉が充実しているのはいいことですが、それが家庭の崩壊を助長しているのは皮肉ですよね。(個人的に、いろんな事情のある家庭をひとまとめにして差別しているつもりは全くありません!言うまでもないことですが。子供に愛情をかけない家庭が問題だと思うだけです。)

c0105386_66510.jpgユニセフによると、家族そろってごはんを食べることのない家、血縁関係のない兄弟姉妹や親子ばかりの家に育った子供は、早くから家を出て低所得の職に就き、悪循環が起こっているのだとか。今日その話をしていた英国人のCは、先日のBBのインド人差別の問題も結局、教育の欠如に端を発していると憤ります。その悪循環の低所得者層から抜け出すためにセレブを目指す女性たちがBBのような番組に出て一気に有名人になり、あのような発言をしたのであって、問題は彼女だけではなく社会全体にあるのに、彼女たちだけをスケープゴートにしても問題は全く解決しないと言う彼女の論は、全く正しいと思います。日本でも様々な問題が社会で起こっている昨今、対岸の火事ではないなぁと思いながら、この話題を考えていました。

今日はヴァレンタインデイ。日本ではモロゾフの策略(笑)で、女性から男性へチョコレートを贈る日になっていますが、こちらは単に恋人たちの日。レストランはずいぶん前からヴァレンタイン・ディナーの予約を受け付けていました。男女ともに恋人や家族にプレゼントを贈る日ですから、チョコレート屋さんにもたくさん人はいました。あちこちで美しい花束も売られていました。私のお部屋でも、もう少しで、もう一つのアマリリスが咲きそうです♪
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by ellisbell | 2007-02-15 06:06 | society

snowdrop

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今日もケンブリッジは小春日和。

日本でも、雪のないまま春一番が吹きそうだというお話を聞きましたが、こちらも先週の寒さは一段落、いいお天気になりました。家にいるのももったいないような陽光に誘われて、お買い物がてらグランチェスターの方まで足を伸ばしてきました。きっとそろそろいろんなお花が咲いているだろうと思ってのこと。うちからグランチェスターの方へは、緑の多い道を抜けていきます。Fen Causewayと呼ばれる道の両側は広々とした芝生が広がり、静かな住宅街を抜けると、そこからはパブリック・フット・パス。お散歩が大好きな英国のお国柄で、少し田舎の方に行くと、広々とした緑の中に歩行者と自転車専用の道が設けられているのです。車の入らない小道をゆっくり歩いていると、周りの自然や野原の生き物に、心も癒されるような気がします。日本にいるときはそんなにお散歩もしなかったのに、こちらに来てから自然の中を歩くことが好きになりました。そしてその中を歩ける自然がたくさん残っているのも素晴らしいことだと思います。

c0105386_539377.jpg先日プラハから帰ってきた飛行機の中から見た英国は、本当に広々とした緑の国でした。日本のように山がありませんから、日本より小さい国なのに緑がたくさん残っているように思えるのですよね。(もちろん意図的に保護していることもあるのですけれど。)大都市は別として、小さな村が点在するだけで、本当に広々とした緑が多い国だと思います。日本に帰ると、このゆったり広がる美しい緑の草原が恋しくなりそうです。グランチェスター・メドウを横切っていくと、夏には牛たちが草をはんでいたキングス・コレッジのメドウは水浸しになっていました。ケム川もいつもより水かさが高く、茶色く水が濁っているところもあります。先月から英国では雨が降り続いて(といっても、日本のような集中豪雨なんて全然ないのですが!本当にここは災害の少ない国です)、国土のあちこちで洪水が起きているとは聞いていましたが、どうやらケム川の氾濫も収まりきっていないようです。護岸工事されていない川が氾濫しても、しばらく待てばお水が引くから大丈夫、と言ってのけるこの国では、大したことがないのですね。(何と言っても、先日のような雪で学校が休校になるそうですから!わずか1,2センチの雪なのに!)それでもメドウから見るケム川はきらきら光って、本当に美しい眺めでした。

c0105386_539382.jpg探していたのは、スノウドロップ。1月末から2月の頭に咲く、一番に春を告げる花です。大好きなT.S.Eliotの詩を思い浮かべながら歩いていましたが、今年はそれほど寒くないので、「死に絶えた大地」というほどでもないのでしょうか。探しているのはリラの花ではないのですけれど!("April is the cruelest month, breeding/ Lilacs out of the dead land, mixing/ Memory and desire, stirring/ Dull roots with spring rain.")大きな木の根本を探しながらしばらく歩きましたがなかなか見つからず、諦めかけたその時、ついに見つけました。10センチほどの茎に、慎ましやかに下を向いて咲く、愛らしい純白の花。これから、クロッカスや水仙が咲き始め、英国は春に向かうのですね。寒さに身を寄せ合うように、集まって咲くことが多い花だそうですが、2,30株は植えられていたでしょうか。まるで羽のような可愛らしい姿の花にすっかり満足して帰ってきました。
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by ellisbell | 2007-02-14 05:40 | Cambridge life

百塔の都(4)

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今日は朝から郵便屋さんが来ていました。

いつも思うのですが、うちに来る郵便屋さん、クリントン前大統領にそっくりなのです!そういえばアメリカも大統領選に向けていよいよ走り出しているようですが、気になるのはアカデミー賞。今年は私の愛するジュディ・デンチを始め、英国女優が目白押しなのです。前哨戦のゴールデン・グローブ賞を始め、英国アカデミー賞でも強いのはヘレン・ミレンの"The Queen"。プラハでも大々的に宣伝されていて、帰ったら見ようと思っていたら、こちらではもう終わっていました・・・orz。(郵便といえば、クリスマス前に日本に送ったのに届いていなかったプレゼント、調査依頼を出して2週間、出してから2ヶ月経って、ビリビリに破れた小包が戻ってきました・・・払い戻しもされず、再度送りましたが怒り心頭ですっっ!まぁ見つかっただけ良かったかしら・・・)

c0105386_6222511.jpgさて、プラハ最終日は、ユダヤ人街を訪ねて過ごしました。今度こそ、と旧市街広場の北側、カフカの生家からスタートです。小さなお部屋で生まれたフランツ・カフカ。彼が生まれた当時のチェコはオーストリア(ハプスブルク)帝国の勢力下にあり、彼はチェコ語文化圏の中の少数派である、ドイツ語を母語とするユダヤ人の家系に生まれます。生家は小さな博物館になっていて、彼の生い立ちを順に読んでいると、よく知られている父親との確執や、フェリーチェとの2度の婚約破棄などの伝記に混じって、彼が読み書きも含めてチェコ語も完璧にあやつっていたとの記述があって、少し驚きました。考えてみれば当然なのですけれど、やっぱり彼はチェコに生きた、チェコの作家なのですね。何となく時代や文化を超越したようなところがある作家だとは思いますが、同時にある一つの地域に暮らし、そこで運命を全うしたひとりの人間であったことにも思い至ります。エミリ・ブロンテの家を見たときにも同じように思いました。ひとりの、生きた人間だったのですね、彼らも。極めて当然の事実ながら、改めて感じたことでした。

c0105386_6265128.jpgカフカの生家から北に上がると、ユダヤ人地区に入ります。ゲットーという言葉は、通常ナチスドイツの政策として強制的にユダヤ人を居住させた地域を呼ぶ言葉として使われることが多いですが、プラハのゲットーは、その前からユダヤ人居住区として存在したようです。古い入り組んだゲットーは、カフカの小説にも出てきますが、19世紀に整備され、今のような形になりました。その際にユダヤ教の祈りの家であるシナゴーグなどには手をつけられなかったため、この小さな地域にはたくさんのシナゴーグが存在します。カフカの生家を少し上がったところにはマイゼル・シナゴーグ。現在は、宗教的宝物の展示館として使われています。 (抱き合わせ販売で(笑)、ユダヤ人地区シナゴーグ共通券のようなものを買わなくては拝観できず、いくつかシナゴーグを回ることになりました。写真は旧新シナゴーグ。今も祈りの家として使われるシナゴーグです。切り込みの入った屋根の形が珍しく、現存するヨーロッパ最古として有名なシナゴーグでもあります。)

そこから通りを一つ上がったところにあるのがピンカス・シナゴーグ。これは有名なユダヤ人墓地に隣接する建物で、現在は、第二次大戦のホロコーストで亡くなった、ボヘミアおよびモラビア地方のユダヤ人のための記念館として使われています。中に入ると、白い美しい建物の内部はびっしりと小さな文字で書かれた犠牲者の名前と生没年で埋め尽くされているのです。その数9万人。二階には、有名なプラハ郊外のテレジン収容所で作られた子供たちの絵画作品などが展示されています。素晴らしい絵を描いている子供たちのほとんどが、生きて戻ってくることはなかったことを考えると、改めて歴史の苛酷さ、人間の恐ろしさが胸に迫ってきます。ドイツを回った時に、ミュンヘン郊外にある最初の強制収容所ダッハウに行きましたが、真夏の素晴らしい青空の下、そこで行われた非人間的な行為と、「働けば自由になれる」という有名な文字を持つ門、その門を見ながら生きた人々のことを考えて、言葉にならない衝撃を受けたことを思い出しました。プラハからポーランドはもう、すぐ。オシフィエンチム(アウシュビッツ)もすぐ近くなのです。次回はポーランドにも是非行きたいと思いました。

シナゴーグを出ると、ユダヤ人墓地に入ります。15世紀にさかのぼるユダヤ人地区唯一の墓地は、死者を埋める場所がなくなって、どんどん上に積み重ねていったと言われ、確かに盛り上がった場所がたくさんあります。18世紀にもう使われなくなった墓地ですが、古く傾いた墓石が立ち並ぶ古めかしい墓地でした。ユダヤの歴史なのですね。私は幸福に生きた人々が葬られる墓地を歩くのは好きなのですが、この墓地は何とも言えない感じがしました。ユダヤという一つの虐げられ、同時に自分たちだけの誇りに生きた民族の歴史。東欧の歴史もまたユダヤと密接に関係するのです。

c0105386_6283157.jpgそこを出てから、クラウス・シナゴーグへ。これもまた展示館として使われている建物でした。少し疲れたのでまたまたカフェ・フランツ・カフカで温かいチョコレートを飲んで、元気を回復し、もう少しユダヤ人地区を歩いて建物を外側から眺めました。プラハのもう一つの顔。ますますプラハという街に魅了された1日でした。 写真は先日ケーキを楽しんだカフェ・グランド・プラハ。プラハは格調高い文化の都らしく、カフェ文化が花開いた場所です。前衛的かつ優美なアールヌーヴォー調の装飾が施されたお店の中も素晴らしく美しく、ゆったりヨーロッパらしい香りを楽しめる場所ですが、同時にケーキも結構おいしいのです♪特にチーズケーキは絶品でした☆

c0105386_6252582.jpg夜は19世紀に建てられたホテルでゆっくりお食事。食べたのは伝統的なチェコ料理。内陸部ですから、やっぱりお肉が中心です。








c0105386_624475.jpgローストポークにザウアークラウト、たっぷりのグレイヴィと一緒に出てきます。お味が濃いので必ずついているのが左側に乗っているクネドリーキ(ジャガイモのお団子)。蒸しパンのようなヴァージョンもあり、一緒に食べるとなかなかおいしいです。

素晴らしいチェコ旅行でした。また、絶対、訪れたい国です☆
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by ellisbell | 2007-02-13 06:16 | trip

百塔の都(3)

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今日も晴れ渡った気持ちのいい日曜日でした。

先週はこちらも寒い日が続いていたそうですが、クルムロフから戻ったプラハも曇天の下、寒く凍えていました。雪が降るほどではなかったのですが、やっぱり底冷えします。大陸らしい寒さ。それでも限られた時間しかいられない観光客ですから、元気に外を歩き回ることに変わりはありません。この日のプランはカフカ・デイ。クルムロフを代表する芸術家がエゴン・シーレだとすれば、(シーレも好きなのに、エゴン・シーレ文化センターという建物は閉まっていました。残念。ウィーンでたくさん見たから今回は諦めました。)プラハはもちろんミュシャとカフカの街(もちろんスメタナとドヴォルザークの街でもあります!)。朝から張り切って、旧市街広場の北側にあるカフカの生家を訪れてみると、残念ながら休館日orz。出鼻をくじかれましたが、気を取り直してプラハ城へ歩いて行きました。そう、今日の観光の目玉はプラハ城。そして、夜の観劇です。

ボヘミア王国の歴代の王の居城として建てられたプラハ城。この姿をカレル橋から見上げると、プラハに来たことをしみじみと実感します。16世紀まで王の居城として使われていたそうですが、現在では厳密に言うとお城というのは難しいのかも知れません。一部は大統領府として使われていますが、それ以外の部分は大聖堂(ひときわ高くそびえる塔が大聖堂です)、修道院、そして小さな家々が立ち並ぶ、小さな街のようなところなのです。
c0105386_5514590.jpgブルタヴァ川を越えて、丘の上に上がっていくと見えてくるのは大きな門。カフカの小説とは違って、この「お城」にはちゃんと入れます(笑)。今回は裏側から入ったので、まず最初に目指したのは「黄金の小路」と呼ばれる可愛らしい街並み。中世、ここには錬金術師たちが住み、様々な実験を行っていたことからこう呼ばれるそうです。可愛らしいこの家々の中の22番、手前の水色に塗られた家が、カフカの妹のもので、彼が小説を書く仕事部屋として使っていた家。今はこの家々はおみやげ物屋さんとして使われていて、カフカの仕事部屋は本屋さんになっています。小さな小さな仕事部屋。ここで彼は様々な人間の不条理な存在を鋭くえぐり出すあのような小説を書いたのですね。

c0105386_5524392.jpg並びにある、その名もカフェ・フランツ・カフカで簡単なランチを食べた後、聖イジー教会を見てから、中央にそびえ立つ聖ヴィート大聖堂へ。あまりにも巨大な大聖堂で、とても写真に収まりません。(前回来たときも、これを撮るのには魚眼レンズみたいな広角がいるよね、と友達と話したことを思い出しました。)素晴らしいゴシック様式の大聖堂です。中に入ってステンドグラスを眺めると、やっぱり西欧のカトリック教会とは少し趣が違います。そして左側に美しいステンドグラス発見。







c0105386_553896.jpgなんだかミュシャみたい、と言って、はっと思い出しました。そう、このステンドグラスは本当にミュシャ(チェコ語ではムハ)の作ったものなのです。優しい美しさを持ったステンドグラスです。そして、この大聖堂をくるりと回った出口近くには、塔への登り階段が。"Attention! 287 steps!"と書かれています。もちろん高いところが好きな私は喜んで上ることにしたのですが、古い建物ですから、くるくる回る螺旋階段に、途中で目が回ってしまいました(笑)。でも、上る価値は十分にあります!素晴らしい眺めでした。真ん中にブルタヴァ川が見え、カレル橋も、ティーン教会の尖塔も、みごとなオレンジ色の家々の立ち並ぶ中に美しい姿を現しています。こうして見ると、オレンジ色の美しい屋根から、たくさんの教会の尖塔がそびえ立ち、プラハが「百塔の都」と呼ばれるのもよく分かります。ため息が出るほど美しい街です。階段を下りながら(またもや目が回りました 笑 途中で出会う人に「後どれくらい?」と聞かれ、「うーん、1/3かな」と言うと、大きなため息が返ってきました!)やっぱり石の文化ってすごいなぁと思いました。(その代わり、ぬくもりは絶対に木の文化の方があると思います!)

c0105386_5533672.jpgプラハ城から、マラーストラナと呼ばれる地域の方へ降りていく階段。階段自体にとっても風情があり、そして美しい景色が広がります。いったんホテルに戻って荷物を置いて、その晩はチェコの伝統、マリオネット劇を予約していたので、大急ぎでごはんを食べに。演目は、モーツァルトのドン・ジョヴァンニ。プラハととても縁の深い作品です。国立マリオネット劇場にチケットを買いに行ったときに、親切な受付のおじさんがいろいろ劇場内を見せてくれましたが、彼の話では今もチェコにはマリオネットを作ったり動かしたりするための専門の学校がちゃんとあるそうです。スピーカーから流れるオペラに乗って、人形たちが自在に動き回る姿は素晴らしかったです。悲劇なのですが、人形劇らしくユーモラスな部分も強調してあって、中にシュールな演出もあり、本物のお水や火まで使われる、人形遣いたちの息づかいが聞こえるような素敵な舞台でした。文楽や浄瑠璃もそうですが、手が見えているのに人形に意識が集中するところがすごいですよね。そして文楽と違って、マリオネットをひとりの人間が操るのではなく、舞台を自在に動かすために何人もに一体の人形が手渡され、交換されながら、舞台が進んでいきます。本当に息のあったメンバーでないと難しいのでしょうね。チェコらしい、素敵な夜でした。 c0105386_554323.jpg人形劇の帰りに通った旧市街広場。ティーン教会がライトアップされています。寒いのに、人々はストーブを焚いて、カフェのテラス席でおしゃべりを楽しんでいるのが驚きです。夜のプラハも美しいですね。
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by ellisbell | 2007-02-12 05:56 | trip

つれづれ

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クリスマス前にプレゼントでもらった、アマリリスのお花が咲きました♪

英語では、植物を育てるのが上手な人を「green fingers(green thumb)を持っている」といいますが、私はとても植物と相性が悪いのです。orz 観葉植物ですら枯れてしまうのが常だったのですが、ガーデニングの本場に来てから、少し植物と仲良くなったのかしら。今、お部屋には多肉系のピンク色のお花(名前は知りません)とアマリリスが咲いていて、もう一つ別の鉢に入ったアマリリスも順調に育っています☆(しかしこうアマリリスばっかりくれるSもねぇ・・彼はきっとアマリリスが好きなのでしょう。)そういえばクリスマス前には、アマリリスがとてもたくさん売られていました。イギリス人の好きなお花なのかも知れません。

プラハ旅行記はまだ続きを書きたいのですけれど、なんだか今日は少し旅行記とは違う気分。先日プラハのカフェで80年代の音楽が流れていて、そこで聞いたBlackの"Wonderful Life"がずっと頭を離れないからかも知れません。(「素晴らしい人生」というタイトルが、皮肉なまでに切ない曲だと思います・・Blackはリバプール出身のアーティストだそうです。聞きたい方はこちら http://www.youtube.com/watch?v=iyfu_mU-dmo)あるいは昨日、友達と、Kazuo Ishiguroの"Never Let Me Go"について話をしていて、人間とは何かという恐ろしいまでの根本的な問いと、存在の圧倒的な孤独と、小説の基調に流れる人生への諦観について、いろいろ考えを巡らせていたからかもしれません。(どちらにしても、この静かな諦観もイギリス文化の基調を、大きな流れでないとしても、流れているのでしょうか。あるいは、Ishiguroは、完全な英国人としてのアイデンティティを持たないがゆえに、日本的な諦念をも帯びているのでしょうか。おもしろい問題ですね。)

今日は午後からお友達3人が、お茶をしに来てくれました。残念なことに、袱紗も何も持ってきていないので、単に点てたお茶を味わってもらっただけだったのですが、とても楽しい時間でした。そしてお茶のいただき方を説明しつつ、今、このときは一生に一度しかないのだから、この一瞬を慈しみ、大切にしなくてはならないという「一期一会」のお話をしていました。お茶の心の一番の基本ですよね。ちゃんとしたお茶会は用意できず、本当にお抹茶だけ味わってもらった略式の集まりでしたが、その考えをどの国の友達も尊重してくれることがとても素晴らしい午後でした。最近、こちらの友達と、いつ帰るのか(次はいつ来るのか、と聞いてくれるのが嬉しいですね!)という話をするのですが、私の英国滞在も後2ヶ月。What a wonderful life!と心から言いたい時間です。英国に来る前は、何か形あるものを成し遂げることが留学の最大目的であるようにずっと考えていましたが、サン=テグジュペリの言ったことが、やっぱり正しかったのかも知れません。"On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essentiel est invisible pour les yeux."(心でしか見えないんだ。本当に大事なものは、目には見えないんだよ。)←綴りにイマイチ自信なしですorz 覚えたの、ずいぶん昔だからなぁ・・・

訳もなく(笑)ちょっぴりしんみりした、母の誕生日でした。

写真は、プラハへ発つ時のスタンステッド空港の夕焼け。きれいな夕焼け空に、飛行機が飛び立って行きます。
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by ellisbell | 2007-02-11 05:46 | miscellaneous

Magdalene College

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今日のケンブリッジは霧雨の続く寒い一日でした。

お友達とcity centreでベトナム料理でランチをして、おうちにおじゃまし、ケンブリッジ大学でもっとも有名な研究所であるキャベンディッシュ研究所(Cavendish Laboratory)を初めて見ました。c0105386_8212116.jpgここは、世界最多のノーベル賞受賞者を排出している物理学の権威。自然科学に強いケンブリッジでももっとも実績ある研究所です。有名なところでは、例えばDNAの二重らせん構造の発見によって、後にノーベル賞を受賞した研究者たちもこの研究所にいたようです。彼らの論はcity centreの歴史あるパブで展開されたそうで、そのパブにはそれを記念したプレートが掛けられています↑。こういうのを毎日お買い物で通り過ぎる時にちらっと眺める時が、歴史ある大学街に住んでいるのだなぁと、少しばかり感激する瞬間です。

お友達と楽しい時間を過ごした後は、フォーマル・ホールに。プラハ旅行記はいったんお休みして、今日はフォーマルの様子のご報告日記を書きます☆今日行ったコレッジは、city centreにあるMagdalene College。Oxfordと同じ名前を持つコレッジはCambridgeにたくさんあるのですが、微妙に違っているのがおもしろいところ。例えばOxfordではQueen's Collegeですが、CambridgeではQueens' College(アポストロフィーの位置が違いますよね!)、OxfordにはSt.Catherine's Collegeがありますが、ここにあるのはSt.Catharine's(綴りがちょっと違います!)そして今日行ったコレッジもそういうコレッジ。Oxfordにあるのは(Oscar Wildeが行ったコレッジです・・・いいなぁ)はMagdalen College。ちょっとずつ違うのがおもしろいですね。このコレッジはケンブリッジでは「モードリン」と発音しますが、1428年に創立された伝統あるコレッジの一つ。「ナルニア」を書いたC.S.ルイスの出身校です。噂によると、ここのフォーマルはキャンドルライトだけで催されるのだとか・・・絶対に行ってみたい♪と思っていたコレッジでした。(企画者のJに「行ってみたい〜!!」と訴えていたのですが、本当に実現するとは♪♪)

c0105386_8221395.jpgさて、フォーマルホール。噂は本当でした。それほど広くないホールにはろうそくの明かりだけがともされています。ここはケンブリッジの中でももっとも保守的とされるコレッジの一つで、ドラが鳴ってフェローが入ると起立、ラテン語のお祈り、そしてお食事、と伝統をきっちり守っています。何と言ってもろうそくの炎だけというのがとっても雰囲気があって素敵なホールでした☆ワインまでがMagdalene Collegeのワインなのです!!お料理は、前菜にはニョッキ、メインはチキンのグリル、デザートにはチョコレートのタルトが出ましたが、どれもとってもおいしくて素敵なフォーマルでした。今まで行ったフォーマルの中で一番おいしかったと思います。一緒に行った友達とも大絶賛☆コーヒーは薄かったですが、シェリーもおいしかったし、マディラ酒まで食後に出て、優雅な中世の大学晩餐会という感じを満喫して帰ってきました☆
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by ellisbell | 2007-02-10 08:23 | Cambridge life

百塔の都(2)--チェスキー・クルムロフ編

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ケンブリッジは、今日は雪。

昨日から、雪の予報は出ていましたが、朝一番に窓の外をのぞいてみると、外は銀世界。先日よりもたくさん積もっている上に、午前中はまだ降り続いていました。これは二度目のケンブリッジ雪景色を写真に納めなくては、と、朝からカメラを持ってcity centreへ。その途中に写真を撮ってみると、何と画面には「メモリーカードがありません」の文字が・・・!!そう、昨日、パソコンに読み込んだ時に、カードを抜いたままにしてしまっていたのです(涙)。人と会う予定があったので、取りに戻る時間もなく、今日の雪景色は眺めるのみでした・・orz でも、歩道も雪が溶けかけて滑りやすくなっていたので、いつも以上にのろのろと景色を楽しみながらお散歩した一日でした。(今日は空港が大混乱です。帰ってきたのが昨日で良かった♪)

c0105386_5495916.jpgさて、チェコ旅行。プラハを1日楽しんだ後は、前回行きたくて果たせなかったボヘミア街道を辿るショート・トリップに出かけることに。今回の目的地は、プラハと並ぶチェコの世界遺産として名高い街、チェスキー・クルムロフ。チェコは大きくボヘミア地方とモラヴィア地方に分かれますが、クルムロフは西側、ボヘミア地方を南下していったオーストリアとの国境にほど近い街です。プラハから200キロの旅は、とりあえずプラハ中央駅からスタート。EU参加以前と比べて、ずいぶん英語が通じるようになった(前回は私の恐ろしいフランス語の方が、英語より通じました!前回、ビアホールで素敵な姉弟+伯母さんと仲良くなった時には、意思疎通が本当に大変だったのです!!)という印象ですが、やっぱり駅などでは少し苦労します。それでも乗り換え時間を含めて5時間弱の旅で、ふたりで1500円ほどとは、本当に物価の安さに驚愕。(←ロンドンーケンブリッジは片道4000円します!)電車は古い形で、今もコンパートメントに分かれているのも新鮮。そういえば、昔ウィーンに移動した時もそうだったなぁ・・・

c0105386_5505585.jpg途中、チェスケー・ブデヨヴィツェ(バドワイザーで有名な街です!バドワイザーって、私も前回行ったときまで、ドイツ起源のアメリカの会社だと思っていました。チェコなんです!!)で乗り換え、チェスキー・クルムロフまでは二両編成の各駅電車でゴトゴトと行きます。山手ですから、雪も多く残っているし、凍った小さな池などもありました。電車の駅から街までは歩いて20分ほど。街の入り口には門があって、いかにも古い街の風情が漂います。蛇行するブルタヴァ川に沿って発展した小さな小さな街ですが、この街にはボヘミア地方ではプラハ城に次ぐ大きさのお城があるのです。そのお城はどこからもよく見え、名実ともにクルムロフのシンボルの風格を持っていました。

街の印象は、本当に小さくて可愛らしい街だということに尽きます。ベルギーのブリュージュもこぢんまりした素晴らしく美しい街ですが、少し感じが似ているでしょうか。オレンジ色の屋根を持ったカラフルな家が建ち並び、中世そのままの細い入り組んだ路地が家々をつないでいます。チェコ屈指の観光地で、夏は観光客も多いそうですけれど、今は季節外れの上に、プラハからの日帰り観光客が多いようなので、私が着いた時にはほとんど人がいなくて、街並みを貸し切り状態で楽しめました。街のどこからも見えるルネサンス様式のお城を眺めつつ、ホテルへ向かいましたが、この日泊まったホテルは、昔の修道院を改築したもの。素晴らしく美しく、雰囲気のあるホテルで大満足♪c0105386_5513289.jpg夕食もこのホテルで取りましたが、修道院らしくあちこちに宗教的なモチーフの装飾がなされている、美しいレストランでした。お食事もとってもおいしかったし(チェコ料理って、前はあんまりいいイメージがなかったのですが・・・ジャガイモ団子が必ず付いて来るのです!!)、しかもオフシーズンでお食事は何と50%オフ!!とっても素敵な夜でした☆c0105386_5521434.jpg

次の日は、街をのんびり歩いて散策を楽しみ、お店をのぞいたり、教会をのぞいたり。チェコはボヘミア盆地で採掘されるガーネットと琥珀が有名なようで、あちこちに宝石店があります。本場だということで、私の誕生石でもあるガーネットのピアスをゲットしました♪うきうき♪♪♪旅先で買ったものって、眺めたり身につけるたびにその土地を思い出すからいいですよね☆☆☆その後、街をくるっと歩いて、お城に入りました。このお城にはクマが飼われているのが有名だそうですが、残念ながらお城の中を見せてくれるツアーはシーズンオフでやっていなかったので、クマを見ることも、お城の塔に上ることもできませんでした。けれども、お城からの街の眺めは壮観!!素晴らしく美しい眺めでした。本当にこぢんまりした可愛らしい街なのです。石の文化って、古いものがそのままの形で残っていくのが素晴らしいですね。また行きたい、大好きな街が一つ増えました。名残を惜しみつつ、プラハまでバスで戻りました。

c0105386_5531723.jpg人口も少なく、観光で生きているような街のようで、あちこちにおみやげ物屋さんがあります。あまり人が住んでいるような感じを受けない旧市街です。マリオネット屋さんの入り口では、ここでも、大きなマリオネットが「おいでおいで」をしています。
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by ellisbell | 2007-02-09 05:54 | trip


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