Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
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社会問題

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今日も小春日和のケンブリッジ。

冬至を過ぎて1ヶ月、日が長くなったのが毎日実感できます。暗く長い冬がどんどん過ぎていくという感覚は、冬なりのろうそくの暖かい光の下での楽しみを考えに入れても、やっぱり嬉しいものです。先月に比べると、暗くなるのが明らかに1時間近く遅くなりました。もうすぐクロッカスやスノードロップが咲き始めるはずですが、その前に、一度くらいは雪が降って欲しいと(しつこく 笑)思っています。

先日、ノッティング・ヒルを歩いていたときに見つけたのはジョージ・オーウェルの住んでいた家。オーウェルの代表作は"Nineteen Eighty-Four"ですが、これは英国におけるユートピア文学の伝統の上に立つ、近未来小説です。第二次大戦直後に書かれた小説で、核戦争が起こった後の1984年が舞台。彼の他の小説と同じく、反社会主義(というか、むしろ反スターリン主義)文学として読まれることの多い作品ですが、そこで描かれるのは、個人が思想を奪われ、社会のあらゆる分野が統制され、管理される社会。市民はすべて屋内も屋外も監視カメラによって監視されながら生活し、社会にそぐわない人物は抹殺されます。統制を加えているのはThe Partyと呼ばれる党で、独裁者Big Brotherによって管理されています。"BIG BROTHER IS WATCHING YOU"という看板があちこちに貼られた戦慄の世界ですが、ある意味で今のイギリス社会が監視カメラによって制御されていることを考えると、オーウェルの描いた近未来はあながち旧ソ連だけを批判しているとは思えません。

最近、英国内で社会問題化しているのが、テレビ局Channel 4の娯楽番組"Big Brother"。私は興味もないので一度も見たことがありませんが、何人かが社会から隔絶された家で共同生活を送っていて、24時間その様子はカメラで記録され、毎週視聴者からの投票で誰かが追放されていって、残った人が賞金を勝ち取るという番組。とても人気のある番組のようです。そしてこのBB、今はセレブバージョンを放映中だそうですが、その中でのインド人女優に対する差別発言が国を挙げての大問題になっているのです。これだけ人種が入り乱れているにも関わらず、階級問題ほど人種問題は頻発しない英国(発言した方も、ニュースなどでworking class girlと表記されていることに疑問を感じるのは私だけでしょうか)。インドのボリウッド女優に対して、数人が彼女の名前を茶化したり、食文化を皮肉ったり、英語のアクセントを真似てからかったりしたのです。この番組は性質上、一人に対するいじめなどは頻発しているようですが、ここに人種というセンシティブな問題が絡んでいるので、国会でも取り上げられ、連日大きく報道されています。ブレアさんやその他の政治家は差別発言を厳しく非難し、同じく有色であるヨーク大聖堂の大司教も遺憾のコメントを発表。当然、発言した女優は昨日の視聴者投票で番組から追放され、謝罪を繰り返しましたが、インドでも大きな問題として取り上げられていて、国家間の問題にも発展しかねない要素を含んでいます。

問題発言をした女優の追放と、これが社会的問題になったことを受けて、インド人女優の家族(本人は隔離された家にいるので、どの程度の問題になっているかをはっきり知らない)が、「英国に良識ある人々がたくさんいるということが分かって良かった」というコメントを出していましたが、社会の底辺に潜む問題が顕在化したと捉える向きも多く、日本も含めて今後の多民族社会を考えさせられる話だと思いました。
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by ellisbell | 2007-01-21 03:50 | society

ノッティング・ヒルのお散歩

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昨日の荒れ模様から一転、今日は本当に春のようなお天気でした。

晴れ渡った空にぽかぽかした陽光、city centreに行くと半袖の人までいる始末!(気温は15度くらいです。)けれども温暖化のことを考えると単純に喜べません。昨日の嵐、英国のみならず、北ヨーロッパに被害が多かったようですね。当たりもしない天気予報を必ず見る英国人の友達曰く、来週は寒くて雪の予報だとか。そろそろ雪が待ち遠しい今日この頃です。

ケンブリッジはロンドンに比べると、晴れる日が多いようです。先日訪れた時にも、ロンドンは小雨模様。霧のような雨の中、ノッティング・ヒル界隈をお散歩してきました。ノッティング・ヒルというと、ヒュー・グラントの映画「ノッティング・ヒルの恋人」でご存じの方も多いでしょうけれど、昔は移民の多い大衆的な街とされていた辺りです。特にカリブ海周辺からの移民が多く、今では夏にノッティング・ヒル・カーニバルが開催されています。そしてアンティークで世界的に有名なポートベロー・マーケットが毎週土曜に開催されるのもここ。(マドンナも住んでいますから、それでも有名になりましたね!)移民の街とポッシュな高級住宅街をともに含む大きな地域がノッティング・ヒルなのです。

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地下鉄の駅から出て、ポートベローの方へ歩いていくと可愛らしい街並みが見えます(冒頭)。ふと気付くと、手前にブルー・プレート(プラーク)が飾られたおうちがあります。ブルー・プレートは、有名人がかつて住んだ家を示す標識。見かけると必ず近づいて誰が住んでいるのか確かめたくなりますが、今回は小説「1984」や「動物農場」で有名な、George Orwellでした。こんなところに住んでいたのかぁ〜と感心します。さらに進んで行くと、左右にはいろいろなお店があって、雑貨や古着など見ているだけでも楽しめます。そして英国ブランドPaul SmithのWestbourne House。一軒の家をまるまるブティックにしたショップで、あちこちにPSらしい遊びがある素敵なお店。2階の子供服売り場なんてこんなの↑です♪この遊び心ときちんとした仕立てを両立している辺りが、PSって本当に英国らしいデザイナーだなぁ☆その後、映画の舞台になった本屋さんを訪れたり、お料理本ばかりの本屋さんをのぞいてみたり、楽しくお散歩しました。

歩き回った後は、アフタヌーン・ティー。今回はTea Palaceというティールームに行きました。上品な地域にたつ、とってもポッシュなお店で、お茶もたくさんの中から選べるし、スコーンが外はサクサク中はしっとりの理想的なお味だったし、ケーキもとってもおいしかったし、大満足♪(いつものごとく完食はできませんでしたが・・)私の選んだお茶はRose Grey。アール・グレイにローズ・ペタルをあわせた優しいお茶で、とてもおいしかったです。小さい子供を連れた若い夫婦もティーを楽しんでいたし、両隣にはお誕生日パーティをする人たち。みんなちゃんとアフタヌーンティの作法通り、3段トレイの一番下、フィンガーサンドイッチから始め、真ん中(スコーン)、上段(ケーキ)と片付けていきます。やっぱりこれも伝統なのですねえ。街中の観光客が行くような、一流ホテルのサロンももちろん素敵だけれど、このティールームもかなりお気に入りになりました♪スコーンがおいしかった!!(もしかすると、私のベスト・スコーンかもしれません♪)

ティーの後は、おなかをかかえてミュージカルへ。しかも再びライオン・キング(笑)。2回目でも感激したし、とても楽しめるロンドンでした☆
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by ellisbell | 2007-01-20 05:07 | society

We are doing our best, although it's not enough.

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ロンドンから帰ってきました。

なんと、9時間かかって!!!ロンドンーケンブリッジは、通常なら電車で50分くらいなのですが、今日は8時間。理由は、またもや英国全土に吹き荒れている強風です。思えば地下鉄も、乗り換えなしでわずか10駅足らずの間に、(この電車はここで止まります、などというアナウンスで)2回も電車を乗り換えさせられたのでした(予兆?)。そして、いつものKing's Crossに着いたのがお昼の12時過ぎ。プラットフォームを示す電光掲示板には、軒並み「遅れ」や「キャンセル」が並んでいました。駅に流れるアナウンスによると、ひどい天候のため、すべての電車が時速50マイルに制限されていて、大幅な遅れやキャンセルが相次いでいるとのこと。Cambridge経由、King's Lynn行きは、10分ほどの遅れで出発するようだったので、ああ良かったと胸をなで下ろして、プラットフォーム10bに急ぎました。

乗ったのは12時45分のキングス・クロスからのケンブリッジ・エクスプレス。遅れてはいますが、ノンストップなので、2時には着くだろうと思っていました。ところがのろのろと出発して15分ほどのところで電車が突然止まりました。例によってアナウンスはなし。よくあることだし、今回は天候のためと前もって言われているから、そのうち動くだろうとのんびり構えて読書していると、電車が止まって15分ほど経って、アナウンス。"high wind"のため、木が倒れてレイルと電気系統に障害が出ている、いつ動けるかは分からないが、新しい情報が入り次第知らせる、とのこと。時刻は1時過ぎです。検札に来ていた女性の車掌さんに、みんなが「どれくらいで動く?」と聞いていますが、彼女も「分からない」と繰り返すばかり。「15分では動かないでしょう」と彼女が言うと、30分経ったら動くのか、と聞く乗客。彼に対して「前向きに考えましょうよ」と言っていた車掌さんも、長引くにつれて行き来が増えてきました。1時間ほど経った辺りで、迷惑を被った乗客すべてのリストを作ると、車掌さんが紙とペンを持って回ってきてくれます。カスタマーセンターから後日連絡するとのこと(どうだか、と思っていますけれど!)。結局1時間半ほど経ったところで、最寄り駅Oakleigh Park(聞いたことない!)まで進み、もし緊急の用事がある人は、ここで別の手段を考えてください、とのアナウンス。けれどもalternative wayというのが全くないに等しいのです。車掌さんも情報がなく、次々と質問攻めにあっても、「もちろん十分でないのは分かっているのですけれど、私たちも最善を尽くしているのです」と繰り返すばかり。場所はまだロンドン郊外、バスも近くにはスクールバスしかなく、タクシーすら通らないところ。運の悪いことに、私は携帯をケンブリッジに忘れてきていました。夜に予定があるのに、連絡すらできない!!

ラッキーにも迎えに来てくれる知り合いや、ロンドンに帰ることを決めた人たちはそのOakleigh Parkで降りていきます。だんだんその頃になると、乗客の中に連帯感が生まれてきて(笑)、「どうすればいいのかしら」、「君もケンブリッジ?」などと会話が生まれます。途中、車掌さんがお茶を配ってくれたりしながら待つことしばし。結局別のルートを通って北上、ケンブリッジに行く人は途中で乗り換えるようにとのアナウンスが出て、動き出したのが4時半前。3時間以上閉じこめられていた訳です!!でもとにかく、ケンブリッジに帰れる、と思ったのはつかの間、その次の駅を越えたところで、「別の電線が切れた、ロンドンに引き返す」とのアナウンス。おいおい、ちょっと待ってよ〜(涙)と思う間もなく、先ほどの駅に戻ってきました。そしてそこでまた1時間。再度アナウンスが流れ、「ピーターバラ行きに変更、ケンブリッジはスティブニッジで乗り換え」とのこと。情報も錯綜し、二転三転しています。行きつ戻りつしつつも、とにかく乗換駅に着いたのは夜の6時過ぎでした。車内アナウンスでは、「ここからケンブリッジにシャトルが出る」とのことでしたから、隣のおじさんや前のおばさんと、何とかこれで、と言い合って電車を降りました。

結果的にはこの駅で、また1時間半待たされることに。何とかケンブリッジの駅に着いたのは夜の8時半でした。帰ってみてびっくり。全英で少なくとも9人の死者が出ているほど大きな嵐なのです。何事もなく帰ってこられただけでも良しとするべきでしょうか。けれども、残念なのは、今日はPembroke Collegeのフォーマルを予約していたのです。もちろん、それには間に合わず、断念しました。残念きわまりないです・・(涙)。ただ、驚くべきことは、英国人はこういう状況になってもみんな忍耐強く待っていますし、さすがに最後には駅員さんに食ってかかった人も何人かいましたが、基本的におとなしく静かにしています。そして、周りの見知らぬ人としゃべったり笑ったりするのです。年末の英国の濃霧でフライトが飛ばないなどということもありましたし、日本でも時々自然災害で交通機関が止まり、何時間も閉じこめられる乗客がいますよね。テレビで疲れ切った顔を見ますけれど、日本ではそういうときはみんなどうしているのかしらと思いました。あんまり周りとしゃべったりしないのではないでしょうか・・・閉じこめられてすることもなかったので、持っていた本(カズオ・イシグロです♪)は読み進みましたけれど、とにかく、散々な一日でした。
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by ellisbell | 2007-01-19 07:13 | society

お鍋パーティー

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今日も小春日和の続くケンブリッジ。

雪降らないかな・・・と待ちわびているのですが、雪が降るどころか霜も降りません。さすがに夜は少し冷え込むので、冬空らしく星はきれいですけれど、寒いのは大嫌いな私でもこれはちょっと1月の気温にしては暖かすぎると心配になるほどの気温。夏は、そういえば毎日暑い、暑い、と書いていましたね・・・

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先日の日記にも書いていましたが、街に出れば満開の桜。このピンク色を見ると、つい立ち止まってしまいます。立ち止まって写真を撮っていると、通る人が怪訝そうに何があるのかしら?と振りかえるところを見ると、やっぱり桜に過剰反応(笑)するのは日本人の体質なのですね☆

昨日の献立はお鍋。こちらでは、日本食のレストランというとほとんどが中国人の経営で、「照り焼きサーモンうどん」だの、おもしろいメニューを見ることができます(笑)。もちろんロンドンにはちゃんとした日本食レストランがありますが、とても高価で敷居が高い(らしい)ので、私が日本人だというと、毎日お寿司を食べてるの?と大まじめに聞かれることが未だにあります(笑)。(でもそうですよね!例えばインド人は毎日カレーを食べているイメージがありますよね!)ここではちゃんと白菜やお大根、生しいたけなども手にはいるので、昨日はお友達に土鍋を借りて、みんなでお魚のお鍋をいただきました。お魚はサケとタラ。こちらの人はお箸を使わないからでしょうけれど、お魚も骨まで抜かれて折りたたまれて(!)パックに入っています。うろこだけきちんと取って、お昆布でおだしをとって、後は次々と切ったものを入れて煮ていくだけの水炊きです。大根おろしにポン酢、七味でいただきましたが、留学生それぞれが、好みの味付けが違うのがおもしろいですね。ポン酢が気に入ってたくさん入れる子もいれば、ほとんどポン酢を入れず七味ばかりかける子も(笑)。メンバーがアジア系+京都に留学していた英国人だったので、最後のおうどんまでみんな堪能してくれたようでした。日本食はお寿司だけじゃないのです(というか、握り寿司なんて私には作れません!orz)。

c0105386_518225.jpgお誕生日にはケーキとろうそくを用意するのは、世界各国共通なのですね。ろうそくを探したけどちゃんとしたのが見つからなくてごめん、とケーキ担当(らしい)のS。その代わり、これはシンボルだから、とアロマバーナー用の小さなろうそくを出して来てくれました(笑)。お鍋の後、アメリカの古いジャズを聴きながら、村上春樹の話をしつつ(彼は世界中で大人気ですね!)、バースディ・ティラミスを食べるという国籍ミックスのお誕生日会は楽しかったです。

今日も桜がSt.John's Collegeのそばで華やかに咲いています。
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by ellisbell | 2007-01-16 05:18 | Cambridge life

感謝(Thank you !)

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2007年1月14日が終わりました。

日本の家族やお友達から1万マイル離れて迎える誕生日。オンライン、オフラインで、皆さんからたくさん、たくさんのお祝いの言葉をいただきました。私が元気で楽しく英国生活を過ごしていけるのは、そうやってたくさんの人が私を支えてくださっているからだと改めて実感しました。家族にも、皆さんにも、感謝しています。どうもありがとうございます。

こちらに来て知り合った友達からも、たくさんお祝いの言葉をいただいています。英国に来るまでは顔も知らなかった人たち、日本人もいれば英国人も、そして世界中からここケンブリッジに集まってきた人たち。どこにいても、どこから来ていても、友達って素晴らしいものですね。こちらで出会えた人たちにも本当に感謝しています。

先ほどまで、友達がバースディパーティーをしてくれていました。サプライズでプレゼントまで用意してくれていたのは嬉しかったけれど、それ以上にみんなで書いてくれたカードが嬉しかったです。とても素敵な夜でした。年齢を重ねるごとに、少しは成長していくように、前を向いて精進したいと思います。皆さん、ありがとうございました。

Thank you so very much for today, my dear friends in Cambridge! I do appreciate your friendship, which I really enjoy every moment of my life here. Thanks also for the lovely card and the gift you gave me today, and it will always remind me of the happy days in Cambridge with you all. Thank you, again, for the party, Dear S, L, P, and B!
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by ellisbell | 2007-01-15 09:28 | miscellaneous

ティーパーティー

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今日も一日曇り空のケンブリッジ。

ニュースによると、1月に入ってからの最低気温の平均は、英国の標準的な7月の最低気温の平均よりも高いのだそうです。夕方などに何となく春先を思わせるような生暖かい風が吹くこともあり、1月だとは思えない気候。今日は、明日日本に帰国される知り合いの先生たちと一緒に、スコーンを焼いてティーパーティーでした。

英国には(手抜きのためか??)self-raising flourというものが売っていて、スコーンはいつもこれで作るのでカンタンカンタン、なのです♪(自分でふくらむ=ベーキングパウダー調合済みの小麦粉のこと!)今日のレシピは先方がネットからダウンロードしておいてくれたもの。スコーンはとってもポピュラーなティーフードですから各家庭にそれぞれのレシピがあり、私はいつも英国人の友達にもらったレシピを使っているのですが、今日のはそれとも少し違いました。小麦粉も強力粉と薄力粉の二種類を使うし、ヨーグルトとお砂糖を入れるスコーン。強力粉を使っているのでとても弾力のあるドウで、どうなるかなと思いながら焼きましたが、できあがりはひとくちサイズでとっても可愛らしいものになりました↑。もちろんクロッテッドクリームたっぷりにイチゴジャム、マーマレード、そしてはちみつと取りそろえてのティーパーティ。4人で製作+1人試食に参加、というメンバーでしたが、お雑煮の話から英国のお水の話、メガネの話にお料理の話、とお茶をいただきながらとても楽しい時間を過ごしました。

明日帰る先生は、10月にいらしたので、わずか3ヶ月半のご滞在。到着されたのがほんの1週間ほど前のような気がするのに・・・楽しい時間が経つのは本当に早いですね。コンサートなどを含め、いろいろなことをご一緒させていただきました。考えてみると、確かに3ヶ月間、いろいろと楽しんだのは確かなのですが、実感としては本当に早いです。私のイギリス滞在も残り3ヶ月。この調子ではあっという間に終わってしまいそうです。彼女のように、楽しかったと言って帰れるように、残り時間を大切にしなくてはなりませんね。
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by ellisbell | 2007-01-14 05:30 | Cambridge life

二つの文化

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一昨日から英国全土に被害を出している暴風雨の名残で、今日も風の強い一日でした。

今日は朝から待望の郵便物が到着。(12月の頭に日本に送ったクリスマスプレゼントは未だに届かないそうですが(涙)・・Parcel Force、信頼できません!!)ご存じの方もいらっしゃると思いますが、1月9日に発売された、The Beatlesの記念切手です↑。予約していたのですが、本日ようやく到着です(遅い!)。特にファンだというわけでもないのですが、このニュースを聞いてからつい欲しくなって予約してしまいました♪ビートルズのアルバムジャケットを重ねた形なのですが、コレクターのために、2007年1月9日の消印をあちこちで押したヴァージョンを用意していたり、解説付きのものがあったりということで、英国のみならず、アメリカ、カナダ、そして日本から注文が殺到して(もともと能率の悪い国ゆえに!)パンク状態だそうです。普段は文句を言いたくなるようなRoyal Mailですが、さすがにおしゃれなデザインですよね。

今日、お鍋の材料などを買うついでに、お散歩がてらショッピングセンターの近くまで歩いていきましたが、「パン屋さん」がほとんどないことに改めて気付きました(こちらでは普通のいわゆる食パンのようなものが一番ポピュラーですから、あまりお総菜パンやお菓子パンが売れないのでしょうか)。その代わり、今でも紳士服などのテイラーがたくさんあるのです。ここに行けば紳士服はすべてそろうというロンドンの通りに行かなくても、普通の街に、ウィンドウにジャケットを飾り、仕立屋さんが中でメジャー片手に布地を裁断しているお店はすぐに見つかります。この国では日本のようにブランド好きな人たちを見ることはほとんどありませんが、ファッションにおいても、パンクロックの国であると同時に、やっぱり紳士の国でもあるのかしらと思いました(イギリスブランドはまさにこの二つにはっきり分かれていますよね!!)。おそらくは階級制度のなせる業なのだと思いますが、二つの文化が共存しているのがとても興味深いですね。そして、文化というのが流動的であることも。例えばビートルズでもストーンズでも、体制に反発して新しいものを作り上げたのでしょうけれど、それが時代とともにまたもや反発されるべき体制となっていくのですよね。

今、これを書きながら、ラジオからちょうどビートルズが流れていました。そして、今はKate BushのWuthering Heights。英国文化っておもしろいですね。この切手を含め、デザインセンスも素敵なものが多いと思います。そういえば、未来のプリンセスと騒がれ、今、パパラッチに追いかけ回されて大迷惑を被っているお気の毒なケイト・ミドルトンさん。彼女が着ていたチュニック・ワンピースは即日完売だとか。(そのニュースによると、彼女が王室に入ったら(あるアメリカの批評家に散々けなされていた)カミラさんのひどいファッションもちょっとはアドヴァイスしてもらえるのでは?だそうです!)こんなに個人主義の強い国なのに、そして、この点においてはダイアナさんのことがあるにも関わらず、懲りない人たちだなぁとため息です。
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by ellisbell | 2007-01-13 05:27 | culture

patience

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今日からLent Termが始まりました。

ケンブリッジは、今日も嵐かと思うような強い風。村上春樹がギリシャの嵐を経験した時に、凄まじい迫力の雷を見て、「まるでゼウスが自ら出陣して雷の矢をはしっ、はしっ、と射ているような迫力。ギリシャ悲劇はギリシャに来てみなくては分からないものだ」というようなことを書いていましたが、最近、「galeだのgustだのというのはこれのことかぁ」と、身をもって体感しています。辞書を引くとgale(強風)というのは時速32-63マイルの風のことだそうですが、細く開けた窓がガタガタ言うような風。窓から外を見ると、木々が大きく揺れていて、うなるような風に近くのおうちのテレビのアンテナが折れそうに傾いでいます。朝にパラパラと雨が降っていましたが、いつものごとく20分ほどでそれも止み、ただただ風の音が聞こえる一日でした。週末のお鍋パーティのためにMill Road(多国籍なお店がいっぱいあるあたり)へ行こうと思っていましたが、風の音を聞いて断念。台風並み?

英国は自然災害がそれほど多くない国なのですけれど、さすがにこの風は事故をもたらしています。倒れてきた木が車に直撃して死者も出ている模様。予報では、最大風速80mph(時速80マイルってことは・・秒速35.5メートル!巨大台風並みです!)の警報が出ていた地域もありました。そしてそれとともに出ているのがflood warning(洪水警報)。山の少ないこの国では、低地を川が流れている上に、川の周りをコンクリートで固めるなどの護岸工事は行われていないところも多いので、しょっちゅう洪水が起きるとか!(でも、だからこそあんなにも自然が美しいのですよね!)ケンブリッジももともと湿原帯だそうですから、ケム川が自然とあふれて来ることはよくあるようです。グランチェスターへ向かう途中の草地(meadow)などは、そのおかげでいつも青々としてるのだそうう。洪水になったって、別に誰もあわてている様子はありません。「だって、3,4日待てばお水は引くんだから」という英国人の言葉を聞いて、さすがこの国の美徳はpatience(忍耐)だなぁと思い知りました。

queueが大好きな忍耐強いお国柄。けれども忍耐強くないところもあるようですね。Harry Potterの最終巻、"Harry Potter and the Deathly Hallows"の出版はこの夏だそうですが、発売日すら未定のこの本が、現在UK Amazonのトップだそうです。年末にタイトルが発表されてから、2人死ぬと予告されている主要登場人物が誰かという話題がヒートアップしていますが、ハリー・ポッターばかりは待ちきれない!!のですね(笑)。かく言う私も、早く注文しておかなくては・・・!

写真は年末の濃霧の中のGrantchester Meadow。霧と霜で幻想的です。雪を待ちわびているのですが・・・
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by ellisbell | 2007-01-12 05:07 | society

昼下がり

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今日も風が強い一日でした。

ケンブリッジからバーミンガムに向かう電車の車窓で、たくさん風車が並んでいるのを見て驚いたことがありますが、ここイーストアングリアは風の強い地域です。晴天の日が多いので文句は言えませんが、先日も夜中の3時頃に何か大きな(ゴミ箱だと思われる)ものが外をガラガラと転がって行くのが聞こえました。今日も晴れてはいましたが、お昼過ぎにお友達の家にお茶をしに行くのに自転車で出かけたら、彼女のおうちは丘の上にある上に、向かい風が吹き付けてきて、こいでいるのに自転車が全く進まない!という状況になりました。extra exerciseでいいかもしれませんが・・・(苦笑)暦の上では小寒から大寒に向かうもっとも寒い頃なのに、今年は雪の気配もありません。年末のような美しい霜や雪が待ち遠しいくらいです。

city centreを抜けたところで、満開の桜に出会いました。あっ!と思いましたが、写真を撮れず残念。こちらの桜は日本とは違うので、寒いうちに咲くことは分かっていても、やっぱり「あっ!」と思ってしまうのは日本人だからでしょうね。小正月にはちょっと早いけれど、今日はお友達のおうちで、去年母が送ってくれたおもちを使って、おぜんざいを楽しみました。彼女も、年末にお母さんが骨折してしまい、忙しい毎日の中のひとときを楽しみにしてくれていたようです。小豆あんや鰹節、お昆布のおだしなどはこちらでも嫌がる人が割といますが、彼女は日本にいたこともあるので、大好きだとか。彼女のおうちには、日本から連れてきたという愛猫の三毛猫がいますが、こちらにはこたつがないから、彼女(猫)はボイラー室に入りっぱなし。毎日ボイラーに身体をくっつけてあたたまりつつ眠っているようです。(ちなみにこのネコちゃんの大好物はお海苔。さすが、日本猫ですね〜♪)だから、彼女には最近ボイラー室に行かないと会えないので、写真は別のネコちゃんですが、あまりに気持ちよさそうに丸くなって寝ているので、つい撮ってしまいました。雪はないけれど、温かいお茶とおぜんざいを楽しみつつ、おしゃべりに興じた先取り小正月の昼下がりでした。

次にSt John'sの近くを通るときは、絶対に桜の写真を撮るぞ!
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by ellisbell | 2007-01-11 06:02 | miscellaneous

Miss Potter

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映画、Miss Potterを見てきました。

世界中で人気のある、Peter Rabbitシリーズの作者、Beatrix Potterの伝記映画です。ポターについてのまともな伝記を読んだことがないので、どの程度が事実なのかは分かりませんが、ヴィクトリア朝後期の社会の中で、ひとりの女性として生きようとするポターの姿が印象的な映画でした。

ビアトリクス・ポターは資産家の娘として生まれていて、彼女の家は、当時"fashionable"であるとされた、北部イングランドの湖水地方に別宅を持っています。ヴィクトリア朝のrespectablity(体面重視)をまさに体現しているかのような家の中で、レディとしての厳しいしつけを受けながらも、彼女の生き生きとしたイマジネーションは湖水地方の自然にインスピレーションを受けて、彼女は動物たちの素晴らしい絵を描くようになります。父親はそれを暖かく見守り、賞賛しますが、娘をレディとして育て、立派な家系に嫁がせることを考えている母親は、彼女の絵を認めようとしません。母親が押しつけようとする裕福な結婚に反発を感じるポターは、30歳を越えて独身であるという、自分の存在に意義を見つけるために、自分の物語の出版を試みます。そして、よく知られているように、人気作家となった彼女は、彼女の愛した湖水地方の自然を守るため、広大な土地を購入して、実際に農地として使い、景観をそのままに保存するのです。

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ロンドンという都会と湖水地方という自然、それが体面や階級だけを気にする母親と、自分の気持ちにまっすぐ生きようとするポターの対比として描かれ、聴衆はポターの真摯な態度に共感を覚えます。何一つ不足のない生活を送れることは分かっていながら、ヴィクトリア朝の固定化してしまった価値観に、女性として、artistとして、自分の道を切り開こうとするポターをレネー・ゼルウィガーが好演していました。そしてもうひとりの主役とも言うべき湖水地方の美しい自然。彼女の想像力に素晴らしい命を吹き込む、水と山と野生動物の宝庫。余すところなくその魅力がスクリーンに映し出されていました。湖水地方の湖は、氷河によってできているので、深くて長細いのです。そのため、あまり波が立たず、湖面は本当に鏡のように美しいのですが、スクリーンで見る英国の田園風景もとても印象的でした。近くのおばあちゃまが、かわいそうなシーンなどになると"oh dear!"と声を上げていましたが、見る人を引き込む力のある、素敵な映画だったと思います。

写真は夏の湖水地方。ポターの住んだヒル・トップ農園、そして夕暮れのウィンダミア湖。
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by ellisbell | 2007-01-10 05:24 | culture


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