Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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晩ごはん

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先週からようやく本格的に寒くなったケンブリッジ。

この辺りは風の強い場所ではあるのですが、最近では毎晩のように嵐かと思うような風が吹き荒れます。例によって一日中雨が降ることはないのですが、朝晩にはよく降っています。そして、日の短さ。最近では4時前には日が暮れてしまうようになりました。

私のフラットはコレッジの所有で、ここに住んでいるのはコレッジの大学院生や客員研究員ばかりです。狭いながらもベッドの上に本棚がある生活にもすっかり慣れました(笑)。(地震のない国っていいですよね!ぎっしり本を詰め込んだ本棚の下でも、気にせずに眠れます。)フレンドリーな隣人たちと仲良くなれて、適度にプライバシーもあって、暮らしやすいフラットなのですが、みんな忙しいから、誰にも出会わない日も当然あります。私はそれが当然だと思っていましたが、10月から来ているインド人Nは、それが寂しいと言います。インド人にしては家族の少ないNですが、先日、私とLにごはんをひとりで食べるのをやめようと言いに来ました。みんな忙しいけど、週に一度は一緒に晩ご飯を食べよう!という提案。特に今は学期も終わったので、みんなごはんを作る余裕もあります(いつもNが電子レンジでチンのごはんを食べている(らしい)のは、みんな気にしていたところでもあります!)。しかも、インド人、中華系マレーシア人、日本人の組み合わせですから、いろんなごはんが食べられること間違いなし♪

ということで、昨日はさっそくNがごはんを作ってくれました。七面鳥のカレー↑。(正しい名前も聞きましたが、忘れちゃいました・・パンジャブ語、難しいです。涙)前菜として、ちゃんとコショウの効いたpapadも☆3人の予定が、たまたまいたイギリス人Jも参加して、4人での楽しいディナーでした。(通りがかりの人たちものぞきに来て、「なんて家庭的な風景だ!」と感激していました(笑)。)Nが、一人分の料理って何となく億劫で作る気がしない、1人分でも4人分でも手間はほとんど変わらないんだから、こうやってみんなで食べる方がずっとおいしい、と言っていましたが、確かに、そうですよね。Nの手作りインドカレー、おいしかったです(でもソースの作り方はtop secretで教えてもらえませんでした・・)。さて、来週は私の番。みんな、日本料理というと声をそろえて"sushi!"を期待しているようですけれど、そんなもの私は作れないし、そもそもこの辺りのお魚の鮮度では難しいでしょうし、何を作ろうかな・・本当はお鍋がいいのですけれど、お鍋は借りないとできないし・・・材料に制限もありますが、考えるのも楽しみですね。みなさんのお勧めは何ですか??
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by ellisbell | 2006-12-12 03:52 | Cambridge life

Because I could not stop for Death

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今日、12月10日はアメリカの詩人Emily Dickinsonの誕生日です。

いろいろな偶然が重なって、ふと思い出しました。偶然というのは、まずは妖精。最近、友達との間に妖精のお話が出ていて、それで思い出したのがテレビドラマ--先月、ハワースに行ったときに初めて見たBBCのドラマ、Torchwoodです。こちらでもほとんどテレビは見ないのですが、夕方すぐに真っ暗になってしまってすることもないハワースの夜、お昼間に本に囲まれていましたから読書をする気にもなれず、ぼーっとテレビを見ていました。Torchwoodというのは、BBC Walesが製作しているscience/crime dramaです。架空の犯罪捜査組織Torchwoodが、さまざまな科学的(そして非科学的)手段を用いて、人間や人間でないもの(!)による犯罪を追いかけます。こちらのテレビでは夜9時を過ぎると、子供に見せるのは気をつけてね、という番組を放映しますから、結構殺戮シーンなどがあって怖いのですけれど・・・学校や継父によっていじめられている可愛らしい女の子に「新しいお友達」ができるのですが、このお友達は彼女を困らせる相手を次々に殺していきます。そして最後にはこの女の子はその「お友達」の種族に入ることを選ぶのですが・・・そう、そのお友達は怪物的エイリアンなのです。そして、このエイリアンの設定は妖精を強く意識していました。(さすがウェールズ!妖精が、可愛らしい子供を誘って仲間にするなどというモチーフもそのままですよね。)

そのままこのドラマのことは忘れていましたが、先日妖精のお話がmixiで出た日が、ドラマの放映日だったので、ふと思い出してテレビをつけました。その日の物語は、死者をよみがえらせる話だったのですが、その死者が実は死ぬずっと前から蘇りをかけてプログラムを仕掛けておくという設定。そのプログラムに使われていたのが、Emily Dickinsonの詩だったのです(あー、長い説明だった)。謎に満ちた、私の大好きな作品、"Because I could not stop for Death"。「私は死のために立ち止まることができなかったので、死が私のために親切にも立ち止まってくれた」で始まる詩。マサチューセッツ州アマーストに生きて、そしてその地でなくなった詩人ですから、(彼女自身の信仰はともかくとして、)とても宗教的なモチーフが多いのですが、この詩も死というものを「死との結婚」というイメージでとらえています。ひとりの人間は死を迎えますが、人類としての全体の人間は、死を超えて世代が続いていくという円環のイメージでつづられます。東洋的な思想でもありますよね。誰にも知られず、今で言う引きこもりのような状態になって、自分のためにだけ詩を書き続けた独創的な詩人。久しぶりに読み返したくなりました。

写真は、ハワース牧師館のステンドグラスです↑。
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by ellisbell | 2006-12-11 01:55 | literature

Christmas Formal

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「書き物」をしていますが、まったくはかどらないので、日記に逃避してきました♪

そう、昨日は待ちに待った、コレッジのChristmas Formal Hallだったのでした。ドレスコードはblack tie。200人収容のホールがぎっしりになった夜でした(こんなにたくさんの人が来たフォーマルは見たことがありません!)。ドレスを着て、アクセサリーを付けて、大急ぎでマニキュアなどつけるのも久しぶり♪(←普段どんな格好をしているのかがバレバレですね・・・)クリスマスらしくゴールドで統一して、指先にもゴールドのラインを入れて完了☆その格好で、台所から缶詰や新しいパスタの袋をごそごそ取り出し手いるのもちょっと間抜けですけれど、クリスマスは宗教行事ですから、チャリティのシーズン。路上生活を強いられている人々のための食料品や衣料品などを受け付けてくれるので、その準備です。同じフラットから数人で一緒に歩いて行きましたが、インド人Nはタキシードとボウタイを「昨日買ったんだよ、マジシャンになった気分だ!」とのコメント(笑)。確かに、普通、学生ってあんまりドレスやタキシードを持っていませんよね・・・

c0105386_3492224.jpgさて、pre-dinnerドリンクは、クリスマスらしくmulled wine。スパイスやお砂糖を入れて温めた赤ワインです。ホットワインは久しぶりで、強い風の中歩いた身体にはぴったり♪見知った顔を見つけて、ちょっと話などしているうちにホールへの扉が開きます。今回はすべて席が決まっているので、ネームタグを探して、着席。テーブルの上には小さなおもちゃ入りのクラッカーが置いてありました。全員で引っ張って、あちこちでパンパンと音がしている中、ディナーのスタートです(今回はフェローもハイテーブルではなく、普通のテーブルに数人座っていたようでした)。まずはサンドライトマトのスープ。そしてメインはもちろん、ローストされた七面鳥。グレイヴィに、クランベリーソースもちゃんと出てきます(おいしかった♪)。付け合わせにはポテト+芽キャベツ。このBrussels sprout(芽キャベツ)というのも、クリスマスに欠かせないものだそうです。ちょっと苦みがありますが、嫌いな人は大嫌いだと聞くとおり、斜め前くらいの女の人が「ああ、これ大嫌い!」と言っていました(笑)。そして、デザートにクリスマス・プディング。炎に包まれた形で出てくるかと期待していましたが、さすがに200人分は無理だったらしく、熱々を切り分けてサーブされたところを、ブランデー・バター・ソースでいただきます。チーズとポートワイン、コーヒーにはミンス・パイまで出て、英国らしいクリスマス・ディナーを堪能しました。

c0105386_3495281.jpg最後にサンタさんがたくさんやってきて、ネームタグに書かれていた番号から数人にプレゼントを配っていました(もちろん、私は外れ・・)。このサンタさんはプレゼントをくれる方ではなく、回収する方がメイン。チャリティの食料品などを集めてまわり、それがホールのクリスマスツリーの下に置かれているのも伝統的ですね♪最後には聖歌隊の先導で、みんなでキャロルを歌ってお開きとなりました。とは言っても、ここからコレッジのバーになだれ込み、12時過ぎまでダンスパーティーでした。私は友達と早く帰りましたが、これが今学期最後のどんちゃん騒ぎ。クリスマスが近づくと、帰省する学生も増え、街もコレッジもがらんとしてしまいます。家庭のクリスマスではないけれど、英国らしいクリスマスが味わえた素敵な夜でした☆
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by ellisbell | 2006-12-09 03:50 | Cambridge life

queue

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英国人はqueueが好きです。

最近はクリスマス前で街も混雑しているし、今日も郵便局の本局に行ったら、午前中なのに長蛇の列。みんな世界中にクリスマス・カードやプレゼントを送っているらしく、おばあちゃんが「これはカナダなの」「これは○○」と言いながら、一つずつ重さを量ってもらって切手を貼り付けている間、みんな忍耐強く待っています(と言う私も、これは日本、これはアメリカ、とカードや小包を量ってもらっていますから、人のことは言えません)。午後にもう一度近くの郵便局に行ったら(ここからいつも日本向けにものを送っているので、ついに顔を覚えられたらしく、「日本?」と聞かれるようになりました・・・)ここでも人々は辛抱強く列をなしていました。イギリス人は待つのが好きなんだよ、信じられない、といつも中国系Lが言うのですが、スーパーのレジなどでも、前の人が荷物を詰めおわって、お財布にお金やカードをしまい込んで、Bye!というまで、係の人も次の人にかからずじっと待っています。こちらの郵便局は、小さなニュースエイジェントやコンビニの中にも窓口がありますから、あちこちにたくさんあって便利は便利なのですけれど、どれだけ人が並んでいても、係の人はひとりかふたりでさばいていて、後ろの方にいる人は決して対応しないのが日本とは違うところ。日本なら、人が待っていたら必ず、別の仕事をしている人もとりあえず応対に出てくれるところですよね。でも、みんな列の前後の人たちとのんびり、今日は寒いねえとかいいながら、気長に待つのです。

c0105386_4355036.jpgやっぱりここはヨーロッパ、クリスマスが一大イベントなのだなぁと思います。宗教色が強いので、クリスマスには普段は教会に行かない人たちも教会のミサに出席したりするようですね。そして、チャリティの機会が多くなるのもこの時期。明日はいよいよコレッジのクリスマス・フォーマルですが、その時にも、路上生活を強いられている人々のために、要らない服や生活用品を持ってきてくださいというメイルが回ってきていました。街はクリスマスです。年末に旅行を計画しているので、今日はその予約の電話をかけたところ、「クリスマスだからね」と£10お安くしてくれたりもしました♪それはラッキー☆だったのですけれど、心配事が一つ。25,26日はこちらの祝日ですが、ロンドンの公共交通機関はすべて止まってしまうとの噂が・・・ただの噂でありますように!

写真は、トリニティ・コレッジの「ニュートンのりんごの木」。彼が万有引力を発見したりんごの木の子孫だそうです。でもりんご、なってるのを見たことないんだけどな・・・ついでに二枚目は、先日リバティで食べたりんごケーキ♪お友達が食べたのはイチゴのタルト。こちらでこういうタイプのお菓子はほとんど見ないのですけれど・・・おいしかったです☆日本ではクリスマスで、イチゴのケーキが並んでいるんだろうなぁ・・
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by ellisbell | 2006-12-07 04:36 | miscellaneous

University

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Michaelmas termが終わって、クリスマス休暇に突入した学生が帰省し始めると、少しずつ街から人が減ってきました。

昨日Lと話していたときに、大学進学率が話題に上がっていましたが、最近の「大学」進学率は昔と比べてずいぶん高くなっているとか。それは「大学」制度の仕組みと関係あるそうです。実感として大学生というのは、未だに英国では一種特殊なエリート層を形成している感じがするのですが、今でこそサッチャーさんの社会改革によって大学もそれぞれ私立機関になり、経営に心を砕くようになっていますけれど、サッチャーさんが大学改革をするまでは、英国には大学は50足らずしかなかったようです。Oxbridgeを始めとする、そういう古い大学はほとんどが人文学や社会科学を専門としていました。こちらの学制は、おおざっぱに言って、16歳までが義務教育ということになっています。Primary schoolは5歳から始まり、その後11歳でSecondary schoolに進んで、16歳でGCSEと呼ばれる試験を受けます。その後は、子供の適性と希望に合わせて、就職したり、職業訓練校や専門学校、そして大学受験のための準備学校(Sixth Form Collegeと呼ばれます)に行ったりするようです。Sixth Formは2年間ですが、その最後に学生はAレベルと呼ばれる3,4科目の試験を受け、Aをたくさん取れば取るほど希望する大学に入れる確率が高くなるという仕組みだそうです。(知れば知るほど、ハリー・ポッターはこの制度を忠実に守っているなぁと思います。ハリーはSecondary schoolとsixth formの期間をホグワーツで過ごすのですね♪)Cambridgeなどは、Bが一つでもあると致命的だとか。良くできる学生ばかりだというのも頷けますね。

サッチャーさんの大学改革で一番大きかったのが、大学を増やしたこと。彼女はそれまでPolytechnic(ポリテク)と呼ばれていた、大学レベルの総合技術専門学校をUniversityに格上げしました。例えば、ここケンブリッジにもAnglia Ruskin Universityという大学があって、ここはその改革時に「大学」に昇進したポリテクだそうです。ポリテクはengineeringやhealth science、educationなどを専門としていたところが多いようで、例えばケンブリッジ大学のHomerton Collegeは、教育学部と密接につながったコレッジなのですが、もとはポリテクだったそうです。(職業訓練校としてはregional collegeという学校がケンブリッジにはあるらしい。)う〜む、こんがらがってきましたね。ケンブリッジ大学はUniverisity(Faculty & Department)とCollegeの関係も特殊なのに、さらに「大学」の概念自体も日本とはだいぶ違うのですね。しかし、ポリテクは、ケンブリッジ大学関係者以外にも、まだ「ポリテク」として認識されているし、例えば前述のAnglia Ruskin Universityは、多くの人にAPUと呼ばれています(Anglia Polytechnic University)。ケンブリッジ大学の学生や教員以外もそのような区別をしているのが私には不思議なところなのですが・・・「でも大学なのでしょう?」と聞くと、「うん、大学なんだけどもとはポリテクなんだよ」という答えがよく返ってくるのです。(ケムの学生は言うに及ばず!)いずれにしても、「大学」の存在、進学という選択の重みが日本と全然違うのね、と言うことはよく分かります。

写真は先日行ったチャーチルコレッジに置いてあった看板↑。Oxbridgeの首相の数が書かれています。Camは昔から自然科学に強いのだから、首相の数を"even"(五分五分)にしなくても別にいいのにね・・・ちなみに今のトニー・ブレアさんも、Oxfordですね♪
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by ellisbell | 2006-12-06 05:48 | society

TGITEOT!

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TGITEOT!ということで、今日は友達のLとランチ+お茶をしてきました。

先週の木曜に学期が終わって、クリスマス・ホリデイに突入したケンブリッジ。英国人のLは、今週ロンドン南部のおうちに帰ります。そして友達や家族と伝統的なクリスマスを楽しむのです。彼女は学部生ですが、ケンブリッジの学生は本当によく勉強しますから(というか、勉強しないと進級できません)、とてもストレスフルな8週間を送っていた模様。去年、1回生だった彼女の学科に9人いた学生は、今期は7人に減っています。(今日授業の話になって、「あれ?一クラス9人って言ってなかった?」と聞くと、「それは去年でしょ、二人落ちたんだよ」とのお答え。ううむ、厳しいですね・・TGITEOT!の気分も分かります。(だんだん、何のことか分かって来られた方もいらっしゃるでしょうか?)今期は試験もないそうなので、小テストはあったようですが、これでとりあえず解放されたということでしょうね。彼女のお気に入りのイタリアン・カフェでランチとケーキを食べながら、いろいろお話をしました。

私がやっぱり気になるのはクリスマス。彼女の家では、クリスマスにクリスマス・プディング、クリスマス・ケーキ、そしてミンス・パイを食べて、七面鳥を食べる伝統は未だに生きているそうです。日本のクリスマスケーキとはまったく違う、ドライフルーツたっぷりでどっしりしたケーキやプディング(蒸しケーキ)ですから、日本では生クリームのケーキをイチゴでデコレーションして食べるんだよ、と言うと、興味津々の様子でした。(こちらとしては、食べる何ヶ月も前から作って熟成させておく、どっしりと重たいフルーツケーキの方がよっぽど興味をそそられるのですけれど!そして、食べる前にプディングにブランデーをしみこませ、火をつけて、青い炎を楽しむのです!)英国人の友達に、クリスマスケーキ、プディング、ミンスパイのどれが一番好き?としょっちゅう聞くのですが、今のところ、ミンスパイが圧倒的な人気です!ミンスミート(中の具・・・干しぶどうやりんご、ナツメなどを刻んでお砂糖とスパイス、スェット(牛脂)と混ぜ合わせたもの)はこの時期スーパーでたくさん売っているので、みんなそれで作るのだそう。(Lも、ミンスミートがSainsbury'sで2 for 1で売っていたから作ると言っていました。作ったらお裾分けしてくれるそうです・・・楽しみ♪)街はイルミネーション、そしてクリスマスショッピングに忙しい人々がたくさんの紙袋を下げて街を歩き、いよいよクリスマスムードが高まってきました。

写真はケンブリッジのイルミネーション。今日の風景です。私も誘われて、つい、大好きなロクシタンでクリスマスプレゼントを購入♪3本ハンドクリームを買ったところ、ラッピングしたものを袋に入れてくれたのですが、家に帰ってみたら"foot"の文字・・・フットクリームじゃない!!明日、またロクシタンに文句を言いに行かなくてはなりません・・ああ、いかにもイギリス・・・そういえば、先日コレッジのcanteenでランチをしたとき、おなかがあまり空いていなくて、友達と同じ前菜のようなものを取りました。彼女の後ろについてレジで精算するとき、メンバーかどうかを聞かれて(メンバーは料金が安いのです)、ちゃんとIDカードを出して、£1.9(安い!)支払いました。しかし後で聞いてみると、私の直前に同じレジで精算した友達、彼女もまったく私と同じメンバーで、同じものを食べていたのですが、彼女が支払ったのは£1.8・・・もうひとりの友達が、これぞイギリス!と大笑いしていました。日本では、あり得ないですね・・・orz

TGITEOT・・・TGIF(Thank God It's Friday!やれやれやっと金曜日だ!)のもじり、Thank God It's The End Of Term!です(笑)。
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by ellisbell | 2006-12-05 05:44 | Cambridge life

方言

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英国は歴史ある古い国です。

それを象徴するのが、方言の数の多さ。日本もそうですけれど、学生時代、某英国人教授が「英語史」の授業で「歴史のある国は方言が多い、アメリカにはあんなに大きな国なのに方言がほとんどないだろう!」と誇らしげにおっしゃっていたのを思い出します。確かに英国にはおおざっぱに分けても10種類くらいの大きな方言があり(日本で言う「関西弁」etcのような分け方です)、例えばマンチェスターとリバプールは電車で1時間くらいなのに、そこに住む人々は、方言としては違う言葉を使うそうです。初めて学生の時に英国を旅行した時に、スコットランドのホテルの受付の方の英語が分からず、大ショックを受けたことを思い出します(たかだかエディンバラなのに!!でも当時のは、単に英語力の問題かも知れません 笑)。その時、ロンドンのパブでスコットランド行きの直前に会ったおじさんには、「な〜に、イギリス人でも分からないのさ」と言われましたが、今の私は何となく東北弁のようなものかしら、と想像しています。そして、私に京都弁と大阪弁と神戸弁の違いが分かるように、英国人はしばらく会話を続けると、かなり細かく出身地(おそらく出身階級も)が分かると言います。(もちろん私は全然分かりません!)アメリカ英語、オーストラリア英語、インド英語、南アフリカ英語など、旧植民地国の英語も独特だし、「英語」を表すEnglishという言葉は、本当は複数形でEnglishesと書かれるべきなのでしょうね!(ネイティブでもそれだけさまざまな英語を話す上に、例えば私の話すようなJapanese English、Chinese、French・・・と世界で話されている英語は、限りなくたくさんあるのでしょうね。)

方言を思い出したのは、昨日のMy Fair Ladyがまさに階級と言葉を扱った劇だったからです。タイトル「マイ・フェア・レディ」というのは、ロンドンの高級住宅地「メイフェア」のコックニー訛りをかけているというのは有名ですが、英国の標準語、いわゆるRPを話している人々というのは、英国人口のわずか2%にすぎないと言うのですから、方言がいかにこの国では当然のものかが分かりますよね。(おそらく、日本でもNHKの標準語を話す人はほとんどいないでしょう。)ロンドンの下町言葉であるコックニーの特徴は[ei]の音が[ai]になること、そしてhの音が抜けてしまうこととされています。だから、My Fair Ladyでイライザが練習する二つの文章"The rain in Spain mainly stays in the plain."(「エイ」の音をしっかり発音させる練習ーこれはミュージカルで歌われていますよね!)と"In Hertford, Hereford, and Hampshire, Hurricane hardly ever happens."(hの音を出す練習)はその特徴を矯正するためのものです。

それぞれの方言に特徴的な音というのがあって、どうもこのイーストアングリアでは[a]の音は[o]に近く発音されているように思います。こちらの人はバスを「ボス」、バイクを「ボイク」と発音しています!日本で習う英語とはちょっと違いますよね。それでも、英国人はそれぞれ自分の話す方言にとても誇りを持っているのが素敵なところです♪しかし昨日の舞台、私が分からないコックニーでも、英国人はちゃんと笑っていましたから(まだまだ修行が足りません!)、吉本新喜劇が全国区になったのも分かりますね(笑)。

写真は、昨日行ったAuntie'sの素朴な手作りスコーンとサンドイッチのランチ。メイド服を着たウェイトレスさんたちがサーブしてくれる、素敵なお店です↑。
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by ellisbell | 2006-12-04 04:45 | society

My Fair Lady

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今日のケンブリッジは久しぶりの晴れ間。

お昼に待ち合わせて行ったのは、city centreのAuntie's tea shop。サンドイッチとスコーンのセットをいただきましたが、ここはボリュームたっぷりでいつも食べきれず、今日もお持ち帰りしてしまいました。いかにも手作りといった大きなスコーンを持って、でも今日は直帰せず、まずはマチネの観劇です。演目は、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」。ケンブリッジのArts Theatreでやっています。ここはcity centreにあるこぢんまりとした劇場です。2時過ぎに入ったところ、周囲にはたくさんのお年寄りが座られていました。そして子供たち。誰でもマチネを気軽に見に来ているのがいいですね。コンサートなどもそうですが、舞台芸術が何ら特別なものではなく、誰でもが楽しんでいるのがこの街のいいところです。土曜日ということもあって、ぎっしりと席の埋まった満員の舞台でした。

いよいよ始まり。オーケストラがテーマソングを奏で始めると、後ろの女の子達がハミングを始めます。みんなよく知っているのね、と思っていたら、彼女たちは途中から実際に小さな声で歌ったり、手を叩いたりと楽しんでいる様子。「マイ・フェア・レディ」はとても愛されている舞台なのですね!物語はよくご存じの通り、花売り娘のイライザのコックニー訛りを、音声学の教授であるヘンリー・ヒギンズがうまく矯正して上流階級の人々をだませるかどうか賭をするというもの。最初の場面は、まさに先日ロンドンで訪れたコヴェントガーデンです。cockneyとはSt Mary-le-Bowの鐘の音が聞こえる辺りで生まれた人たちがしゃべる言葉とされていますが、れっきとした下町言葉(寅さんがしゃべってる浅草弁と同じかしら?)。これも言葉が階級を表す英国文化を背景にした劇です。下層階級の花売り娘が、訓練して素晴らしいRP(あまりに素晴らしすぎて、「彼女の英語は完璧すぎて英国人ではないはずだ!」と言われるくらい)を身につけるというプロットに、そのトレーニングを介して、その教授と彼女が恋に落ちるというラブロマンスが組み合わされています。G.B.Shawの「ピグマリオン」が原作ですが、確か原作では最後にイライザは自分の生まれた階級に戻ることを選択するのだったと思います。ハリウッドが舞台化した時に、わかりやすくメロドラマチックな恋物語に仕上げた舞台。「ティファニーで朝食を」もそうですね。原作の終わり方を恋物語に変えてしまうというのは常套手段です。なぜ「ティファニー〜」を思い出したかは言うまでもありませんよね。「マイ・フェア・レディ」はオードリー・ヘップバーンの主演のミュージカルが有名だから。(ただし「超」音痴の彼女の歌はすべて吹き替え・・・オードリーは一生懸命練習したそうですが、結局口パクになってしまったのですよね!)

このあまりにも有名なミュージカル、今日観た舞台も、庶民的でよかったです。周囲の子供たちも気負わず一緒に楽しんでいたし、もちろんロンドンの一流劇団にはかないませんが、それぞれのキャラクターがいい味を出していました。ただ、気の毒なのはイライザ役(主役)。21歳の女の子を演じるには、ちょっぴり歳を取ってちょっぴり太めの体型だったのですが、何よりやっぱりオードリーの印象が強すぎて、何となくイメージが違うなぁと思ってしまいます。(メディアの印象ってすごいですね!やっぱり。)花売り娘が驚くほどのfair ladyになるのですから、見た目も大事と言えば大事なのですけれど・・・オードリーって大好きなのですが、やっぱり素晴らしくオーラのある女優なのだと改めて思いました。映画の中でも彼女の印象だけしか残らないくらいの、そして誰もが彼女に恋をするのは当然だと思わせるくらいの、存在感。やっぱり大女優ですね!それでも、とても楽しい舞台でした。一番感じたのは、これはやっぱり言葉の劇だということ。とてもおもしろいやりとりが絶妙で、さらに形容詞をぽんぽんぽんと並べて笑わせたり、「言葉」が実際に主役の劇なのです。もちろん、情けないことですが、最初のコックニーの辺りは私にはほとんど何を言っているのか分からず。でも不思議にリズミカルで、とても音楽的です。役者さん達のやりとりもとてもおもしろく、それぞれに味のあるキャラクターがたくさん出てくる、楽しい劇でした。

今日の写真は、昨日の写真と同様、F&Mのアリス。哲学的なイモムシとの会話(who are you?っていう有名なやつですね)。本当によくできていますよね。かわいらしさと同時に、アリスの世界の底を流れるグロテスクさが感じられる素晴らしいディスプレイです。
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by ellisbell | 2006-12-03 07:37 | literature

ベラスケス展

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今日は一日どんより曇ったり小雨が降ったりのケンブリッジ。

どうしてもこういう日が続くと、家にこもりがちになってしまいます。今日も角にあるポストオフィスに行った以外は家にいましたが、晩ご飯の洗い物でお気に入りのボウルを落として割ってしまい、ご機嫌斜めです(涙)。明日、同じものを買いに行かなくては・・

c0105386_634496.jpg今、ラジオのニュースで、例のロシア人スパイ毒殺事件の話をしていましたが、舞台になった「お寿司屋さん」はピカデリーにあります。チェーン店なのですが、ピカデリーのお店に似ているなぁと思っていたら、今そこはバリケードを貼られてものものしく警備されていました。ボンド・ストリートの突き当たり、F&Mのすぐ近くです。先日のロンドンでは、横目でそのバリケードを眺めながらF&Mのディスプレイを楽しみました。今年は「不思議の国のアリス」がテーマのディスプレイ。トップはトランプの兵士にガードされたお菓子達。そして、これはチェシャ猫との問答す♪とても良くできていて、そしてショップの中もアリスのディスプレイが統一されていて、とても可愛らしかったです♪クリスマス・ティーもたくさん売られていました☆クローブが強めですが、さすがF&M、フレイバーティーなのにミルクによく合う、おいしいスパイスティーです。そういえば、このアリスも青い服ですね・・・これはディズニーの映画の影響で、テニエルの挿絵(テニエル自身が色を付けたもの)ではアリスは黄色の服を着ているのです!ライオン・キングと言い、ディズニー(orメディア)の影響力恐るべし、ですね♪c0105386_636463.jpgそして、これは狂ったお茶会。お茶で有名なF&Mとしては、これに力を入れて当然ですね☆

さて、ロンドンに行ったもう一つのお目当ては、National Galleryで開催中のベラスケス展。こちらの美術館は、大英博物館でもナショナルギャラリーでもすべて常設は無料なので、大好きな場所の一つなのですが、今回は企画展に行きました。10月半ばから1月末までやっているのですが、見に来ている人の多さにびっくりしました。ベラスケス、英国でも人気があるのですね。17世紀のスペインの作家ですが、その写実性の高さに改めて驚きました。彼はスペインの王女マルガリータの肖像をたくさん残して有名になっていますが、残念ながらもっとも有名な「ラス・メニーナス」は来ていませんでしたが、「青い服のマルガリータ王女」を始め、多くの作品が楽しめました。写実的な迫力ある絵、そしてそれぞれ、効果が計算され尽くした構図と視点を持っています。とてもeye-catchingなオーラを持つ作品がたくさん来ていました。ベラスケスと言えば、マルガリータ王女やフィリップ王の肖像で有名ですが、それ以外の農村の日常を描いた絵や宗教画もたくさん展示され、見応えのある企画展でした♪

それから、わざわざ15世紀フランドル派に直行。Jan Van Eyckの「アルノルフィニ夫妻の肖像」をじっくり眺めて、さらに今は地下に移動しているゴッホを見に行って、楽しい贅沢な時間を過ごして来ました。また行こうっと♪と思えるところが、本当にイギリスのいいところです。ケンブリッジのフィッツウィリアム博物館なども素晴らしい美術館ですが、すべて無料。本当に贅沢ですよね!盛りだくさんのロンドン文化編、美術館も満喫できました☆
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by ellisbell | 2006-12-02 06:36 | culture

The Lion King

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今日は暗くどんよりとした、冬の一日でした。

夜の間に強い風が吹いたり雨が降ったりするので、1週間でまったく景色が変わってしまいます。だんだんケンブリッジの街もお買い物をする人が増え、クリスマスムードが濃くなって来ました。お昼に友達と待ち合わせてコレッジのcanteenに行きましたが、ホールはすでにフォーマルのためのセッティングがされていました。今日は学部生のクリスマスフォーマルだそうです。そうそう、そういえば、今日は生まれて初めて我がコレッジの真ん中にある芝生を堂々と横切っているフェローを見ました!!写真を取り逃してしまった・・・(ケンブリッジは徹底した階級社会ですから、作家Virginia Woolfが批判したように、芝生を歩いて横切っていいのはフェローだけなのです!!それ以外の学生や職員は全員芝生をよけて遠回りします。でも実際に横切っている人を見たのは初めてでした!!我がコレッジは、15世紀創立なので、フェローと学生の食べるものが違う、昔ながらのコレッジです・・・)

さて、今回ロンドンに行った最大の理由は、ミュージカルを観ることでした。「ライオン・キング」です。子供ばっかりだったよ、という意見も聞きましたが、大絶賛する友達も多く、楽しみにしていました。結論から言うと、素晴らしかったです!とても力強いステージでした。日本でも公演していたのでごらんになった方もいらっしゃるかと思いますが、最初の場面からさまざまな衣装とかぶり物をつけたアクター達がダイナミックに歌い踊ります。ライオンの顔とか、シマウマの身体とか、言葉で聞くと子供っぽく思えますが、実際には衣装もとても凝っていて、手足に竹馬のようなものをつけて出てくるキリンなど、うわ〜って思わず声が出るほどダイナミックでした。そして、アフリカなのです。パーカッション・プレイヤーがオーケストラとは別に左右のボックス席でプレイしていますが、とてもリズミカルで迫力があります。衣装、音楽ともにやっぱりアフリカを強く意識しているし、生命力そのものといった感じの演出が素晴らしいと思いました。「オペラ座の怪人」や「美女と野獣」のような洗練とはまた違うエネルギッシュな舞台が良かったです。そして、印象はやっぱり肉体的だということ。こんなに重そうな衣装を付けていながら、これだけ動き踊る舞台はこれだけではないでしょうか。本当に肉体賛美というか、野生の生命力がうまく人間の身体を使って表現されていると思いました。

c0105386_5455674.jpgストーリーは、ぱっと観て、「あ、ハムレットだ」と思いました。ライオンの王がねたみ深い弟に殺され、その息子(主人公)は国を追われます。しかし、彼は恋人と再会して自分が何者であるかを思い出し、自分の中にある父親を思い出して(父親の亡霊が出てくるところもハムレットそっくり!)国に戻り、見事に国を奪還する物語。初めての舞台でしたが、歌ばかりでなく台詞も多いので、英語も比較的わかりやすく、誰でも楽しめます。シェイクスピア劇と同じく、コミカルで皮肉な道化役も健在です。善悪をはっきり単純に割り切ってわかりやすくした舞台ですが、今回は悪役(王の弟役)のアクターが素晴らしく上手で、そちらに感情移入してしまいました(とは言っても、彼の演技は素晴らしかったので、カーテンコールではお客さんのブーイングを受けていました(笑))。前の席に小さな女の子がお母さん、おばあちゃんと一緒に座っていましたが、身を乗り出すようにして見入って、手拍子を取ったりしていたのがとてもほほえましかったです。いろんなレベルで楽しめる舞台だし、やっぱりアフリカのリズミカルでエネルギッシュな舞台に自然と反応していたのだろうなぁと思いました。

写真はLyceum Theatre↑、劇場の集まるウエストエンドの中心、コヴェント・ガーデンにあります。コヴェント・ガーデンでは、イルミネーションに加えて、メリーゴーラウンドがお祭りムードでした。
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by ellisbell | 2006-12-01 05:46 | culture


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