Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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コッツウォルズ

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旅行話ついでに、先日訪れたコッツウォルズの話を。

コッツウォルズというのは、英国を代表する田舎町として人気のある観光地ですが、一つの場所ではなくて、北はオックスフォード付近、シェイクスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンから、南はバース近郊までの緩やかな美しい丘陵地帯を指しています。広大な牧草地がなだらかに広がり、平和に羊たちが草をはむ中に、ポツポツと昔ながらの小さなかわいらしい村が点在する、イングランド南部の「はちみつ色の」田舎です。

そう、はちみつ色。これがコッツウォルズを形容するのにもっとも多く使われる言葉ですが、バースと同じように、地元産のライム・ストーン(石灰石)を使った石造りの家が建ち並ぶ村が続きます。そのはちみつ色は、北部の濃い色から南部の柔らかい色に変化しながら、美しい光景を見せてくれます。グランチェスターのような茅葺きの家も、北部イングランドの濃いチャコールグレーのドライストーンを使った石造りの家も、チェスターに代表されるテューダー朝の木組みの家も、どれもすべてかわいらしいのですが、コッツウォルズの村々は、規模が小さくて本当におもちゃのようにかわいらしいのです。今回は、ウィリアム・モリスが絶賛したバイブリーに行きたくて、テットベリー、カースルクームと組み合わせて行きました。

まずはバイブリー。コッツウォルズを紹介する旅行誌などにたいてい載せられている、アーリントン・ロウ↑を抱く小さな村です。13,4世紀に羊毛業者たちが建てて住んだとされる、小さな長屋です。村を流れるコルン川の上流にはマスの養殖場があり、そこからぴょんと飛んで逃げたニジマスたちの子孫が川の下流を泳いでいるのも、のどかでほほえましい風景です。美しい水と、きれいな緑と、穏やかな水鳥が、何もない、5分くらいで端から端まで歩けてしまうこの村を、どこから見ても絵になる風景にしていました。

そして、テットベリー。少し大きなマーケット・タウンです。コッツウォルズらしく、アンティークショップが目白押しで、それを目当てに訪れるお客さんもいるとのこと。どんなに小さな街でも村でも、イギリスには必ず教会とパブがあると言われますが、この街は少し大きな聖メアリー教会を持っていて、たくさんのイン(昔のホテル。宿泊付きのパブのようなもの)がある街でした(街と言っていいのかしら・・田舎好きのイギリス人にとっては、村であることが誇りらしく、都会というのは決してほめ言葉ではないそうです。イギリスらしいですね〜)教会の中の参事さんのような方も親切で、とても誇らしげに教会の歴史を少し説明してくださったり、お昼を食べたパブのお客さんもほとんどが顔見知りのようで、しかしちっとも居心地悪くなかったり、田舎らしい素敵な街でした。この街は、また、チャールズ皇太子のお膝元でもあるのです。チャールズさんの私宅、ハイグローブに一番近いのがこの街で、昔はしばしばダイアナさんも王子ふたりを連れて来たりしたそうです(しかしダイアナさんはさすが貴族、ハイグローブに寝室が12コ「しか」ないと文句をつけたそうな・・・)。もちろんプリンス・チャールズのオリジナルブランド、Duchy Originalのクッキーなども売られているし、チャールズさんの羽マークがついたお店も3軒ありました(王室御用達にはマークが付きますが、誰の御用達かによってマークが違うんですよね〜うーん、イギリス☆)。 c0105386_2021545.jpg

そして最後にカースルクーム。イギリス英語の発音ですから、Castleはカースルに近くなります。これもまたもやかわいらしい極小の村。村自体も歩いて5分で全部回れます。ここも当然教会とパブは持っていますけれど。「イギリス一古い家並みが保存されている村」だそうですが(そういや「かわいい村コンテスト」とかいうので優勝してたのはどこだっけ?)、谷間の古い村で、風景を保存するためにアンテナなどは家に取り付けられないそうです。つまり、携帯もほとんど入らないしテレビも写らない(私なんか大きなアンテナから壁に来ているソケットにコードをさしているのに、それでもザーザーが入っているのに!これ以上とは・・)。本当に中世そのままの暮らしですね〜。 c0105386_2021261.jpg

どの村も、それぞれものすごく小さくて、何も取り立てて見るものがあるわけではない、静かな地域です。けれどもイングランドの原点のような村々が、羊たちとともに残っているのを見ていると、とても穏やかな気持ちになります。やっぱりイギリスは田舎が一番。のどかな美しい丘陵地帯では、時間もゆっくりと流れているような気がしました。
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by ellisbell | 2006-07-31 20:20 | trip

湖水地方

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英国人がその名を聞いて目を細めるお気に入りの場所、イングランド北部、湖水地方に行ってきました。

言うまでもないことですが、いわゆるイギリス(UK)というのは、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの地域から成っています。それぞれが独自の文化を持ち、独自の言葉を持ち、緩やかな連合体を形成している、それがイギリスという王国なのです。ユニオンジャック(イギリス国旗)はその象徴。それぞれの地域の守護聖人を表す旗を組み合わせた連合王国を象徴する国旗なのです。(ウェールズは別。13世紀に吸収されているからでしょうね。)で、湖水地方はイングランドの最北部、スコットランドとのボーダーはすぐ近くです。(ボーダーはカーライルという街なのですが、その近くにはローマ遺跡のハドリアヌスの城壁があります・・これも見たかったのに、日程と旅程から断念、残念!!)ちなみに西部でもあるので、アイルランド海に浮かぶマン島もすぐ近く。これも独自の発展を遂げたケルト系の島で、行ってみたいところです。ピーターラビットの舞台ということで、日本人にも人気のある観光スポット。もちろん英国ロマン派の創始者、桂冠詩人ワーズワースの暮らした地方でもあり、お墓フェチ第二弾の目標もちゃんと達成しなくてはなりません。

ロンドンはユーストン駅からVirginの運営する電車で湖水地方へ。最近英国でも商売上のボーダーレスが進んでいて、スーパーが保険を始めたり銀行を始めたり電話会社を始めたり、いろいろです。Virginはもちろんあのレコード会社。航空会社もやっているからそれも有名ですよね。きれいな、冷房付きの、電車でした。

もう一度言います。冷房付きの、電車でした。

あり得ない。イギリスで冷房の効いた電車に乗れるとは!オクセンホルム駅まで3時間、冷房のない生活に慣れた身体がおかしくなりそうでした。英国人運転手さんに案内してもらいます。まずはウィンダミア湖。起点となるボウネスのほぼ対岸にあるニア・ソーリーの村でピーターラビットの作者、ベアトリクス・ポターのヒルトップ農場へ。のんびりゆったりとした田舎です。かわいらしい花が咲き乱れ、石造りの家とドライ・ストーン・ウォールと呼ばれる石の壁に囲われた羊たちがのんびり草をはむ合間に、その農場はありました。彼女はナショナルトラスト運動家としても有名ですが、さすがに湖水地方はナショナルトラストのお膝元、美しい自然がそのまま残っています。湖水地方に行くと言ったら英国人がみんな、絶対気に入るよ!と断言していましたが、本当に息をのむほどきれいな場所です。ウィンダミア湖は全長17kmの細長い湖で、北端アンブルサイドから中間ボウネスまでレイククルーズをしましたが、たくさんの水鳥が舞う、美しい景色を堪能できました。
c0105386_20164664.jpg湖水地方は、イングランドでは珍しい、標高1000m級の山を持つ地域です。緑の山々と青い空が湖に映りこんで、本当にきれいです。今がベストシーズンなのでしょうね。大きな湖もきれいですが、私が一番美しいと思ったのは、ニア・ソーリーのそばにある、エススウェイト湖。実際にはたくさんの細長い湖(氷河に削られてできたからだそうです)がある湖水地方では、ケズウィックの北にあるバッセンスウェイト湖(Bassenthwaite Lake)以外は、lakeという呼称がつかず、湖を意味するmereやwater、tarnをつけて呼ばれます。大きな湖もいいですが、Esthwaite waterのような小さな湖は、ほとんど波がなく、湖面が鏡のように周囲の景色を映し出して、絶景となります。ワーズワースが自然を賛美したのも、ポターがナショナルトラストを推進したのも、この湖と山々を見ているとなるほどとうなずける、そのような場所でした。すがすがしい美しさでした。

グラスミア、ダーウェント湖、コニストン湖など9つの湖を周り、最終日にはボウネスから南端のレイクサイドまでクルーズ、そしてハバースウェイトまでの蒸気機関車も楽しみました。さらには2日目に、キャッスルリッグというストーンサークル(巨石群)も見ることができました。ストーンヘンジよりも小さいですが、周りが山々に囲まれた素晴らしい眺めで、ここにも地霊が宿っているのかと感慨ひとしお。ワーズワースが詩に読んだ水仙の季節ではありませんでしたが(あの詩は素晴らしい。ぱっと視界が開けてgolden daffodilsの大群が目に入るその情景が目に浮かぶようです)、山々の緑と晴れ渡った青い空、そして美しい夕焼けまで楽しめて、素晴らしい風景でした。 c0105386_20171068.jpg

そして、お墓。もちろん行ってきましたよ。グラスミア、聖オズワルド教会の墓地に、ワーズワースとその妻メアリ、妹ドロシーが並んで眠っていました。またもや写真をぱちり。そのお隣のジンジャーブレッドの味見もして、静かで穏やかで美しい湖水地方を堪能しました。暑かったのが大変でしたが、帰ってきて、どうだった?よかったでしょう、と聞く英国人に、素晴らしく美しかった!と感嘆符付きで答える結果となりました。ふふん、やっぱり、と誇らしげな彼らの顔を見て、英国人の愛する大自然が、湖水地方なのだと実感。北海道や信州に少し似た光景ですが、フラットなイングランドでは本当に風光明媚な場所とされる湖水地方。やっぱりイギリスは田舎が一番です。人も親切でおじいちゃんおばあちゃんが多く、B&Bでもスタッフはとても感じのいい人たちで、あちこちの記念館ではスタッフの方たちが優しくいろいろ話しかけてくれました。のどかで美しい地方でした。
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by ellisbell | 2006-07-30 20:13 | trip

イングランド南部

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イングランド南部と北部を巡る旅に出ていました。(矛盾してますね〜もちろん、間にロンドンで泊まってます。)まずは、南部編。

そう、イングランド南部で私がずっと行きたかった場所、ストーン・ヘンジを含む日程です。もちろんイングランド南部ではその名もランズ・エンドやドーヴァーのセブンシスターズ、ブライトンやライなど、行ってみたい場所はたくさんたくさんあります。でも欲張らず(というか、一日にしてはものすごく欲張って)、今回はウィンチェスター、ストーンヘンジ、バースの3カ所をまわってきました。

まずはウィンチェスター。大聖堂が有名です。最近は特に、「ダ・ヴィンチ・コード」のウェストミンスターの部分の代用として、映画撮影に使われたことで観光名所になっているそうです。見事な大聖堂です。しかし、それ以上に私が血眼になって探したのは、ジェイン・オースティンのお墓。そう、この南部巡りの旅は、お墓フェチの私個人的にはジェイン・オースティンのお墓参りをかねているのです☆ウィンチェスターとバースといえば、オースティンの故郷。オースティンが最後6週間だけ住んで息を引き取った家を外から眺めて(今もそこに住んでいる人がいるのがすごいですね・・・)わずかな自由時間に必死でお墓を見つけて写真をぱちり↑。また一つ制覇しました♪次はウォリックシャーのジョージ・エリオットが先か、ハワースのブロンテが先か♪
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そしていよいよ楽しみにしていたストーンヘンジへ。イングランドらしい広々とした牧草地のど真ん中に忽然と立つ巨石群。夏至には北西にあるヒールストーンから日が昇り、儀式が執り行われる場所。トマス・ハーディーの「テス」のラスト・シーンの舞台です。(本当はラスト・シーンではないけど、テスが捕まるこのシーンが最大の盛り上げ場、お涙ちょうだい場面ですよね!!)観光客がたくさんいたけれど、とても神秘的で荘厳な雰囲気に包まれた場所でした。本当に神秘的という言葉がぴったり。巨石が並んでいるだけなのに、よく見るとそれぞれの石は高さが同じで平行に上に石が載るように配置されていたり、その巨大なスケールを見ると本当に不思議なロマンティックな気分になる、不思議な場所でした。地霊というのは本当にいるのかしらん。ロープが張られていて近づけないのがまことに残念。
c0105386_2085927.jpgそして、バース。これもジェイン・オースティンを思い出す場所ですよね。実際にはオースティンの作品の中では1つしかバースを舞台にしていないというのが驚きであるくらい、私の中ではしっかりオースティンと結びついた街です。そして、英国南部でもっともポッシュな街。ローマ人が温泉を見つけ、英語のbathの語源になったことがあまりにも有名な街ですが、英国では昔から高級避寒地であり、社交シーズンには華やかな紳士淑女であふれかえった、まさにオースティンの世界です。コッツウォルズ地方の最南端であるこの地は、はちみつ色のきれいなバース・ストーンでたてられた家が多く、大きな広々とした街並みの続く美しい街でした。そして、雰囲気がとてもポッシュです。その雰囲気が18世紀からずっと残っているのもイギリスらしい。優雅な街でした。ローマン・バースの遺跡もすごかったし、その後温泉水を飲みましたが、やっぱり定石通り、まずかった・・・エイヴォン川もここでは広々してリゾートらしさを醸しだし、ゆったりと時間の流れるとても優雅でポッシュ(お上品)な街でした。続いて北部、湖水地方編☆
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by ellisbell | 2006-07-29 20:07 | trip

A Midsummer Night's Dream

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もちろん、シェイクスピアの喜劇の話です。

現在、ケンブリッジ・シェイクスピア・フェスティバルというのが開催中で、さまざまなコレッジの中庭で、野外劇が行われています。もちろん演し物はシェイクスピア。今日は、季節にふさわしく、またもっとも野外劇に適している(と私が勝手に思っている)、「真夏の夜の夢」をSt John's Collegeに見に行って来ました。野外、指定席なしで£12。前もってチケットを買って楽しみにしていた劇。が、今日の夕方はケンブリッジに大嵐。5時頃から突然激しい雷とともに大雨がたたきつけて来ました。日本の夕立を思わせるような雷雨。パンフレットにはwet weather policyというのが載っていて、一応雨でもやると書いてあります。でも大雨だし、野外だから悩ましいところです。悩んでいる間に、夕立は30分ほどで収まったので、とりあえず外出。しかし、あまり大々的に宣伝していないので、広大な(St John'sはチョーお金持ちコレッジです・・そういえば、タイムリーなことに、Wordsworthもこのコレッジ。)庭のどこでやっているのかさっぱり分からず、人に道を聞きながらようやく見つけました。開演前ですが、みんな芝生にビニールシートを敷いたり、置いてある椅子に座ったりして楽しそうにピクニックをしています。残念ながら私は、同行者が今日、歯を抜いたばかりで飲み食いはナシ。まだ遠くで鳴り続けている雷を気にしながら談笑していると、ウサギの着ぐるみを着た人が、知らない間に前で静かに風琴を鳴らしていました。劇の始まりです。c0105386_2052458.jpg

野外なので、もちろん凝った舞台装置は使えず、舞台となった芝生の真ん中に生えている大きな木が主な大道具です。その前に大きな籐のふた付きカゴ。この二つを上手に使って、人間の目に見えない妖精たちと、登場人物が共存していきます。シーシアスとヒポリタはかわいらしく飾り付けられた箱形荷車に乗って引っ張られて出てきて、もっとも現代的な服装をしており、優雅にお茶を飲みながらこれから起こることを眺めるという、観客と劇中人物の境目にいるおもしろい存在として描かれていました。だからこそ、二組の恋人たちと妖精達の、真夏の夜の夢がますます夢であるかのように強調されるのですね。その中で起こる出来事は荒唐無稽、笑いありケンカありで、いかにもシェイクスピアらしい笑いの取り方が良く研究されていると思いました。それに加えて現代的で新しい解釈。妖精は着ぐるみを着た無表情なウサギになり、妖精の女王であるティターニアこそがヒポリタならぬアマゾネスのように描かれ、単純な村人の演じるピラマスとシスビーの劇中劇はサーカスと化し、雑多なものの入り交じる、楽しい舞台を作り上げていました。中でも斬新だったのは、パックが道化として描かれていたことでしょうか。いじめられつついたずらをするという道化はそのメイクから明らかで、パック像が大きく揺らぐ経験だったのでおもしろかったかな。個人的には、パックは陰の主役ですから、少し印象が薄かったのが残念。その代わりにニック・ボトム役の俳優さんがものすごく目立っていたし、観客を大いに沸かせていました。

前半はプロット通りの進み方、シェイクスピアの英語が美しかったです。一部アドリブのように思える、聞き慣れない台詞も入っていたような気がしますが(台詞も全部聞き取れている訳ではないし、台本も全部覚えている訳ではないので確実とは言えませんが・・・)。いつも思いますが、シェイクスピアにはイギリス英語が良く合う。シェイクスピアの英語はイギリス人でも劇を見て半分くらいしか理解できないという話もありますが、確かに古いし韻を踏むために倒置なども頻繁に行われているので、理解しづらいことは確かですけれども、何より、リズムと音が美しい。しっかりと響く"t"の子音が生きている、きれいな英語です。いつもいつもどんなに練習しても、ネイティブの読むように詩やシェイクスピアが読めないと実感しますが、やっぱりシェイクスピアの英語って耳で聞いてとてもきれいなのですよね。音楽的で、意味以上に音が美しい。もちろん登場人物によって話し方も違うし、演劇と言うのは音のある芸術だと再認識しました。

後半は、森の中での大騒動が一段落したところから始まりました。台本をはっきり覚えていませんが、村人たちの劇中劇、こんなにしっかりあったかなぁ・・そう思うくらい、劇中劇が1時間近く続きました。いずれにしてもそれこそがシェイクスピア。少し下品なくすぐり方があるのもそうだし、観客に例えば頭をなでてもらったり、もっと端的には拍手や手拍子をしてもらって、観客を舞台の一部として取り込むのもそう。授業でよくシェイクスピアは吉本新喜劇に似てると思うと私は主張していましたが、まさにそのような演出の劇でした。シェイクスピアはみんなが楽しむものだったのですから。演劇はやっぱり生がいいですね。お昼は暑かったのに夜は涼しくなり、残念ながら少し霧が出てかなり気温が下がったため、寒くなって来たのですが、とてもおもしろい舞台でした。別コレッジの舞台も見に行こうかな・・と思う、真夏の一夜の経験でした。
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by ellisbell | 2006-07-28 20:04 | literature

猛暑

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暑いです。

今年は3年前を彷彿とさせる異常気象だとか、欧州全体が熱波に覆われています。英国も例外ではなく、イギリスとは思えないほどのいいお天気が続いています。まったく雨が降らないというのは、異常です!例年の7月の平均気温はだいたい22,3度だそうで、もちろんスコットランドの寒い地方の気温が入っていることを考慮しても、せいぜい私の住んでいるイーストアングリアは25度程度だと言われています。もちろん寒暖の差が激しいので、夜の寒さを考慮すると日中はもっと気温自体は上がるのですが、それでも最近は上がりすぎです。

昨日は英国で90年ぶりに7月の最高気温が更新されたそうです。37度に迫る勢い。火曜日もひどかったです。35度を超えていました。今日ももちろん昨日よりはマシだったものの、32度くらいまで上がっています。イギリスではないものの、死者まで出る惨事だとか、こちらの人は暑さに慣れていないので、街を歩いている人たちもみんな真っ赤な、死にそうな顔をしています。日本の蒸し暑さに比べると、湿度がない分、日陰や部屋の中にいるとそれほど暑さは気にならないのですが、直射日光は本当に強いです。ジリジリと肌を焼く音が聞こえるほど。サングラスと帽子は欠かせません・・・が、こちらの人はほとんど帽子も日傘も使わないんですよね〜。だからますます暑いんじゃないのかと思うのですが。

あまりの暑さに英国伝統の裁判官のカツラを脱いでもよしという許可が下りたんだとか。こちらはほとんど冷房がないので(冷房があるところはデカデカと「エアコンあり!」と宣伝しています)、暑くなると本当にどうしようもないのです。まあ逆に冷房が効きすぎる日本は、私は寒さが苦手なので、行き過ぎだとは思うのですが・・でもそうとも言っていられませんね。ケンブリッジは田舎ですからまだマシですが、ロンドンは本当に酷暑ですから。火曜にロンドンの地下鉄に乗ったら、あり得ないようなアナウンス。「お水を持って乗るように。気分が悪くなったら次の駅で降りて、助けを求めなさい」だそうです・・・しかも繰り返し繰り返し流れていました。こんなアナウンス、聞くのは始めてでしたが、地下鉄に乗って納得。世界最古の地下鉄、もちろん冷房はないし、ほとんどの型で窓が開かないので、すさまじい暑さなのです。47度まで上がっているとニュースでやっていましたが、それも納得できそうな、日本人の私でもしんどくなるような、暑さでした。早くヨーロッパの爽やかな夏に戻って欲しい・・・冬の寒さ、暗さに引き合わないじゃないか!と思っていますが、こればかりは誰に言っても仕方がないことでしょうね・・しかし日本も豪雨で死者が出ているとか、今年のヨーロッパは異常に寒い春だったし、世界中が異常気象ですね。この暑さにも負けず、日光浴をしている人たちを見ると、驚くというよりあきれてしまいます・・・明日の予報は30度、少し涼しくなってくれますように。本当に困るのは、夜の気温が12,3度まで下がることのような気もしますが・・暑さにもですが、風邪を引かないようにも気をつけなくてはいけませんね、欧州にいらっしゃるみなさま。
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by ellisbell | 2006-07-21 20:00 | miscellaneous

ベルギー(アントワープ編)

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ベルギー旅行も終盤、そろそろおみやげ(自分用)のチョコレートの物色も始まって来ました☆

アントワープはダイヤモンドの街として有名ですが、ブリュッセルの北、電車で40分ほど行ったところにあるベルギー第二の都市です。近いのでこの日も朝からノートル・ダム・デュ・サブロン教会でステンドグラスを見て、隣の王立美術館を見て、午後から出発することにしました。教会はとても繊細なステンドグラスで美しかったし、王立美術館はなかなか充実していました。古典美術館と近代美術館に分かれ、中世の宗教画からベルギーの誇るシュールリアリスト、マグリットやデルヴォーまで、幅広い作品群でした。ルーベンスが見所だそうですが、私はルーベンスが集まっているのはちょっと苦手なので、主に古い絵画とブリューゲル、そして近代を楽しみました。特にブリューゲルが良かったかな。クエンティン・マツィスが割とたくさんあったこと、クラナッハも3,4点、その辺りも良かったです☆マグリットは好きなのですが、特別の部屋を作るらしく、常設にあまり残っていなくて、それが残念・・
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そしてアントワープ。まずは中央駅が立派です↑。国の重要文化財だそうですが、ドームが美しく、吹き抜けのホールも広々していて、見応えのある建物でした。駅前のカフェを横目で眺めながら街の中心部へ。この日も暑くて閉口しましたが、街自体は石畳ではなく近代的なアスファルトがほとんどで、歩きやすいところでした。そして確かに都市という感じの場所です。デパートや世界的なチェーン店がたくさんある街で、ブリュッセルよりも近代的な場所だと思いました。マクドナルドなんか3つもあったし・・
c0105386_3145295.jpg旧市街に近づくと見えてくるのが大きなノートル・ダム大聖堂。そう、「フランダースの犬」の舞台です。最後にネロ少年がパトラッシュと一緒に天国に運ばれていく場面の舞台。ネロ君はルーベンスが見たかったのよね・・・とにかくこの教会は目立ちます。ベルギー最大だそうですが、大きな荘厳な建物でした。中ではルーベンスの作品が実際に掛けられ、ガイド・ツアーも行われていました。併設されているショップでは日本語のポストカードが「フランダースの犬」に限って作られていて、(ネロとパトラッシュの銅像の写真です・・・)どこかの国の人が、「これは何?」と聞いて説明を受けていました。(英語だったから英国人かしら・・原作者ウィーダは英国人なんだけどなぁ・・)そう、ネロとパトラッシュが牛乳配達をした4キロの道を歩くツアーまであるそうです。

ノートルダム大聖堂のすぐそばにあるのがマルクト広場。四方を立派なギルドハウスに囲まれた、見事な広場です。その中心にあるのが市庁舎と、ブラボーの噴水。アントワープという名前の元になった巨人だとガイドブックに書いてありますが、ブラボーっていう名前がねぇ・・とりあえずその辺りで観光をやめ、帰り道で行くときから気になっていた駅前カフェに入ったら、なんとショコラティエガレのショップだったのでした☆オレンジ色で統一された店内もかわいらしく、店員さんもとてもいい方で、アイス・チョコレートを飲みましたがそれも絶品!思わず「こんなおいしいチョコレートドリンクをどうやって作るの?」と聞いて、教えてもらったレシピ通りのチョコとココアパウダーを買ってきてしまいました。うちにミキサーがないのでアイスができないのが残念・・しかし安い!大喜びです。

ベルギー最後の晩餐は、ゲント名物ワーテルゾーイ。鶏肉をハーブで煮込んだ薄いクリームシチューです。ブリュッセルのカフェで味わいました。連日ベルギービールも楽しみましたが、イギリスのこくのあるビターやエールもとてもおいしいけれど、ベルギーのフルーティなホワイトビールもとてもおいしかった。夏らしい飲み物ですね。木イチゴやチェリーのビールを試す機会がなかったのが返す返すも残念です。ベルリンでは木イチゴシロップをホワイトビールで割ったものが名物で、それを飲みましたが、ホワイトビールだけでもあっさりして飲みやすいものですね☆いつまでも沈まない真夏の太陽の下、一人赤くなっていました。

そして問題のチョコレート。自分用には1キロだけ。来週は英国をまわるし、8月にはアイルランドに行くから、あまり買い込めないのです。でも私の大好きなノイハウスはちゃんと選り好みして買い込んで来ました☆もうすでに減りつつありますが、これからしばらく楽しめそうです。ベルギーは田舎で、のんびりしたとてもいいところでした。ユーロスターから降りて、ビッグベンを見ながら、帰ってきたなぁと思い、それでも日本にいるときのように、ああ、また現実か・・ではなくて、また行こうっと、と言う感じになるのがおもしろいですね。物理的な距離は心理的な距離と比例してます。ヴァカンスは楽しいものです。帰ってくるのもまた、次が楽しみです。日本に帰る時のように、もう帰っちゃうのか・・ではなく、また来ようっと、と思うのがヨーロッパならではかな、と思いつつ、今日もケンブリッジの晴れた夏空を眺めています。
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by ellisbell | 2006-07-20 20:11 | trip

ベルギー(ブリュージュ編)

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しかし今日はテニス帰りですでに身体が痛い・・そういえば、ブリュッセルには筋肉痛とともに行ったのでした。ブリュージュあたりでようやく回復、です。

さて念願のブリュージュ。旅慣れた人が一番に勧めるという、美しい中世の街です。ブリュッセルからは電車で1時間ほど、十分日帰りが可能な街なので、朝からブリュッセル北駅の近くにある聖カトリーヌ教会を見てから、北駅からブリュージュに直行しました。海岸に近づくせいで、しかも土曜だったせいで、たくさんの海水浴の家族連れで電車はいっぱい。電車の運賃も安いのですね。英国の物価に慣れているとものすごく得をした気分☆1時間で、快適にブリュージュの街に到着しました。

この日も雲一つない快晴。しかし緑が多くて運河も多いので、ブリュッセルよりは涼しい感じがします。それでももちろん日差しは強くてこれぞヨーロッパの夏という感じ。肌がジリジリという音とともに焼けて行きます・・恐ろしい。街を目指して少し歩くと、もうかわいらしい石造りの家々が。思わず写真を撮っているとまたまたかわいらしい雑貨屋さん発見。そこでフラマン語の書かれたコースターをおみやげに買いました。また親切な店主のおばさまが、すべて何が書いてあるかを英語で説明してくれます。かわいらしくラッピングしてくれて、おみやげゲット☆です。そのままずっとまっすぐ行くと街の象徴となる聖母マリア教会に到達。そのすぐ近くから、運河の遊覧船が出航しています。約30分のボートツアー。ユーモアを交えて英語とフランス語で解説してくれる船頭さんにあれこれ説明を受けながら、イギリスからの修学旅行生とおぼしき子供達と一緒に運河を一巡りしました。やっぱり水のある風景って美しいですよね。フィレンツェのアルノ川、パリのセーヌ川、チェコのヴルタヴァ川、ドイツやハンガリーを流れるドナウ川、ちょっと汚いけどロンドンのテムズ川・・すべてとても美しい街です。ブリュージュも、その名は橋からついているそうですが、とても美しい水の都でした。
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その後ランチをして、マルクト広場周辺のお店に釘付け。たくさんおみやげ屋さんがあって、雑貨屋さんなどもセンスがいいのです。かわいらしいお店がいっぱいあるから、見ているだけでも楽しい感じ。母におみやげのお人形を買って、雑貨を見て、それから意を決してカリヨンで有名なベルフォルトの366段の螺旋階段を上ることに。高いところが大好き☆な私は、結構あちこちで階段を上っているのですが、このベルフォルトもかなり怖かったです。もちろんハードなのはケルンの大聖堂とか、もっと段がたくさんあるところはあるけれど、ここは建物が古いし狭いので、階段がやたらと急でしかも狭く、すれ違いがすさまじく怖いのです。ロープを持ちながらおそるおそる登っていくと上から人が降りてきて、すぐに立ち往生。結構時間がかかりました。けれども上からの眺めは絶景。オレンジ色の屋根が黄色っぽい街並みに映えて、とてもきれいです↑。登った甲斐はあったかな。

それから聖母マリア教会に戻り、ミケランジェロの聖母子像を眺めました。ミケランジェロはやっぱりいい。小さい像でしたが、暖かみのある素敵な彫刻でした。そしてその前にあるメムリンク美術館へ。時間がなくてざっとしか見られませんでしたが、教会の一部が美術館になった、雰囲気のいい美術館でした。そう、この街はすべてがこぢんまりしています。それがとてもいい雰囲気を醸し出しているのです。そして、何より、田舎だということ。街で出会う人たちもみんな優しいし、親切です。近くのチョコレートショップでホットチョコレートを楽しんで帰りました。やっぱり全体的にベルギーのチョコはレベルが高くて満足です☆続いてアントワープ編。
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by ellisbell | 2006-07-20 03:08 | trip

ベルギー(ブリュッセル編)

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ベルギーに行っていました。

今のヨーロッパはいいシーズン。みんなバカンスに出かけます。だってヨーロッパが近いんです。私は友達とベルギーへ。ロンドンのウォータールー・インターナショナルからユーロスターで約2時間半の近さです。ユーロスターも初めてだったので、ちょっとワクワクです。あの有名なドーヴァーの白い壁は見えるんだろうか・・とか思いながら改札を入ったところで簡単な入国審査(どうもイギリスから出るときに出国審査をされたことがないような気が・・入るときはうるさいんだけどなぁ・・)。手荷物検査を経て、電車に乗り込みます。印象は、長い!新幹線みたいに長い電車でした。でもそれ以外は取り立てて普通の電車。白い壁も見えなかったし、トンネルは友達に「ただのトンネルだよ」と聞いていたとおり、20分間続く、長い、ただのトンネルでした。ただ、アナウンスが英語、フランス語、フラマン語と続いていたのが、フランスに入るとフランス語、英語、フラマン語になり、ベルギーに入るとフラマン語、フランス語、英語の順になったのがおもしろかったかな。最初フラマン語を聞いたときには、英語ともちょっと似ているのにまったく理解できない言語で驚きましたが(そういえば弟がベルギーを旅行した時にホテルの予約電話をかけたら、同じ言葉で電話を受けられたなぁ・・どこか英語やドイツ語にも似ている気がします)。

c0105386_342038.jpgまず到着したのはブリュッセル。古い街ですから、いささか迷いながらもホテルにチェックインして、街を探検。あちこちでチョコレートの素敵な香りがします☆チョコがなくては生きていけない私はあちこちのショウウインドウに釘付け。しかしとりあえずはホテルのすぐそばにある聖ミッシェル大聖堂から観光スタート。現在の王の結婚式も執り行われたカトリックの大聖堂で、美しいステンドグラスが印象的でした。何より、ブリュッセルの快晴の空に映えるブラバン・ゴシックの建物はとても美しかったです。それから欧州最古のショッピング・アーケード、ギャラリー・サンテュベールを通って(その中に私の偏愛するノイハウスがあります!さらにはコルネも。)、市の中心グラン・プラスへ。装飾的な古いギルドハウスの建ち並ぶ、美しい広場でした。繁栄を極めた昔をしのばせるゴシック様式の建物が次々と並んでいました↑。それから、「世界三大ガッカリ」名所の1つとして名高い(というのは私の中でだけ?)、小便小僧ジュリアン君に会いに。ブリュッセルの最長老市民として愛されているそうですが・・これだけ?という感じは否めません。でも、そのガッカリを求めて見に行ってるんだもの、仕方ないですよね〜☆(ちなみにジュリアン君には妹がいて、その名もジャンネケ・ピスという銅像です。これはかなり引いてしまいました・・・)これで市内の中心部観光は終わりです。小さな街です。

晩ご飯は、ベルギーと言えばムール貝だろうと言う見解で、パリにたくさん支店のあるレオンの本店へ。(パリでは入ったことないんですけど・・)山盛りのムール貝の白ワイン蒸しを楽しみました。周りの人も食べているのはみんな山盛りのムール貝。こんなにたくさんムール貝をみんなが食べて、なくならないのだろうかというのが当日の疑問ですが、なくならないのでしょうね。味は少し私の敏感なセロリ・センサーに引っかかりましたが、おいしかったです。貝を久しぶりに食べました。狭い道筋に所狭しとレストランが並んで、活気のある通り。ブリュッセルの台所です。でも、ベルギーはやっぱりずいぶんと田舎なのですね。人も車もかなり少ないし、今は特に観光客があふれかえっているだけで、首都といえどものどかなものです。そして田舎は人が優しい。EUの首都でもあるのに、本当にのんびりしたこぢんまりした街でした。

c0105386_372425.jpgそうそう、忘れてはいけないチョコレート。今日はノイハウスでチョコレート・アイスクリームを食べました。ヨーロッパは今、異常なまでの猛暑。ベルギーも抜けるような晴天はいいのですが、気温が上がりすぎて、暑くてたまりません。
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by ellisbell | 2006-07-19 03:01 | trip

Pub in Grantchester

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隣村、グランチェスターのパブに連れて行ってもらいました。

パブといってもお酒を飲むだけではなくて、いろいろなものがあります。各種ソフトドリンクもそろっているし、すべてではないものの、ちゃんとご飯を出してくれるところもたくさんあります。パブなのに、テーブルにオーダーを取りに来てくれるところまで!さすがにこれはパブらしくないですね。カウンターで好きなものを注文して、気楽に楽しむのがパブの流儀なのですから。地元の人の多いパブもあれば、観光客にも敷居の低いパブもあります。概して地元の人の多いパブは、夜にはお酒しか供していないところが多い気がします。おつまみは簡単なクリスプス(イギリスではポテトチップスをこう呼びます)やピーナッツくらい。Landlordやlandladyと常連客が楽しそうにしゃべっていて、拒絶はされないものの、初心者はなかなか居心地が悪かったりもするのです。

グランチェスターは、例のThe Orchardというティールームのあるかつてのケンブリッジ文学青年の本拠地ですが、現在も作家のジェフリー・アーチャーが住んでいます↑。この建物はもともと牧師館で、英国文学史上一の美男子ルパート・ブルック(しつこい?)が住んでいたところです。いろいろと問題の多いアーチャーさん、今もここにいるのかどうかは知りませんが、今日は門が開いていました。c0105386_2585071.jpg(ちなみにこの写真はアーチャー家の塀に取り付けられたポストです。イギリスにはこういう塀にくっついたポストがたくさんあるのですが、所有権はどうなっているのか、回収するときはどうするのか、私はいつもいつも疑問に思っています。)今日は車で連れて行ってもらったので、ずいぶん村の中の方まで行きましたが、グランチェスターの村自体は茅葺きの建物がたくさんある牧歌的な田舎です。(割と不便なところなのに、ものすごく地代が高いそうです・・)有名な村なので、今日もたくさんの観光客がいて、車をとめるところがないくらいでした。

パブでしたが、それなりにお料理も頑張っていて、前菜とメインをしっかりいただきました。しかし、私には量が多すぎてほとんど食べられず。これがイギリスで外食する時に一番難儀なことです。今日も午後は晴れ、気持ちが良かったのでお庭でディナー。けれどもさすがに次第に冷えてきて(今のケンブリッジ、最低気温は15度くらいです)、七分袖の服を着ていたのに、冷たい飲み物を頼んだことを後悔するくらい。中に入ったときには暖かくてホッとしました。今日は見ませんでしたが、普段はパブでも子供連れの家族もたくさん見かけます。そう、パブは、大人がお酒を飲むだけのところではないのです。気候がいいと、日も長いし、お庭でお食事ってとっても気持ちがいいものです。楽しい夕食でした。
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by ellisbell | 2006-07-14 02:57 | Cambridge life

テートモダン

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ロンドンに出たついでに、テートモダンに行ってきました。

2000年にテート・ギャラリーの現代アート部門が独立してできた美術館。ロンドンの金融の中心地、シティの対岸であるサウスバンクにあった火力発電所の建物をそのまま再利用した、非常に独創的な美術館です。サウスバンクといえば、ディケンズの作品にもしばしば出てくる下町、犯罪の巣窟というイメージが強く、10年前に来た時には街自体も閑散として荒れ果てた、ちょっと怖い場所という感じでした。その雰囲気を変えるという意味でもなされたプロジェクトだそうですが、見事に成功して、今ではテートモダンを中心に文化の一大発信地となっています。隣にあるのは、もちろんシェイクスピアのグローブ座。c0105386_2531881.jpg
セント・ポール大聖堂の前からのびる、西暦2000年を記念して作られたミレニアムブリッジを渡る人たちがみんな、「あれがグローブ座、これがテートモダン」と言いながら、セント・ポールをバックに写真を撮っていました。

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ロンドンの美術館は、赤字が取りざたされていますが、基本的に国の援助を受けているところはすべて入場無料です。大英博物館も、ナショナルギャラリーも、ケンブリッジにあるフィッツウィリアム博物館も、そしてもちろん、このテートモダンも、すべて入場料は寄付歓迎と書いてあるだけなのです。そのあたりが文化的大国でいいですよね・・その上、もちろん、素晴らしいコレクション。今は私の好きなカンディンスキーの展覧会を有料でやっていたのですが、今回は時間がなくて、常設だけをざっと見てきました。現代アートはおもしろいですよね。絵画でもピカソやポロックなど、もう古典と呼べるようなものから、私の好きなフランシス・ベイコンもジャコメッティもあり、天井からいろんなものがつり下げられていたり、部屋全体が一つの作品になっていたり、音声や明暗を使って五感に訴えてくるものがあったり、現代アートらしい、体験型のものも多くて楽しかったです。またその廃屋の再利用というあたりもとても作品にマッチして、広々した、かなり不思議な空間になっていました。予習と称して、テートモダンのカタログに加えてカンディンスキー展のカタログも買ってしまったので、半日重くてひぃひぃ言う羽目に・・・(時間がなかったといえば、セント・ポールではオノ・ヨーコが作品展をやっていたはずなのですが、それも見ているヒマがなかった・・ま、そもそもダヴィンチ・コードのせいで今、人があふれてますから、あまり行きたくなかったのですが。)

その後は久しぶりのロンドン、ウエストエンドでランチをして、ハロッズに行ってきました。ハロッズは久しぶりですが、セールをやっている上に10%週末割引というのをやっていたので、すごい人出でした。ピカデリーのあたりでは、やたらとたくさんのイタリア人を見ました。みんなサッカーイタリア代表のユニフォームを着たり、イタリアの国旗を持ったりして、"Italia! Italia!"と叫んでいます。と思うと違う方面ではフランスの国旗をまとった人たちがたくさん集まっていたり・・お昼頃からもう集結?もちろん、ワールドカップ決勝です。イングランドはすでに負けているのに、ロンドンにはこんなにたくさんイタリア人やフランス人がいたのね・・と言うくらいたくさんの人たちを見ました。地下鉄のエスカレーターでも、下から上がってくる"Italia!"の人たちに上から降りてくる人たちが賛同して大合唱になったり、向こうではフランスの歌をみんなが歌っていたり、これはロンドンも今夜は荒れそう・・と思いながら平和な(はずの)ケンブリッジに帰ってきました。

ところが、一人でサッカーを部屋で見ている予定だったのに、ラウンジの前を通りかかったら、近くの部屋の女子ふたりがのめり込んで見ているではないですか。どっち応援してるの?と聞いたら両方がフランス!だそうです。イタリアは嫌いだから、というのが答え(一人はマレーシア人、一人は中国系イギリス人)。私もちょっとつきあうだけのつもりが、ついついのめり込み、「ああ〜」とか言いながら、最後まで一緒に見てしまいました。ジズーのレッドカードの時は、みんなプリプリ怒っていました。「この審判は絶対へたくそ」「監督も早くジダンを下げるとか何とか手を打て」と、みんなサッカー詳しいんだなぁ・・フランスはきっと嫌いに違いないと予想していたのに、案外BBCテレビのコメンテイターもフランスよりです(どうもイタリアの方が嫌いみたい)。フランスびいきのコメント(たぶん特にジダンびいきだったのかな、今思うと。私の相棒の女子ふたりもジダンびいきでしたから!)が、意外なことに、割と多かったです。もっとも基本的には他人事なんですけどね(笑)。一番おもしろかったコメントは、後半、両選手が疲れて来た頃合いに、"It's almost a walking football."と言っていたことでしょうか(笑)。イタリアの勝利に、3人の女子はがっくりと口も聞かずにラウンジに座っていたのでした。やっぱりPK戦って後味悪いですよね・・全員で一人をよってたかっていじめているみたいだし。いずれにしても、地味であまり注目されていなかったウィンブルドン(BBCだけはやたらと盛り上がってましたが)もフェデラーの優勝で幕を閉じ、スポーツイベントお祭り騒ぎはとりあえず一段落したようです。

と思ったら、今、外で大きなクラクションを鳴らしながら、「うわ〜〜Italia!!Italia!!」という声が聞こえてきてます。そういや、上の階の部屋の誰かもイタリアが優勝した瞬間にドンドンドンって足を踏みならしていました。しかも何回も(笑)。まだまだ今夜は興奮冷めやらないようですね。
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by ellisbell | 2006-07-10 02:51 | culture


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