Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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Hot cross buns

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スペイン旅行はまだまだ中盤ですが、閑話休題。

最近は英国も冬がぶり返したかのような寒さが続いています。寒がりで冷え性(しかも風邪病み上がり)の私は、あちこちで咲いている美しい桜や木蓮、水仙やチューリップを見ながら、早く暖かくなってくれないかなぁと思っています。旅行から帰ってきてから、気がつくと明日で一週間。毎日することが山のようにあって、本当に忙しいです。たったひとりなのに、お引っ越しの荷物も大変だったし、事務手続きもあるし、そして何より、いろんな友達と最後にいろんなことをするお約束でいっぱいなのです。

キリスト教暦では、昨日(4月3日)が過ぎ越しの祭り(passover)の始まり。先日の日曜が満月でしたから、いよいよ復活祭が近づいています。イースターは、春分の日の後、最初の満月の次の日曜日。今年は4月8日です。イエスの復活を祝う、キリスト教国最大の祝日ですから、ここ英国では金曜日から4連休になります。次の金曜日(明後日)はGood Friday。イエスが十字架に架かったことを記念する祭日ですが、goodがGodの音韻変化なのは有名ですね。英国ではこの日、hot cross bunsというパンを食べるのが伝統です。今日は、クリスマスに一緒にmince pieを作ったCと、再度「英国伝統食に挑戦」企画☆☆私のお別れを兼ねて、Cが一日時間を取ってくれたので、朝からゆっくりパンを作りながら、お茶を飲んでいろんなお話をしてきました。

c0105386_8585696.jpgホット・クロス・バンズ。英国の伝統的なパンだから、スーパーでもどこでも良く見かけるものですが、Cも作るのは今回が初めてとのこと。朝からイーストの仕込みだけは彼女がしておいてくれたので、粉を計ってスパイスを混ぜ、ドライフルーツやピールを加え、イーストや他の材料を足して捏ねて休ませている間に、お茶を飲んでおしゃべりする予定。ところが出会うとすぐにおしゃべりばかりになってしまうのが私たち(笑)ですから、取りかかる前にまずは「お茶でもどう?」とのCのお得意のセリフ。お茶をいれて、粉を計量しながらも、スペインの話、モロッコの話、彼女が行っていた南フランスの話、とお話は尽きません。バターを溶かしてからも手を止めてしゃべるCに、ちょっぴりヒヤヒヤしつつも、材料を捏ねて一次発酵(力が必要な部分では、「怒りを思いだす」ことに。私が彼女に、「うっかり手荷物にしていたために、フランスの空港で取り上げられたはちみつを思い出したら?」とアドヴァイスすると、彼女は私に「あなたはグラナダのバス運転手を思い出しなさいね」とのアドヴァイス(笑)。人生って小さな怒りに満ちていますね(笑)♪)。 お互いのお土産も交換しつつ、二次発酵まで終わったところはこういう感じ↑。ずっとしゃべっていたおかげで、ここまでに3時間くらいかかってしまいました(笑)。そしてオーブンに放り込んで15分。どうなることかしら、と言っていましたが、ちゃんとスパイスの香りが漂ってきて、ちゃんとパンらしく焼けていました(これは仕上げのシロップを塗る前)。一安心。すぐにアツアツを半分に割って、バターをたっぷり塗って、いただきました。スパイスがほのかに香って、美味しくできて良かったです♪本当は、金曜日に食べるはずなのですが、一足お先に、二人で"Happy Easter!"となりました☆

c0105386_8595773.jpgその後もお茶を飲みながら、日本や英国、そして世界の様々な社会や異文化理解の話をしていました。そして気がついたら、もう7時。滞在中、彼女に影響されたところもたくさんあると思うし、同じくエミリ・ブロンテの「嵐が丘」が大好きだと言う彼女とは、仕事や年齢は違ってもとても通じ合うものを感じていました。両親が来たときも、弟たちが来たときも、私と一緒にもてなしてくれたC。「私たちの友達関係はまだ始まったばかりなんだから、お別れではなくて、一時的な小休止にしか過ぎないのよ」と彼女は言ってくれますが、やっぱりお別れは寂しいですね。火曜には見送りに行くから、と言ってくれているので、まだ本当のお別れではないのだけれど、それでもやっぱり感慨深いものがあります。ひとりで日本を離れて来たときには、また日本に戻って日本の友達に会えるのが分かっていますから、友達と別れることも悲しくはなかったのだけれど、やっぱりこちらの友達とは、次にいつ会えるか分からないことが寂しいですね。でも、出会えたことが素晴らしいことなのだと思います。そして、彼女が言うように、これから二人ともold ladiesになって、杖をつきながらゆっくりお茶を飲む時まで、このご縁を大事にしたいと思います。こちらで出会った友達はみんな本当にとても素敵な人たちだし、私の人生を豊かにしてくれた人たちです。 明日は、気温も18度まで上がる予定。春は、別れと出会いの季節ですね。最後の写真は、Cの愛猫Sarah。この子は日本生まれなので、日本人にはなついてくれるそうですが、Cの服にくるまって、気持ちよさそうですよね☆いよいよお別れの時には、何かを感じたのか、このSarahともう一匹の愛猫Tiggerの二人(二匹?)も、玄関までお見送りにきてくれました。また、すぐに会えますように☆
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by ellisbell | 2007-04-05 09:00 | culture

自然史博物館

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素晴らしいお天気が続くケンブリッジ。

日に日に気温も上がっていき、春の美しさを満喫している今日この頃です。日本の春はゆっくりと、霞がかったような夜と一緒にやってきますが、ヨーロッパの春は光とともにやってきます。長いダーク・シーズンが終わり、今日は辛夷の花も満開でした。街中では、イースター、母の日、そしてRed Nose Dayに関連した宣伝がいっぱい。Red Nose Dayは今週の金曜日ですが、Comic Reliefによるチャリティの日。笑いを通して(特にアフリカの)恵まれない人々を助けようというポリシーのもと、たくさんのセレブが参加することで知られています。その名の通り、赤い丸いピエロの鼻をつけたポスターをたくさん街中で見かけます。BBCも関連番組をやっていますし、Jamie Oliverがこのために新たに出版した小さな本は、今週の本の売り上げのトップになっていました。売り上げはすべてアフリカなどの途上国に対するチャリティとして寄付されるそうです。数人の始めた活動が、このように全国的に広がっていくのは素晴らしいことですね。

c0105386_5284577.jpg昨日のロンドン、もう一つのメインは自然史博物館でした。こちらを訪れるのも久しぶり。絵画や彫刻の方が好きで、しかも文系頭の持ち主である私でも十分に楽しめる博物館です。ここに来たら、何をおいてもまずはライフ・ギャラリーにいる恐竜たちを見に行かなくてはなりません。大聖堂のような建物の中に入ってすぐのセントラル・ホールでは、大きな恐竜の骨格模型がお出迎え。広々とした館内は、効率よく様々な分野に分かれて展示されていますが、やっぱり恐竜セクションはとても人気があります。実物大の骨格模型や本物の化石が並べられ、実物大の動くT-Rexが頭をふりふり吠えかかっているコーナーでは、子供たちが怖がりながらも惹きつけられていました。もちろん様々な説明もわかりやすく、知識のない私でも十分に楽しめる内容です。

c0105386_5295355.jpgそしてそのままほ乳類セクションを通って、海洋生物コーナーへ。こちらもシロナガスクジラの実物大模型を筆頭に、様々な海の生物が、模型で紹介されています。シロナガスクジラ、巨大!!!あまりにも大きすぎて写真に収まらず、まるで潜水艦のようでした(笑)。圧巻の展示です。鳥たちのセクションでは、剥製や模型が並ぶ中で、すでに絶滅したモーリシャスの鳥、ドードーともご対面。アリスに出てくるテニエルの挿絵のままでした。それからアース・ギャラリーへ。こちらは地球の成り立ちや鉱石の歴史などを解説してくれる部分。ホールから地球の模型の中をエスカレーターで上がっていく演出はとても楽しいし、様々な体験型の装置もあり、大人でも十分に楽しめる展示内容です。

c0105386_5292257.jpgそして火山セクションの隣にあるのは、地震のメカニズムを解説するセクション。ここでは神戸ナンバーの車がガレージの中で押しつぶされている展示が目を惹きました。そう、阪神淡路大震災を解説するコーナーがあるのです。実際に床が揺れて、その揺れを体験出来るようになっています。コンビニの防犯カメラの映像にあわせて実際に床が揺れ、棚に並べられた商品がガタガタと揺れると、居合わせた人たちは全員手すりにつかまっていました。私たちにはこんなにも身近な地震という経験は、この国ではほとんど未知のものなのですから、こうやって体験出来るのはいいですね。ベッドの上に吊られた本棚にすっかり慣れてしまった今となっては、久しぶりの感覚でした。多くの人が、こういう自然災害に関心を持ってくれるといいですね。久しぶりの自然史博物館、子供のように楽しめた数時間でした。
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by ellisbell | 2007-03-15 05:30 | culture

ロンドンのカフェ

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ロンドンに行っていました。

ロンドンも今日はいいお天気で暖かく、道行く人たちもずいぶん軽装です。久しぶりにお気に入りのPAULで軽いランチをしましたが、テラス席で日の光を浴びながら気持ちよさそうにお茶をしている人たちもたくさん見かけました。ケム川でも最近、パントをする人たちが増えてきて、いよいよ観光シーズンだなぁと実感していますが、こんな日はテムズ川をゆったりと下るのも楽しそうですね。

今回のメインの一つは、とあるカフェでのアフタヌーン・ティー。オックスフォード・ストリートから、リージェント・ストリートを少し下ったところにある、Sketchです。ここはフランスの有名シェフ(P.ガルニエール)が、モロッコ人のレストランオーナーと一緒に手がけたお店で、その凝ったHP(http://www.sketch.uk.com/)もついつい遊んでしまいたくなるかわいらしさ。エレガントなTea Palaceや、ポッシュな豪華ホテルのアフタヌーンティーもとってもとっても素敵ですが、このカフェもとてもロンドンらしく、ポップでキッチュな内装がとてもおしゃれな場所。優雅で気取った紳士の国である大英帝国と、パンクロックと前衛アートのメトロポリスがともに味わえる場所ロンドンならではのカフェレストランだと思います。ポッシュな観光名所でもあるホテルリッツやF&Mで、サービス係が"Yes, ma'am"と言ってくれるのと、今日のサービス係が"Hey guys!"と呼びかけてくれるのは、どちらもとてもロンドンらしいなぁと思います。

c0105386_7223224.jpgお店の中はこんな感じ。照明をおとした、天井の高い建物の一室を、雑多なもので無造作に満たした店内は、奇妙にもとても落ち着ける場所。ソファに座ると、店内のざわざわという話し声も全く気にならず、とても居心地のいい雰囲気でした。そして、アフタヌーン・ティー。食器類もとても可愛らしく、ごちゃごちゃした雰囲気が逆に個性を出しているところがさすがですよね。そして、さらには、さすがはフレンチシェフのアフタヌーン・ティーだけあって、スコーンは小さめでしたが、その分ケーキが絶品でした!今回はスコーンを残してケーキを完食(笑)。オペラ風のチョコレートケーキは、甘さ控えめで素材のお味を生かした正統派のおいしいケーキだったし、レモンのタルトはとてもビビッドにレモンの風味が効いていて、隠し味に使われているスパイスも、この風味知ってる!と思うだけでどうしても思い出せない程度の効かせ方で絶妙でした☆おいしかったです♪

c0105386_7232265.jpgそしてもう一つ、これもとても素敵だった場所(笑)。この卵のようなものは、そう、お手洗いです。このレストランは、何人ものインテリアデザイナーが集まって手がけたそうですが、それぞれのお部屋がとても凝っていて、この卵形のお手洗いも近未来的でなんだかとってもシュール。思わずたくさん写真に納めてしまいました(笑)。とっても素敵なカフェ。そして同時に、とっても英国的なカフェだとも思いました☆
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by ellisbell | 2007-03-14 07:33 | culture

Shabbat

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日中は春の日差しがまぶしいくらいですが、まだまだ風が強くて肌寒い日が続いています。

先週の金曜日の夜までは快調に使えていたインターネットですが、土曜の朝に起きてみると、突然死を遂げていましたorz。パソコンの設定にも問題はないし、前にも1,2度あったことなので、またかという感じではありますが・・・私のインターネットはコレッジ経由で大学のサーバーに接続していますから、原因がコレッジにあるのか大学にあるのかは分かりませんが、どちらにしても、ネットワークがダウンしてしまうと土日は誰もいないので、涙を飲んで不便に耐えるしかありません。メッセージやコメントをくださった皆さま、お返事が遅くなってごめんなさい。(しかしネットが使えないとなると、ものすご〜く不便ですが、時間ができるのも事実。軽い本ですが2晩で600ページ読了してしまいました!←ネット中毒orz)とにかく復旧して一安心です!

金曜の夜、お友達のお誘いで特別なディナーに行ってきました。Shabbat--ユダヤ教の安息日(土曜日)をさす言葉ですが、古い宗教らしく、ユダヤ教では一日は日没とともに始まります。だから、金曜の晩からシャバットは始まっていて、その日には家族で集まり、祈りを捧げて食事をします。ケンブリッジでは、ここに家族を持たない学生が多いので、金曜日に呼んでいただいたのはケンブリッジ在住のラビのお宅。学生やゲストを含め、30人ほどの集まりでした。安息日はユダヤ教徒にとって大切な祝日ですので、ご招待は嬉しいものの、そして呼んでくれたSは何も難しいことはないし、楽しめばいいと言ってくれていたものの、多少緊張もしていました。シャバットは仕事をしてはいけない日であるのは有名ですが、その「仕事」というのにはものを運んだり、電気製品を使ったりすることも含まれるそうです(だからお食事にお呼ばれするのにも、手みやげを持っていくことができません!)。そして、どの部屋も、電気を消してはいけないので、電気はつけっぱなしにしておくのだとか。そしてもう一つ、お食事の前に浄めの意味で手を洗いますが、その時から祈りとともにパンが切られるまでしゃべってはいけないという戒律があるそうです。

電灯とともに部屋にはろうそくが置かれています。ひとりずつ順番に手を洗って、白いクロスを敷かれたテーブルに着き、まずは全員にワインが注がれます。そして全員で祈祷の歌を歌うのです。ラビが祝祷を捧げてパンを配るまで、たくさんの歌が歌われていました。お祈りそれ自体が歌、あるいは節を付けた祈りなのですね。(仏教での読経を少し思い出しました!)そして、実際のお食事。冷たい前菜からスープ、お肉、そしてパウンドケーキのようなデザートまでしっかりとしたお料理をいただきます。さらにそれと一緒にまわってくるのがワインとウィスキー!!ユダヤのお食事でウィスキーがまわってくるとは驚きましたが、シャバットは楽しむものでもありますから、お食事をして、みんなで楽しく語り合って、そしてたくさんお酒を飲むのです。これはちょっと意外でした。ウィスキーが普通なの?ときくと、隣の男の子はウォッカも多いよ、と教えてくれました(特に東欧系のアシュケナージ←たぶんこれを教えてくれた男の子がそうなのでしょう!)。途中、ラビの演説も挟みながら飲んで食べて、最後の祈りが終わったのはもう夜の11時過ぎでした。この日はちょうどプリムという春のお祭りの直前だったから、みんなが大騒ぎをする日だったそうですが、友達が言うには「多かれ少なかれ毎回こんな感じ」だそうです。

お祈りは(小さな冊子も回してくれましたが)ヘブライ語で行われるので、私には何が言われているのかさっぱり分かりませんでしたが、大きな声で朗々とたくさんの人たちがうたっているのはとても印象に残りました。(お祈りを歌うだけでなく、途中からお酒も入って、そばでミュージカルの大合唱をしてくれたのはおもしろかったですけれど(笑)。またみんなsweet voiceなのです!!)祈りが歌であるというのは、多くの宗教に共通していることなのでしょうけれど、とても心に響く経験でした。ユダヤ教というと、すぐに例えばホロコーストや嘆きの壁を思い浮かべてしまいますし、メディアの影響もあって、なんだか特殊な宗教であるような感じがしますけれど、このシャバットで同じ時間を楽しんだ人たちはとてもフレンドリーで、私のような不案内な東洋人を歓迎して、彼らの文化を惜しみなく見せてくれた、素晴らしい人たちでした。お食事自体も、もっと厳格で宗教的かと思っていましたが、もちろん彼らが敬虔であることは疑いませんが、とても楽しい夜だったことが少し驚きでもありました。キリスト教文化のことはそれなりに勉強もし、それなりに知っていることもありますが、ほとんどその内実を知らない、ユダヤ教という別の宗教を経験できた素晴らしい夜でした。
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by ellisbell | 2007-03-06 05:48 | culture

St David's Day

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今日はSt.David's Day。

英国(the UK)という国が、England, Scotland, Wales, Northern Irelandの4つの国(地域)による緩やかな連合体だというのはよく知られたことですが、それぞれの地域はそれぞれの守護聖人(the patron Saint)を持っています。そして今日、3月1日はウェールズの守護聖人、St Davidの日。この日はウェールズを象徴する花、黄水仙がウェールズ中にあふれかえり、人々は民族衣装を着てお祝いするそうです。今年は例年になく暖かい冬ですので、もうすでに黄水仙は花盛り。先週通ったときには、まだつぼみだったジーザス・グリーンの水仙も、みごとに黄色い花を咲かせていました。春のお花は春に活動する虫を惹きつけるために、彼らの一番見やすい色である黄色を持つことが多いと読んだことがありますが、今年は早くも春色でいっぱい。英国の春は、多くの人が待ちわびる水仙で始まります。日本の春が桜で始まるのと同じですね。今年は桜も早いそうですけれど。

c0105386_643815.jpgこの4つの地域、それぞれの守護聖人(とthe patron Saints' days)は、イングランドがSt George(4月23日)、スコットランドがSt Andrew(11月30日)、ウェールズがSt David(3月1日)、そして北アイルランドがSt Patrick(3月17日)。それぞれの旗を組み合わせたのがユニオン・ジャックなのですよね(ウェールズのドラゴンがいないのはかわいそうですけれど!)。それぞれが国花も持っていますが、イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、北アイルランドのシャムロック(三つ葉のクローバーみたいな草)はいいのですが、ウェールズは正式にはリーク(長ネギ)だというのがいつも気にかかります(笑)。でも、それと並んで黄水仙もウェールズの国花として愛されているので、少し安心しますよね☆ウェールズには様々な文化と伝統がありますが、独特な美しい文化の一つがラブスプーン。ウェールズに行ったときに、私もお土産に買いましたが、様々な模様を彫り込んだ木彫りのスプーンのことです。これが伝統的に愛の印としてウェールズでは贈られるのだとか。結婚の時に贈られるのが一番伝統的ですが、ヴァレンタインデイなどにもよく贈られているようですね。それぞれの文様(蹄鉄、ベル、リボン、ハート、結び目、等々いろいろあります)が一つずつ意味を持っているというのは、お隣アイルランドの複雑で緻密なケルト文様と同じですね。

c0105386_6435252.jpgガーデニングを愛する人が多いこの国では、チャールズ皇太子をはじめとして、自分の植物に名前を付けて話しかけてあげる人が多いそうです(チャールズさん、オーガニックを愛するのは分かりますが、名指しでマクドナルドを批判して大きな問題になったそうですね・・・)。昨日も友達と話していたら、いきなり「うちのルーシーが」というので、「?」と思ったらお庭の鉢植えの木でした(笑)。同じく自分のお庭が自慢のガーデナーSが、自分のお庭から植え替えた、鉢植えの黄水仙を持ってきてくれました↑。暖かいお部屋の中では1週間ほどしかもたないだろうけど、ということですが、明るい春の日差しの中、黄色い可愛いお花を楽しませてもらっています♪
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by ellisbell | 2007-03-02 06:44 | culture

Burns Night

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昨日はBurns Nightでした。

スコットランドの国民的詩人、Robert (Robbie) Burnsの誕生日をお祝いする夜です。ロバート・バーンズという名前に聞き覚えがなくても、彼の代表作「蛍の光」(Auld Lang Syne)は誰でも知っているだろうし、"My love is like a red, red rose"の詩も有名ですよね。(スコットランド方言でたくさんの詩を書き、農民詩人とも評されると文学史では習ったような覚えがあります。)全世界でスコットランド系の人々、そしてバーンズを愛する人々が、彼のお誕生日を伝統にのっとってお祝いする夜。そして、それに欠かせないお料理が、昨日のハギス。(そしてもちろんスコッチ・ウィスキー!!)ハギスとは、本当は、羊の血や内臓を大麦と混ぜたものを羊の胃袋に詰めてゆでた、スコットランド伝統のお料理のこと。食べられない人も多く、私も今まで食べる機会も、勇気も!ありませんでした。

昨日のフォーマルは我がコレッジのバーンズ・ナイト。人気の高いイベントですから、早くから200人の定員がいっぱいになっていました。そしてここ1週間ほどMCRから何度も回ってきていたのは、ハギスに捧げる詩、"Address to a Haggis"を200人のゲストの前で "authentic scottish accent"で(笑)読み上げてくれる人材募集のメイルでした。もちろんスコットランドの民族衣装であるタータン・キルトの着用大歓迎のフォーマルです。実際、当日のpre-dinner drinkの時から、何人もキルトで正装している男性を見かけ、とても素敵な雰囲気でした。食前酒のシェリーを片手にしばらく談笑した後、いよいよホールに入ります。そして、いつものごとくフェローをハイテーブルに迎え、ドラがなって、ラテン語のお祈り。そしてその次がメインイベント、ハギスの登場。ちゃんとキルトを着用した男性がscottish accentで詩を朗読してくれました(もちろん私はほとんど何を言っているのか分からず!!)。そして朗読しながら、ハギスにナイフを突き立てます。本来はメイン・ディッシュだそうですが、各自の嗜好を考慮して、今回は小さく分けた形でのスターターでした↑。これが、問題の、ハギス。我がコレッジのお食事は割とおいしいので、大丈夫大丈夫という周りのみんなに促され、おそるおそる口に入れてみました。私は内臓系のお料理は、レバーも含め、全般的にダメなのですが、スパイスが良く効いているのでこれはそれほどつらく感じませんでした。想像よりはずっと食べられるお味。脂っぽいイギリス・ソーセージのような感じです。さすがに完食はできませんでしたが、とりあえず初体験のハギス、楽しめました♪

全員で「蛍の光」を合唱して終わったお食事の後は、デザートとコーヒー、ポートワイン、チーズなのですが、それを別室で楽しんでいる間にホールはダンス・ホールに早変わり。そう、本格的に"ceilidh"も楽しめる夜なのです!ケルトの歌と踊りの集いのことですが、演奏とともに踊り方を教えてもらいながら、途中休憩を挟みつつの2時間のダンスパーティでした。休憩中に振る舞われるのはもちろんスコッチ・ウィスキー。マッカラン(と思われる)をストレートで少しいただいた後に、再度ダンスで飛びはね、走り回り、男女二組が肩を組んで回る時には、二人の男性のあり得ない力(+遠心力)で身体を宙に浮かされてしまうのです!!自分で回ってもふらふらになるのに、人に振り回されると、地面におろされた後、自分でも大笑いするくらいふらふらになって、しかもダンスはまだまだ続いて・・・というchaoticな楽しい夜でした。しっかり食べた分は、いっぱい踊って消化したでしょうか??(笑)初めての体験でしたが、とても楽しいケルトの夜でした☆

c0105386_424146.jpgちょっぴり怖い生ハギスはこちら←(チカコさんのページからいただいてきました!)

Burns nightについて、詳しく知りたい方は
http://en.wikipedia.org/wiki/Burns%27_Night
(英語です。Address to a Haggis、全文載ってます)
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by ellisbell | 2007-01-27 04:03 | culture

ハギスって

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先ほど、フォーマル・ホールから帰ってきました。

とっても疲れたので、詳細日記は明日にしますが、今日は「ハギス」を食べました。

「ハギスってなぁんだ?」という問いに対する答え(知っている人は知っている、例のEnglish jokeです):ハギスというのは、スコットランドにしかいない動物の名前。特別な場所にのみ生息していて、心の汚い人には見えない動物です。そして、とっても美味しいのだそうです。なかなか食べてみる機会が(勇気も!)なかったのですけれど、今日は、これを食べてきました♪

ハギスも含め、今晩のフォーマルの様子は、明日の日記に♪寒いけれど、もう、小さな花が咲いています↑。(この写真のお花はハギスとは全く関係ありません☆)日も少しずつ長くなり、確実に春が近づいているのですね。それでは、皆さま、おやすみなさい♪
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by ellisbell | 2007-01-26 09:59 | culture

二つの文化

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一昨日から英国全土に被害を出している暴風雨の名残で、今日も風の強い一日でした。

今日は朝から待望の郵便物が到着。(12月の頭に日本に送ったクリスマスプレゼントは未だに届かないそうですが(涙)・・Parcel Force、信頼できません!!)ご存じの方もいらっしゃると思いますが、1月9日に発売された、The Beatlesの記念切手です↑。予約していたのですが、本日ようやく到着です(遅い!)。特にファンだというわけでもないのですが、このニュースを聞いてからつい欲しくなって予約してしまいました♪ビートルズのアルバムジャケットを重ねた形なのですが、コレクターのために、2007年1月9日の消印をあちこちで押したヴァージョンを用意していたり、解説付きのものがあったりということで、英国のみならず、アメリカ、カナダ、そして日本から注文が殺到して(もともと能率の悪い国ゆえに!)パンク状態だそうです。普段は文句を言いたくなるようなRoyal Mailですが、さすがにおしゃれなデザインですよね。

今日、お鍋の材料などを買うついでに、お散歩がてらショッピングセンターの近くまで歩いていきましたが、「パン屋さん」がほとんどないことに改めて気付きました(こちらでは普通のいわゆる食パンのようなものが一番ポピュラーですから、あまりお総菜パンやお菓子パンが売れないのでしょうか)。その代わり、今でも紳士服などのテイラーがたくさんあるのです。ここに行けば紳士服はすべてそろうというロンドンの通りに行かなくても、普通の街に、ウィンドウにジャケットを飾り、仕立屋さんが中でメジャー片手に布地を裁断しているお店はすぐに見つかります。この国では日本のようにブランド好きな人たちを見ることはほとんどありませんが、ファッションにおいても、パンクロックの国であると同時に、やっぱり紳士の国でもあるのかしらと思いました(イギリスブランドはまさにこの二つにはっきり分かれていますよね!!)。おそらくは階級制度のなせる業なのだと思いますが、二つの文化が共存しているのがとても興味深いですね。そして、文化というのが流動的であることも。例えばビートルズでもストーンズでも、体制に反発して新しいものを作り上げたのでしょうけれど、それが時代とともにまたもや反発されるべき体制となっていくのですよね。

今、これを書きながら、ラジオからちょうどビートルズが流れていました。そして、今はKate BushのWuthering Heights。英国文化っておもしろいですね。この切手を含め、デザインセンスも素敵なものが多いと思います。そういえば、未来のプリンセスと騒がれ、今、パパラッチに追いかけ回されて大迷惑を被っているお気の毒なケイト・ミドルトンさん。彼女が着ていたチュニック・ワンピースは即日完売だとか。(そのニュースによると、彼女が王室に入ったら(あるアメリカの批評家に散々けなされていた)カミラさんのひどいファッションもちょっとはアドヴァイスしてもらえるのでは?だそうです!)こんなに個人主義の強い国なのに、そして、この点においてはダイアナさんのことがあるにも関わらず、懲りない人たちだなぁとため息です。
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by ellisbell | 2007-01-13 05:27 | culture

Miss Potter

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映画、Miss Potterを見てきました。

世界中で人気のある、Peter Rabbitシリーズの作者、Beatrix Potterの伝記映画です。ポターについてのまともな伝記を読んだことがないので、どの程度が事実なのかは分かりませんが、ヴィクトリア朝後期の社会の中で、ひとりの女性として生きようとするポターの姿が印象的な映画でした。

ビアトリクス・ポターは資産家の娘として生まれていて、彼女の家は、当時"fashionable"であるとされた、北部イングランドの湖水地方に別宅を持っています。ヴィクトリア朝のrespectablity(体面重視)をまさに体現しているかのような家の中で、レディとしての厳しいしつけを受けながらも、彼女の生き生きとしたイマジネーションは湖水地方の自然にインスピレーションを受けて、彼女は動物たちの素晴らしい絵を描くようになります。父親はそれを暖かく見守り、賞賛しますが、娘をレディとして育て、立派な家系に嫁がせることを考えている母親は、彼女の絵を認めようとしません。母親が押しつけようとする裕福な結婚に反発を感じるポターは、30歳を越えて独身であるという、自分の存在に意義を見つけるために、自分の物語の出版を試みます。そして、よく知られているように、人気作家となった彼女は、彼女の愛した湖水地方の自然を守るため、広大な土地を購入して、実際に農地として使い、景観をそのままに保存するのです。

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ロンドンという都会と湖水地方という自然、それが体面や階級だけを気にする母親と、自分の気持ちにまっすぐ生きようとするポターの対比として描かれ、聴衆はポターの真摯な態度に共感を覚えます。何一つ不足のない生活を送れることは分かっていながら、ヴィクトリア朝の固定化してしまった価値観に、女性として、artistとして、自分の道を切り開こうとするポターをレネー・ゼルウィガーが好演していました。そしてもうひとりの主役とも言うべき湖水地方の美しい自然。彼女の想像力に素晴らしい命を吹き込む、水と山と野生動物の宝庫。余すところなくその魅力がスクリーンに映し出されていました。湖水地方の湖は、氷河によってできているので、深くて長細いのです。そのため、あまり波が立たず、湖面は本当に鏡のように美しいのですが、スクリーンで見る英国の田園風景もとても印象的でした。近くのおばあちゃまが、かわいそうなシーンなどになると"oh dear!"と声を上げていましたが、見る人を引き込む力のある、素敵な映画だったと思います。

写真は夏の湖水地方。ポターの住んだヒル・トップ農園、そして夕暮れのウィンダミア湖。
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by ellisbell | 2007-01-10 05:24 | culture

くるみ割り人形

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今日は、珍しく一日中、雨。

意外かも知れませんが、一日雨が降っているという天気は本当に珍しいのです。中学校の英語で「イギリスのお天気は一日に四季がある」と習った通り、晴れていても突然雨が降り、すぐに止むことがほとんど。あるいは霧雨のような雨。だから、傘を使うなんて一年に5,6回くらいしかありません。(日本から2本も傘を持ってきてソンした!と思っているくらいです。笑)でも、今日は一日しょぼしょぼと冷たい雨が降り続く中、バレエ"The Nutcracker"を見に行って来ました。

ホールはケンブリッジのCorn Exchangeという劇場。その名の通り、おそらくかつては穀物の取引場として使われていた場所なのでしょう。ロンドンの豪華な一流劇場とは違いますが、とても庶民的でおもしろい劇場です。今日の公演はロシアからのバレエ団によるものでした。それほど広くない簡素な劇場ですが、今日だけの公演だからか、たくさんの観客でいっぱいでした。マチネだったこともあり、こちらにも子供たちがたくさん見に来ています。何と言っても演目も「くるみ割り人形」。楽しいバレエですものね。照明の具合がおかしいということで20分以上遅れての開始でしたが、この辺りも庶民的です!

舞台自体は、前回の「アリス」と違って、正統派クラシックバレエですから安心して楽しめます。くるみ割りはクリスマスの定番ですが、まあ今日までクリスマスということで、いいことにするべきですね(笑)。衣装も素晴らしく可愛らしいし、クリスマスらしい華やかな舞台。チャイコフスキーの華麗な音楽に乗って、素敵な舞台が繰り広げられていました。ロンドンの大劇場と違って舞台がとても近いので、お菓子の精たちのさまざまな衣装も、細かいところまでよく見えて、とても楽しめました。久しぶりに見た「くるみ割り」、グラン・パ・ドゥ・トゥでのリフトの多さに驚きましたが、さすがにチャイコフスキーの古典は超絶的な技巧を要求されるものが多いのですね。手足の先まで神経を行き届かせたバレリーナたちの動きは本当に美しく、人間の身体が華やかに、軽やかに、宙を舞う様子はうっとりするほどです。entertainingで華やかな舞台で、素敵だったと思います。周りの子供たちも魅せられたように舞台に見入っていました。小さい頃からたくさんこういう機会があるのっていいことですね。クリスマスのパントマイムにもたくさんの子供連れが並んでいましたが、伝統的な冬の楽しみである舞台を、たくさん見て育つ子供たちはいいなぁと思いました。

外に出たら、冷たい雨は未だ降り続いていましたが、冬らしい楽しみに心も浮き浮きと帰ってきました。
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by ellisbell | 2007-01-07 05:32 | culture


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