Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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Under the English Sky

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ケンブリッジで過ごす、最後の夜です。

私にとって、大きな意味のあった英国滞在が、いよいよ終わろうとしています。懸案のコレッジツアー、今日は朝から足が棒になるまで歩き倒しました。まわりきることができたかどうかは、また次回の日記に書くとして、一緒にまわってくれたLに感謝です。面倒くさがりで(笑)普段は1時間も出かけたら疲れた〜と言うLが、文句一つ言わず一緒に歩いてくれました。途中で友達と二人で、「あなたがここまで歩くとはびっくりした」と笑うと、"It's all for you!"と怒られてしまいましたが、朝の9時半から何マイル歩いたことか、本当に素晴らしい思い出になりました♪そして夜は、farewell partyとのことで、とても素敵なワインバーに行ってきました。お食事も、ワインも、デザートもどれもとても美味しくて、4人中3人が酔っぱらってしまいましたが(もちろん私も!歩き倒して疲れた後でしたから!)、たくさん写真も撮って、いっぱいしゃべって、いっぱい笑って、3時間半があっという間に過ぎ去ってしまいました。Mさんからは、私の所属コレッジを描いた水彩画のプレゼントをいただいて、本当に嬉しかったです。泣きそうな顔をしたのか、「泣くな泣くな」と男性二人は大あわてでしたけど(笑)、素晴らしい、感慨深い夜でした。

留学生活で、本当に親しくなれる友達ができるかどうかは、その生活の質を大きく左右する点だと思います。専門分野や年齢を超えて、本当に信頼できて、尊敬できる友達が何人もできたことは、私の英国滞在の中でもっとも嬉しく、何事にも代え難くありがたいことだと思います。日本を離れた時には、また日本に戻ったら会えると思っているので、友達との別れはそれほどつらくなかったのですけれど、こちらの友達とは次いつ会えるか分からないのが、本当に寂しいですね。でも、やっぱりそういう友達に出会えたことが幸せなのですね。インターネットの普及で、世界が夢のように小さくなり、連絡を取り続けることがとても簡単になった時代ですから、1万キロ離れてはしまうけれど、これからも大事にしていきたい人たちだと再認識しました。日本語ではうまく言えないけれど、英語ではまさにこの言葉、"I will miss you"。これがすべてを表していると思います。泣かずに済んだけれど、この言葉を言い合って、ハグしあって、別れた夜でした。そして、明日は朝から、数人が私のお部屋にさよならを言いに来てくれ、お見送りに来てくれます。

大好きな英国という国で暮らせたことは、私にとって、本当に特別な意味のあることでした。この国のいい点、悪い点、暖かさ、冷たさ、すべての季節の移り変わりを通して、その空気を肌で感じられたことは、素晴らしい財産になると思います。そしてケンブリッジという場所の特殊さと素晴らしさ。緑に囲まれた恵まれた環境の中で、志を持った人たちと一緒に様々な経験ができたことは、自分の人生の肯定という点でも、とても大きな意味を持つことです。もちろんいいことばかりではありませんでしたが、やっぱりこの国が好きなことに変わりはないし、自分で成長を感じることはなかったけれど、形にならない大切なものを得ることができたような気がします。本当に素晴らしい滞在でした。そして、日本で私を変わらず支えてくれた家族と、友達のおかげで、この素晴らしい経験ができたのだと、心から感謝しています。

明日、日本に向けて出発します。これからは毎日のように日記を書くことは難しくなると思いますが、できる限り感じたことを描いていきたいと思います。皆さま、どうぞ末永くよろしくお願いいたします☆
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# by ellisbell | 2007-04-10 09:42 | Cambridge life

College Tour (1)

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このお部屋で眠るのも、後2日。

イースターらしく光と人にあふれた街を歩きながら、ここにいられる時間がもう本当に残り少ないことを思い出します。こちらの友達がいろいろと送別会を企画してくれるのがとても嬉しいし、楽しいのですけれど、ほとんどパッキングの完了したスーツケースを見ながら、もう、後2日だと思うとやはり感慨に堪えません。今日も先ほどまでご近所さんのふたりが送別会をしてくれていました。マレーシア人のLがディナーを作ってくれて、インド人Nと3人での楽しいい時間を過ごしました。途中でお抹茶を少し振る舞って、「一期一会」というのがお茶の精神なんだよ、と説明しながら、本当にもうこの時は二度と来ないのだから、それがどんなに大切な瞬間かを感じました。帰るという実感はわかないけれど、もう明後日には彼らとの間には1万キロの距離があるのですね。

c0105386_964712.jpgさて、ケンブリッジでの生活で、最後にやり残したことは?という話。先日、この話をしていたときに、やっぱりコレッジ巡りかなぁ、と言った私。じゃあ、まわろうよ、ということになって、今日は朝からケンブリッジにある31個のコレッジ群を順にまわるツアーに行ってきました。とはいえ・・31のコレッジはかなり場所的にも遠いので、今日は半分程度をまわればいいか、とのつもりでスタート。やっぱり一番遠いところからまわるのが一番いいだろう、とのことで、まずはGirton Collegeからツアー開始です。1869年に創立された、ケンブリッジで初めての女子学寮(冒頭写真)。男子学生と距離を置くために、ケンブリッジの隣村であるガートンに建てられたとの噂です。かなり外れにあるので、ここにはバスに乗って行きました。辺鄙なところにあるし、それほどの期待はしていなかったのですが、広々とした素敵なコレッジでした。今はここは男子学生も受け入れていて、広い敷地内ではリスや野ウサギが走り回っていて、プールまであります!ポーターさんもとても親切でおもしろい人で、地図をくれて親切にしてくれました。建物の中も自由に見て回れたので、たくさん写真を撮りつつ、ゆったりと見学してまわりました。(写真はFitzwilliamです。)

c0105386_972132.jpgそこから歩いての帰り道。次のターゲットはFitzwilliam College。かなり新しい学寮なので、建物もとてもモダンです。それほど大きな見所はなし。その隣にあるNew Hall Collegeは何度か行ったことがあるのでスキップして、次はSt. Edmund's College(写真)へ。ここも10年前に恩師A先生が来られていたときに、フォーマルにご招待いただいたことのあるコレッジですが、かなり小さいコレッジです。そして唯一のカトリック・コレッジ。ざっと一周して、次はLucy Cavendish Collegeへ。ここは、今も存続する小さな女子学寮です。ケンブリッジらしい四角い中庭のない、独立した建物で構成されているこぢんまりした学寮でした。中には入れてもらえませんでしたが、ポーターさんが帰りに、「このチョコレートあげるよ」と缶に入ったチョコレートやトフィーの中から2,3個選ばせてくれました♪優しいポーターさんでラッキーと思いながら(概して有名でないコレッジにはほとんど観光客が来ないので、お客さんを大事にしてくれるのかしら?まあ、そもそも学外者は入れないのですけれど)、たくさんお花も咲いているいいシーズンですから、このお花はタンポポ、これは水仙、これはヒナギク、などと言いながら楽しみつつツアーを続けていました。

c0105386_98825.jpg時刻はもう1時過ぎ。このままcity centreで何か食べよう、そしてその前に通り道だからMagdalene Collegeに行こう、と計画がまとまります。そしてMagdalene。伝統ある、きれいなコレッジなのですが、ここで事件発生。ホールの方に行こうとしたところ、ドアがオートロックというか、中からは開くけれど外からは鍵がないと開けられないタイプのドアで、(気になったものの、誰かに開けてもらえるよ、という友達の一言を信じて閉じてしまったせいで、)ロックアウトされてしまいました・・・さあ大変。イースターですから学生もほとんどいず、助けを呼ぼうにもお部屋はすべて空っぽです。通りを歩いてる人に声をかけて、ポーターさんに通報してもらう?と言うと、ポーターはめちゃくちゃ怒るだろうしなぁ・・と嫌がるL。と言うことで、LはWに、私はMさんにそれぞれ電話をかけてヘルプを頼んでみました(←大迷惑!!)。それぞれWは実験中、Mさんはまだおうちということでしたが、苦境を説明すると二人ともOK(感涙←大・大・大・迷惑!!!)!ありがとうございます☆結局Wの方が早かったので、彼に助けてもらいましたが、救いに来てくれた彼は救世主に見えました♪♪♪(←大・大・大・大・大迷惑)ありがとう、W、Mさん☆☆ 写真はロックアウトされる前の、ご機嫌だった時のMagdalene(笑)。

c0105386_993450.jpgそれからWも交えて3人でランチを食べて、ツアーの続き。すでに行ったことのあるChurchillは遠いので飛ばし、次はJesus College(写真)。広々として素晴らしいコレッジでした。しかもすべての門が開いているのです!そしてウェディングまで行われていて、とてもリラックスできるコレッジでした。そしてSidney Sussex College。フォーマルに行ったことはありますが、明るい光の下で見ると、こちらも立派なコレッジでとても素敵です。時間がなくなってきましたが、最後にEmmanuel Collegeもチラッと見て帰ってきました。こちらも広々とした、素晴らしいお庭のあるコレッジでした。

c0105386_910923.jpgどこのコレッジもすべて、独特の雰囲気と、素晴らしいお庭、歴史的な建物があって、その違いを見て歩くのはとても楽しいです(写真はSidney Sussex)。ただ、今日は朝から夕方までかかって、ようやく7つ制覇しただけ!!!というのはかなり問題(涙)。明日は、さらにもう少し早起きして、残りのコレッジをまわる予定です。さて、最後までまわりきることができるでしょうか♪
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# by ellisbell | 2007-04-09 09:11 | Cambridge life

都会の喧噪の中で

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今日もケンブリッジはいいお天気。

最後にGrantchesterに行くつもりだったのですが、一緒に行く予定のLの体調がすぐれず、断念。春夏秋冬を通じて何度も行った場所だけに少し残念ですが、また訪れる時を楽しみに待ちましょう。その代わり、晩ご飯を作ってLと一緒に食べて、ホットココアとパンケーキまでデザートに食べながら、今までいろんな話をしていました。宗教の話、社会の話、そして歴史の話。彼女はムスリムではないですが、イスラム圏出身の友達とお話するのは新鮮な驚きがあってとてもおもしろいです。つい話し込んで、気がついたらまた11時をまわっていました。楽しい夜でした。

c0105386_7442680.jpgさて、スペイン旅行の続き。気品高きコルドバの後は、いよいよ大都会マドリッドです。コルドバからマドリッドまでは特急電車で2時間ほど。想像通り遅れてきた上に、とってもわかりにくい駅でしたが、一等車を取ったので2時間はゆったり過ぎて行きました。電車で見ていたのは、アメリカのコメディらしき映画。もちろんヘッドフォンはあるのですが、スペイン語吹き替えしかないようで、全く分からないので、映像だけ見て想像(笑)。それでもなんだか楽しめてしまったのが不思議な話です。そうこうしている間にマドリッドに到着。第一印象は、大都会!!そして、ヨーロッパ!! 思えば、バルセロナから入ったときに、とても土の香りがすると思ったのは、やはりバルセロナという場所の特異性だったのだと思います。マドリッドは、まごうことなきヨーロッパの大都会。歩いている人の格好や言葉は違いますが、ヨーロッパらしい、なじみのある雰囲気が漂います。そして大都会らしき喧噪。今までの街それぞれが、いかに特徴的だったかを改めて思い知りました。明るい日差しの下で、たくさんの観光客が街を歩いています。私たちもさっそく荷物を置いて、プラド美術館へ向かいました。サングラスが必要な日差しの強さ。これぞスペインですね。道中ではパリのブキニストならぬ古本の屋台があって、ついのぞいてみたくなるほどです。(スペイン語だから分からないのですけれど!)

c0105386_7433087.jpgプラド美術館。スペインに憧れる最大の理由の一つです。8000点もの絵画を所蔵する、世界有数の美術館。特にスペイン絵画が充実しています。午後をまるまるつぶす予定でしたが、とても見応えがありました。この美術館で、まずどうしても出会いたかったのは、大好きなフラ・アンジェリコの受胎告知(冒頭)。金の部分がきらきらして、本当にきれいです。素晴らしく美しく柔らかな色彩、そして表情。フィレンツェのサンマルコにある方は、世界でもっとも好きな絵(そして美術館)の一つなのですが、こちらのものも感激的に美しかったです。受胎告知は世界で三番目にたくさん描かれている題材だそうで、私も個人的にとても好きなモチーフなのですが、フラ・アンジェリコの受胎告知は本当に優しく、強い絵なので大好きです。(ただ、やっぱりフレスコの美しさにはかなわないかな・・サンマルコのは特別ですものね〜♪)フラ・アンジェリコを堪能した後(と言うか、4回も見に来てしまいましたが)は、スペイン絵画を見に行きます。特にムリリョ、そしてエル・グレコは大好きなので楽しみにしていました。ムリリョはやはり美しかったです。グレコは、一つ一つはとても美しいのに、集まると、そして美術館の光の中では、かなり強い個性のある絵であることに改めて気付かされました。きれいなのですけれど・・・やっぱり教会で見るべき絵なのでしょうね! そして、ボッシュやティツィアーノなどを見ながら、楽しみにしていたゴヤの部屋へ。さすがにたくさんあります。二体の「マハ」も美しかったし、代表作の「5月2日」もとても力強く、ゴヤらしい迫力のある絵だなぁと思いました。そして、ベラスケス。1月のロンドンには来ていなかった「ラス・メニーナス」にご対面です。ピカソが描いたこの絵の習作群にはバルセロナでお目にかかりましたが、本当に不思議で魅力的な絵だなぁと再確認しました。そして美しいのです。見ていると自分が絵の中の一部になったかのような気持ちになれる、魅力的な絵でした。たくさんの人が食い入るように、吸い込まれるように、見つめていました。

この日はプラドだけで一日が終わり。夜はサッカーの試合があったようで、長い間大きな声で騒いでいる人たちや、警官たちの笛の音がしていましたが、さすがは土曜日ですね。次の日は、近くの街までまたまたエクスカーションが待っています。
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# by ellisbell | 2007-04-08 07:45 | trip

スパルタ?

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今日はGood Friday。

イエスが十字架に架かったことを記念する祭日です。教会離れが深刻な英国でも、家の近くのカトリック教会には、イースターのミサに出席する人たちがたくさん来ていました。春らしく素晴らしいお天気だったので、city centreにも観光客がいっぱい。道を歩いていると、観光客に見えるのでしょう、「パンティングしませんか?」というお誘いが頻繁にかかります。人々が優雅に川遊びをする季節ですね。毎日のように予定が入っていますが、今日の午後はお友達とお茶をしてお別れ、そして夜は家でゆっくりするはずでした。最近は8時頃まで明るい英国、8時前にようやくごはんを食べようとしていたところ、近所のLが友達二人を連れて帰ってきて、これからマレーシア風の麺料理をするとのこと。彼女の友達もよく知っているので、参加しなさいよ、と言われて、ごはんの後に彼らのいるラウンジをのぞいて、Aの作った麺料理を味見。Wの注いでくれたワインを少しいただいて、楽しくしゃべっていると、これから映画を見に行くから一緒に行こう、ということになってしまいました。Lが押したのは"Mr Bean"(笑)ですが、結局男性二人の意見が通って、"300"という映画を見に行くことになり、先ほど帰ってきました。

c0105386_853210.jpg何?何の映画?と聞いた私に、Aは「ローマ時代の話だよ」というし、Lは「トロイ戦争の話だと思うよ」と言うので、すっかり混乱した頭で映画館に(笑)。見たがっていたAの説明によると、「血が出るような、戦士たちの話」だそうです。??が飛び交う中、映画がスタート。結論を言うと、スパルタの話でした。話の筋としては、少し「ブレイブ・ハート」にも似ている感じで、スパルタの議会と対立しつつ、自由を求めてペルシアと闘った、勇敢な王とその300人の精鋭たちの物語。ただ、ヒューマンドラマというよりは、殺戮シーンが多く、アクション映画となっています。アクション映画ってあまり見ないのですが、久しぶりに見てみると、最近のアクション映画はCGやSFXをたくさん使っているのですね。映像そのものがフィクション性、虚構性を構築していて、clumsyな語りの声がそれに拍車をかけていました。純粋に楽しむためのものなのでしょうけれど、ペルシア側が奇妙なモンスターを次々に投入してくる様子は、ジョークとしか思えない出来でした(苦笑)。

c0105386_8533623.jpg映画が終わった後、「あんまりよく分からなかった」というLがたくさん質問をしてきました。私自身も歴史そのものをよく知らないことを痛感。「スパルタってギリシャだったよね?」という点の確認をしようとしたら、後の3人(科学者)は全員口をそろえて「知らない」(笑)。「相手はどこ?ペルシアって言ってたけど、ペルシアなんかと闘ったっけ?」だの、「ペルシアって象がいるのか?」だの、「フェニキアが相手じゃなかった?」だの、これぞコンニャク問答というのが続き、みんなでもうちょっと歴史を勉強しましょう、と言いながら帰ってきました。でも、こうして、一緒にどう?と誘ってくれるのも嬉しいし、わいわいしゃべりながら夜中に帰ってくるのも楽しいですよね!自分では絶対に見に行かない映画だとも思うので、とっても楽しい夜でした♪ということで、疲れてしまったので、スペイン日記はまた次回にします☆みなさま、おやすみなさいませ。

写真はケンブリッジの桜。英国でも今が桜の満開です。家の近くにある幼稚園に咲いている桜です。少し日本のソメイヨシノとは違いますが、やっぱりとってもきれいだし、特別ですね☆
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# by ellisbell | 2007-04-07 08:54 | Cambridge life

南国の庭

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相変わらず気まぐれな英国のお天気。

昨日まで数日続いた寒さはどこへやら、今日は一転してぽかぽか陽気の素晴らしい一日になりました。いかにもイースターらしい、明るい春の一日。明日から4連休なので、何かと親切にしてくれるフラットのメンテナンスのおじさんSが、今日の朝は最後のお茶をしにやってきました。昨日作ったホット・クロス・バンズを出した私と、イースターエッグのチョコレートをプレゼントしてくれたS。イースターですね(笑)。そして、夏に奥さんがごちそうしてくれたパヴァロヴァが美味しかったと何度も言っていた私のために、またもや奥さんがパヴァロヴァを焼いて、Sに持たせてくれていました。そしてSからは、私が所属していたコレッジの写真集をいただきました。私の父と同じ年のS。いろいろな親切とともに、その英語に苦労したこと(笑)を懐かしく思い出すことでしょう。

c0105386_7102054.jpg午後は、ケンブリッジのガーデン・ハウス・ホテルでアフタヌーンティ。私がよく行ったお気に入りのカフェがある、university centreのお隣にある、ケム川沿いのホテルです。いいお天気だったので、テラス席でアフタヌーンティを楽しみました。明るく美しい光と緑の中、ゆったりと楽しい時間を過ごすのは、本当に穏やかでリラックスできる経験です。ティーをしながら、いっぱいしゃべって、気付いたらこれまた7時前(笑)。実験の途中に抜け出して来てくれたふたりの友達に感謝です。素晴らしい午後でした。きらきら光るケム川を見ながら、思い出していたのは"All in the golden afternoon"で始まる、「アリス」の最初の詩。アリスの物語はOxfordで、時は7月ですが、思わずそれを口ずさみたくなるような素敵な午後でした。あまりに素敵だったので、写真をアップしてしまいます☆

c0105386_7105786.jpgさて、スペイン旅行の続き。グラナダの次はコルドバです。コルドバ!素晴らしく南国らしい、気品ある小さな街。訪れたスペインの街はどこも良かったですが、強いてあげるならコルドバはもっとも私の思い描くスペインに近く、気に入った場所です。グラナダからは高速バスで3時間弱。バスが満員だったことも驚きましたが、コルドバはとても人気のある観光地なのですね。陽光あふれる、美しい街だったと思います。見所はやっぱりメスキータ。イスラムの大寺院ですが、レコンキスタの後、カテドラルに改造され、奇妙にも二つの宗教が混じり合った、とても個性的で美しい建物です。壁に囲まれたメスキータの敷地に入ると、南国らしい木々のそびえる、美しい庭が見えます。楽しみではあったものの、アルハンブラほど期待していなかったこともあり、この美しさは嬉しい驚きでした。 そして、中に入って思わず驚嘆のため息。中は、カテドラルに改築された時にほとんどの入り口がふさがれているため薄暗いのですが、その中に林立する赤と白の二重のアーチが並ぶさまは圧巻です。とても幻想的で、まるで不思議な森の中にいるような感じがしました(冒頭の写真)。どちらを向いても目がくらむような美しいアーチ。 奥に進んでいくと、カテドラルの礼拝堂があります。
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左は、メスキータ内部、カテドラルの天井の幾何学模様。そびえ立つ二色のアーチの森を抜けたところにあります。そしてさらに奥に進むとメッカの方向を示すミフラーブ(右)にたどり着きます。とても幻想的で、素晴らしく美しい寺院でした。

c0105386_714533.jpgメスキータを出た後は、その北側にあるユダヤ人地区へ。この街は銀細工で有名なのですが、やはりその技術はユダヤの人々が持っていたのでしょうか。迷路のような、入り組んだ細い路地が続く地域ですが、南国の青空の下、白い壁には花が飾られ、少し中をのぞくとアンダルシア独特のパティオ(中庭)が見えます。路地好きとしては、いろいろと細い道に分け入ってみたいところではありますが、コルドバ在住の方から治安には気をつけるように言われていたのと体調が悪かったので、少し散策しただけで、ホテルに戻ってしまいました。けれども、ここはとても気に入った街。小さなおみやげ物屋さんもたくさんあり、スペインらしい陶器やタイルを見て歩くのもとっても楽しい場所でした☆
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# by ellisbell | 2007-04-06 07:19 | trip

Hot cross buns

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スペイン旅行はまだまだ中盤ですが、閑話休題。

最近は英国も冬がぶり返したかのような寒さが続いています。寒がりで冷え性(しかも風邪病み上がり)の私は、あちこちで咲いている美しい桜や木蓮、水仙やチューリップを見ながら、早く暖かくなってくれないかなぁと思っています。旅行から帰ってきてから、気がつくと明日で一週間。毎日することが山のようにあって、本当に忙しいです。たったひとりなのに、お引っ越しの荷物も大変だったし、事務手続きもあるし、そして何より、いろんな友達と最後にいろんなことをするお約束でいっぱいなのです。

キリスト教暦では、昨日(4月3日)が過ぎ越しの祭り(passover)の始まり。先日の日曜が満月でしたから、いよいよ復活祭が近づいています。イースターは、春分の日の後、最初の満月の次の日曜日。今年は4月8日です。イエスの復活を祝う、キリスト教国最大の祝日ですから、ここ英国では金曜日から4連休になります。次の金曜日(明後日)はGood Friday。イエスが十字架に架かったことを記念する祭日ですが、goodがGodの音韻変化なのは有名ですね。英国ではこの日、hot cross bunsというパンを食べるのが伝統です。今日は、クリスマスに一緒にmince pieを作ったCと、再度「英国伝統食に挑戦」企画☆☆私のお別れを兼ねて、Cが一日時間を取ってくれたので、朝からゆっくりパンを作りながら、お茶を飲んでいろんなお話をしてきました。

c0105386_8585696.jpgホット・クロス・バンズ。英国の伝統的なパンだから、スーパーでもどこでも良く見かけるものですが、Cも作るのは今回が初めてとのこと。朝からイーストの仕込みだけは彼女がしておいてくれたので、粉を計ってスパイスを混ぜ、ドライフルーツやピールを加え、イーストや他の材料を足して捏ねて休ませている間に、お茶を飲んでおしゃべりする予定。ところが出会うとすぐにおしゃべりばかりになってしまうのが私たち(笑)ですから、取りかかる前にまずは「お茶でもどう?」とのCのお得意のセリフ。お茶をいれて、粉を計量しながらも、スペインの話、モロッコの話、彼女が行っていた南フランスの話、とお話は尽きません。バターを溶かしてからも手を止めてしゃべるCに、ちょっぴりヒヤヒヤしつつも、材料を捏ねて一次発酵(力が必要な部分では、「怒りを思いだす」ことに。私が彼女に、「うっかり手荷物にしていたために、フランスの空港で取り上げられたはちみつを思い出したら?」とアドヴァイスすると、彼女は私に「あなたはグラナダのバス運転手を思い出しなさいね」とのアドヴァイス(笑)。人生って小さな怒りに満ちていますね(笑)♪)。 お互いのお土産も交換しつつ、二次発酵まで終わったところはこういう感じ↑。ずっとしゃべっていたおかげで、ここまでに3時間くらいかかってしまいました(笑)。そしてオーブンに放り込んで15分。どうなることかしら、と言っていましたが、ちゃんとスパイスの香りが漂ってきて、ちゃんとパンらしく焼けていました(これは仕上げのシロップを塗る前)。一安心。すぐにアツアツを半分に割って、バターをたっぷり塗って、いただきました。スパイスがほのかに香って、美味しくできて良かったです♪本当は、金曜日に食べるはずなのですが、一足お先に、二人で"Happy Easter!"となりました☆

c0105386_8595773.jpgその後もお茶を飲みながら、日本や英国、そして世界の様々な社会や異文化理解の話をしていました。そして気がついたら、もう7時。滞在中、彼女に影響されたところもたくさんあると思うし、同じくエミリ・ブロンテの「嵐が丘」が大好きだと言う彼女とは、仕事や年齢は違ってもとても通じ合うものを感じていました。両親が来たときも、弟たちが来たときも、私と一緒にもてなしてくれたC。「私たちの友達関係はまだ始まったばかりなんだから、お別れではなくて、一時的な小休止にしか過ぎないのよ」と彼女は言ってくれますが、やっぱりお別れは寂しいですね。火曜には見送りに行くから、と言ってくれているので、まだ本当のお別れではないのだけれど、それでもやっぱり感慨深いものがあります。ひとりで日本を離れて来たときには、また日本に戻って日本の友達に会えるのが分かっていますから、友達と別れることも悲しくはなかったのだけれど、やっぱりこちらの友達とは、次にいつ会えるか分からないことが寂しいですね。でも、出会えたことが素晴らしいことなのだと思います。そして、彼女が言うように、これから二人ともold ladiesになって、杖をつきながらゆっくりお茶を飲む時まで、このご縁を大事にしたいと思います。こちらで出会った友達はみんな本当にとても素敵な人たちだし、私の人生を豊かにしてくれた人たちです。 明日は、気温も18度まで上がる予定。春は、別れと出会いの季節ですね。最後の写真は、Cの愛猫Sarah。この子は日本生まれなので、日本人にはなついてくれるそうですが、Cの服にくるまって、気持ちよさそうですよね☆いよいよお別れの時には、何かを感じたのか、このSarahともう一匹の愛猫Tiggerの二人(二匹?)も、玄関までお見送りにきてくれました。また、すぐに会えますように☆
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# by ellisbell | 2007-04-05 09:00 | culture

イスラムの栄光(2)

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昨日の暖かさがウソのように、今日は冬に逆戻り。

日本では今の季節の寒さを花冷えと言いますね。お茶のお稽古の季節感をふと思い出しました。春のご銘は、やっぱり桜に関したものが圧倒的に多いのです。日本人にとって、あの淡いピンク色はとっても特別なものなのですね。今日は私は滞在最後のロンドン郊外へのエクスカーションに行ってきて、チャイナタウンのCrispy Dragonというレストランで北京ダックをいただいてきました♪♪さすが中国系の友達のお薦めだけあって、どのお料理もとっても美味しくて、大満足。またまた、おなかがいっぱいです!

c0105386_9245793.jpgさて、スペイン旅行。グラナダの二日目はいよいよアルハンブラ宮殿を回る予定をしていました。ところがその前の晩の寒さがこたえたようで、朝から少し調子が悪く、この日もさらに追い打ちをかけるような寒い日でした。アルハンブラ内のホテルを取っていましたから、たやすく朝一番にチケットを取れたので、グラナダ観光のハイライト、アルハンブラのナスル朝宮殿から見学をスタートしました。チケットを切ってもらってから、庭園をしばらく歩きますが、とても美しい緑にあふれる、南国の木々で埋め尽くされた庭園はとてもきれいなのですけれど、寒くてゆっくりまわることもできず。チケットに記載された時間にナスル朝宮殿に行く必要もあるので、急いで宮殿の方に向かいます。

c0105386_9252778.jpgスペイン・イスラム最後の王朝であるナスル朝の歴代王の居城。アルハンブラは、外側から見ると、要塞のような普通のお城なのですが、中に一歩足を踏み入れると、息をのむような幻想的な世界が広がります。庭園自体も噴水やアーチで飾られてとても美しいものですが、宮殿内の豪華さは本当に目を見張るばかり。あまりにも繊細な彫刻を施された柱、素晴らしく精巧な壁面装飾、壁や床を飾る見事なモザイクタイル。本当に、そこには別世界が広がっていました。それぞれの壁や柱の素晴らしく繊細な装飾の緻密さは息をのむばかり。アップで写真を撮ると、その細かさがよく分かりますよね! 世界中から巧を集めて作られたことがよく分かる精巧な細工は、それを作った者たちの技量の高さを示していますが、その巧たちは完成後、すべてその技量を外に伝えないように盲目にされたのだとか。イスラム文化の最高傑作と言われるのがよく分かる、ただただ豪華絢爛で、そしてかつ繊細優美な宮殿でした。

c0105386_9255657.jpg中でも素晴らしいのが、ライオンの中庭(2枚目の写真)。残念ながら、中央に置かれているはずのライオンの噴水は修理中で、全景は写真に撮れませんでしたが、この彫刻の見事さは素晴らしいの一言に尽きます。とはいえ、あまりにもこれが続くと、いささか疲れて来るのですけれど・・・インド風の彫刻もあれば、日本を思わせるもの、アラブ風、中国風とバラエティに富んだ装飾があちこちになされていて、イスラム帝国の栄光をまざまざと感じました。そしてここでもう一つ思わず感嘆の声を上げてしまうほど美しかったのが、鍾乳石で装飾された二姉妹の間の天井(写真)。イスラムらしく、美しい繊細なドームの部分はその華麗な装飾のなせる業で、とても立体的に見え、眺めているとまるで吸い込まれそうになります。ブラックホールのような、宇宙的広がりを持つ天井。本当に、ああ、これは小宇宙だと感じさせられました。写真に撮るのが惜しいほどの見事さ、立体感。とても不思議な空間的広がりを持つ場所でした。

c0105386_927334.jpg中庭もとても美しく、散策を楽しめるはずが、この日の寒さと吹きさらしの宮殿散策ですっかり気分が悪くなってきていた私。でもせっかくなので、この日は、スペインで有名な国営高級ホテル、パラドールでのランチを予約していたのです。グラナダのパラドールは人気の高いパラドールの一つで、アルハンブラ内にあります。そこでしっかり3コースのランチをいただきました。せっかくのグラナダですから、アンダルシア風の前菜とメインをいただきました。これはメインの鶏肉。とても美味しかった上に、雰囲気も素晴らしくて、堪能できたランチでした♪ ランチはとても美味しかったのですが、元気が続いたのもここまで。朝のチケットだったので、時間的にも、そして体力的にもアルカサバ(要塞)やヘネラリフェ(離宮)に行く元気がなく、少しお土産ものを見たり買ったりした後は、ホテルに戻ってしばらくベッドで休みました。風邪だったのでしょうね。

c0105386_9263825.jpg夕方には回復し、晩ご飯を買い込みに外出。その時に撮った、夕方のアルハンブラから眺める、夕暮れのアルバイシン地区の写真がこれ。最終日はとてもお天気が良く寒かったので、美しい夕焼けを見ることができました。その前の夜に散策をした、グラナダでもっとも古い地区アルバイシンは、夕闇の中でその白い家々をはっきりと浮かび上がらせていました。せっかくのアルハンブラが、最後までまわりきれず残念でした。でも、とてもとても素敵な体験で、十分イスラムの歴史と栄光を満喫した実感を得た、グラナダ滞在でした。次の日は、朝から高速バスでコルドバへの移動です。
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# by ellisbell | 2007-04-04 09:30 | trip

イスラムの栄光(1)

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バルセロナを発って向かったのはイスラム最後の拠点、グラナダ。

グラナダからイスラム勢力が一掃されたのは1492年。コロンブスがアメリカ大陸を発見したと世界史で習う年ですね。スペインの威光を知らしめることになった記念すべき年なのですね。

c0105386_834237.jpgさて、グラナダに向かうのは飛行機。使うのは国内線、Spanairです。朝のフライトでお昼にはつくはず・・が、これぞスペイン、電器系統のトラブルとのことで、フライトが遅れてしまいます(しかも全員乗り込んだ後で!!!)。どうなることかと思いましたが、1時間少しの遅れで出発。ホッと一安心です。しかし、グラナダ空港から市内までのバスというのは1時間に1本しかなく、すでに予定を大幅に遅れている私たちがどうしようかと思っていると、香港からひとり旅をしている女の子が声をかけてきました。彼女は同じフライトで着きましたが、夜にはマドリッドに飛ぶそう。アルハンブラだけを見たいと言うので、ちょうどアルハンブラ宮殿内にホテルを取っていた私たちは、彼女とタクシーに相乗りして宮殿に行きました。タクシーの運転手さんとのお値段交渉も、スペイン語ができないから一苦労ですが、何とか無事市内に到着です。 写真はアルハンブラ内の遊歩道。

c0105386_8361894.jpg荷物を置いて、まずはグラナダ市内へ。グラナダの街はこんな風に、窓辺に花が飾られた可愛い街並みです。南国らしく、木々も緑に覆われていて、特にアルハンブラは自然がいっぱい。たくさん鳥の声がしています。 アルハンブラは二日目に取っておいて、とりあえずはイスラムの勢力下にあったグラナダの、モスクを改築したカテドラル、そしてカトリック王の建てた王室礼拝堂を見に行きます。しかしこの日はどうも運が悪く、ランチの後、グラナダ中が大停電・・orz。礼拝堂は閉まっちゃうし、カテドラルは真っ暗な中での拝観になりました。細かいところが見られなくて残念でしたが、でも、それはそれで雰囲気があって良かったです。

c0105386_841014.jpg壮麗な大聖堂。内陣に飾られた美しい聖歌の楽譜が、とても装飾的で思わず見入ってしまいました。礼拝堂は諦めていましたが、近くのお店などをちょっとのぞいている間に、電気が復活して、結局入れました。スペイン黄金時代を築いた二人の王と王妃が眠る礼拝堂は、彼らの大理石でできた素晴らしいお墓と、金細工の素晴らしい祭壇が見応えあります。イスラムを放逐したスペイン・カトリックの威信を見る感じでした。

c0105386_8413625.jpgこの日の夜は、フラメンコを予約していました。情熱的なジプシーの踊りは、是非本場アンダルシアで見たいと思っていたので、ロマ族の住む洞窟住居を舞台とするフラメンコです。狭い場内はぎっしりと観光客が詰め込まれていささか息苦しいほどでしたが、いざ踊りが始まると、ギター一本の伴奏に踊り子たちの手拍子が響き渡り、中央にいる踊り子のステップがどんどん白熱していきます。素晴らしいリズムと迫力、そしてもの悲しいまでに激しい生の躍動。とてもとても感激的でした。踊りが始まると、目はそちらに吸い寄せられ、場内が狭い分、自分の全身が楽器になったように、身体中に音がダイレクトに響いてきます。そして、若い人だけが踊るのではなく、それぞれの踊り子たちが、即興で自分を力強く表現していきます。そのシンプルで、本当に躍動的な生の迫力に、感動しました。

c0105386_8382323.jpgフラメンコの後に、送迎バスはアルバイシン地区から、夜のライトアップされたアルハンブラ宮殿を見に行きます(冒頭)。この、少し小高い丘にあるサン・ニコラス広場から見るアルハンブラは絶景です。美しい眺めでしたが、寒かった!!! アルバイシン地区の様子。グラナダでもっとも古い地区らしく、タイルや窓辺に置かれたお花で細く曲がりくねった路地が飾られ、とっても雰囲気のある地区です。残念ながら最近はこの辺りも治安が悪いそうですが、白い壁に陶器のプレートがたくさん飾られた可愛らしい街並みは、とっても素敵ですよね。

グラナダの夜を満喫しての帰り道。そもそも、集合時間にも30分遅刻して来た運転手さんが、契約にあるホテルへの送迎をするのがイヤだと言い出しました。この日は本当にすべてがちょっぴりうまく行かない日。私はスペイン語ができないので、途方に暮れましたが、とにかく英語で文句を言おうと運転手さんのところへ。たまたま乗り合わせた別の観光客の方が本当に親切で、私の英語をスペイン語に通訳してくれて、さらに彼女自身も口添えしてくれて、最終的には一つのホテルからタクシーで送ってもらえることになりましたが、真夜中のグラナダの街で放り出されたら本当に困るところでした。最終的に、助けてくれた彼女は、疲れている真夜中に30分ほども私たちを助けて言い争ってくれたのでした。見知らぬ土地での親切って本当に身にしみますね。彼女が、「私も日本でこういう状況になったら困り果てるだろうし、よく分かるもの」と言ってくれた言葉にも感動しました。情けは人のためならずとは本当ですね。彼女に直接、この親切をお返しすることはできないけれど、私もどこかで少しずつ誰かを助けられたらいいなぁと思った夜でした。

最悪だったのは、この感激的な夜、あまりにも冷えたせいで風邪を引き込んでしまったこと・・・グラナダ二日目は、そう、今回のスペイン旅行の目玉、アルハンブラ宮殿が控えています。長くなったので、これはまた明日♪
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# by ellisbell | 2007-04-03 08:42 | trip

ガウディの街(3)

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今日は満月ですね。

午後から、友達が送別会を兼ねて、手作り餃子パーティを開いてくれていました。S曰く、みんなで餃子を作って食べて、そしてお土産にも持って帰り、後で今日のことを思い出すのだとか。二種類の中身と二種類の皮(一つはほうれん草入り♪)を作って、一緒に皮に包んで、ゆで餃子にしていただいてきました。思ったようにいかなかったところもいっぱいありましたが、とってもおもしろくて大笑いしつつ、先ほど帰ってきました。帰り道にLと一緒に見上げた空には大きな満月。春でもこちらの空気は澄んでいて、とても明るい月光でした。dumpling partyを企画してくれたSとLに感謝!素晴らしい思い出がまた一つ増えました。

c0105386_816406.jpgさて、まだまだバルセロナ。最終日に行ったのは、ガウディ作品があちこちにあるグエル公園。この日も寒かったのですが、素晴らしい青空に恵まれて、サングラスをかけながらショールをぐるぐる巻きにして、歩き回って来ました。公園は小高い丘の上にありますから、公園を目指して坂を上っていくと見えるのは、ガウディらしい門。モザイクの可愛らしい門を抜けると、目の前に広場が広がり、この公園のシンボル的存在のモザイク・トカゲちゃんが出迎えてくれます(冒頭の写真です!)。宅地60軒分の造成地が彼に任され、最終的に公園になったのですが、ここも素晴らしい場所でした。



c0105386_8172646.jpg公園の中、いたる所にあるガウディ作品は、ベンチのモザイクやでこぼこしたへんてこりんな壁、ピンク色のおうちや白壁にリボンの描かれた家など、どれもとっても独創的で風変わりなのですが、それが見事に自然の中の、草木や花と調和しています。とても居心地のいい、不思議な空間に作り上げられているのがさすがだと思いました。ガウディの作品って、どれも写真などで見ているとグロテスクに、装飾過多に思えるのですが、実際にその中に入ってみるととても可愛らしく、素晴らしく居心地がいいのです。高台にあるので眺望も良く、大のお気に入りの公園になりました。 写真はグエル公園から見るバルセロナの街。高台にありますから、海まできれいに見渡せます。今回のスペイン旅行の中で、このバルセロナが、海に一番近い街でした。結構いろんなおもしろい形の建物が建っている、近代的な都市でした。

c0105386_818226.jpgそしてこの公園にあるのはガウディ博物館。彼のデザインしたインテリアや家具、彼が実際に使っていたデスクや寝室などが展示されています。建物自体もピンク色で、青い空に映えるとっても可愛らしい建物ですし、それぞれのお部屋のモザイクの床のデザインや、壁紙のパターン、ガウディらしい曲線の鏡やドアの取っ手、どれをとっても可愛らしく使いやすく、思わず感嘆の声を上げてしまうような素敵な博物館でした。そして再度シビラを思い出しました。例えばこれは、ガウディ博物館の中に置かれている、ガウディのデザインしたソファ。とっても可愛らしいデザインですよね!一目で気に入りました。そして、日本の私のお部屋にあるベッドカバーを思い出しました(笑)。シビラの、クリーム色地にこういう形の赤い大きなお花がたくさん散っているデザイン。ガウディの影響を感じました。そしてこのソファも、その隣の椅子も、とっても座りやすそうです。ここにもデザインと機能性の融合を感じました。 寒かったのに、午前中いっぱい、あちこちをうろうろして楽しめる、素敵な居心地のいい公園でした。

c0105386_8183084.jpgランチはバルセロナ中心部のレストランで。スペインはお昼ごはんが遅くて2時頃が一番混み合うのですが、セットメニューのようなものがとってもお得。この日行ったレストランも、おしゃれなお店で3コース、どれもとっても美味しかったのに、テーブルウォーター込み、税込みでひとりわずか8.2ユーロ!!(1200円!英国との違いに思わず興奮してしまいました!!)ランチを満喫した後は、重たいおなかを抱えてカタルーニャ美術館へ。本当はその隣にあるミロ美術館にも行きたかったのですが、時間の都合上二つは無理かな、とのことで、現代美術よりももちろん中世美術♪を選んでしまいました。ピカソもあったようですが、疲れていたのでそちらは飛ばして、ゴシックやロマネスク、そして古いカタルーニャの中世美術をじっくり眺めて来ました。中世美術はとても好きです。彫刻も絵も、名前を残そうと思っていなかった時代の人たちが、本当に神のために全身全霊を込めて作った作品たち。その純粋さと美しさに心が落ち着きます。そして、いかに教会の権力が大きかったかが、その使われる金箔などの多さからもはかり知ることができます。そしてカタルーニャ地方の美術館ですから、例えばマリアさまなどもちょっとお顔が違って、独特ですよね。バルセロナ・オリンピックの会場になった、モンジュイックの丘にある、とても素敵な美術館でした。

c0105386_8203253.jpgバルセロナは、オリンピックのおかげもあって、英語も比較的通じやすく、交通機関も使いやすいので、とても旅しやすい街だと思います。ただ、スペインに入ってすぐに感じた土の香りが、とても意外でした。スペインって明るい陽光にあふれた国だと思っていますが、私の印象では、イタリアとは全く違う感じを受ける国です。一番の違いが、イタリアの底抜けの明るさに対して、スペインは、一抹の土臭さというか、秘めた情熱のような重さ、一抹の暗さを持っているような気がしたのです。でも、今から考えると、それはバルセロナという街の特殊性だったような気がします。初めての、ガウディの街バルセロナ。観光も食べ物も満喫して、次の目的地はイスラムの栄光、グラナダです☆
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# by ellisbell | 2007-04-02 08:33 | trip

ガウディの街(2)

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ケンブリッジはいいお天気。

この前の日曜からヨーロッパはサマータイムに入っていますから、英国では7時半頃まで毎日明るいです。ついに荷物のパッキングを始めましたが、あきれるほどにたくさんの本(←しかも読まず仕舞い)があって、腰が痛い・・・お部屋で梱包作業をしていると暑いくらいでした。25キロまで詰められるのですが、25キロってかなり重いですね。いつもこれ以上の重さのスーツケースを持って帰ることを思うと、空恐ろしくなります。今度こそ、荷物は全部送ってしまって、軽いスーツケースで帰ることにしよう・・

c0105386_6165848.jpgさて、バルセロナ観光の次の日は、日帰りで近郊の聖地、モンセラットを訪れました。円筒形の大きな岩がたくさんそびえ立つ奇景。この雄大な山はカタルーニャの聖地で、その中腹にある修道院には、黒いマリア像があることで有名です。朝から、カタルーニャ鉄道に乗って、この聖地を目指しました。バルセロナから電車で約1時間、この山のふもとで登山列車に乗り換えますが、このプラットホームから見える山は、本当に奇岩がそびえ立つ独特な風景です。登山列車に乗って到着すると、1時間に一本しかない電車から出てきた観光客が全員目指すのは修道院。修道院自体が本当にこの奇岩の下に作られているのです。修道院の中庭から広場に向かって写真を一枚(冒頭)。こんな風にたくさんの奇岩が空に向かってつきだしている景色は、とても変わっていますよね。スペインはとても山が多いことに驚きました。そして、肥沃な大地というイメージがあったのですが、英国のなだらかな緑の大地に慣れた目には、とても岩が多い山がちの大地は、概して新鮮に映りました。

c0105386_6175315.jpgまずは黒いマリア像を一目見るために行列に参加。この修道院自体はまだ新しいようできれいですが、マリアさまに近づくにつれて徐々に内装がきらびやかになり、直前には金箔をふんだんに使った聖人たちの壁画が両側を飾っているお部屋を通ると、カトリックでいかに聖母の存在が大きいかを実感します。そして、これが黒いマリア像。確かに、お顔も独特な感じがします。バルセロナは民族的にも文化的にもスペインの中で特殊ですが、とても特徴的なマリアさまだと思いました。

c0105386_6182827.jpgマリアさまを見た後はちょうど時間に間に合って、聖歌隊の歌を大聖堂で聞くことができました。ランチを食べてから、フニクラ(ケーブルカー)に乗って、ガウディの彫刻を見る予定。ところが、ランチを食べてしばらくしゃべっている間に外は雪!!!まさかスペインで雪に出会うと思いませんでしたが、やっぱり山の上なのですね・・・しばらく待ち、雪が止んでから、気を取り直してフニクラへ。岩間にある修道院が目的地なのですが、そこに至るまでの道のりで、イエスの生涯が辿っていけるようになっているようです。道筋にガウディの彫刻があるとガイドブックで読んで行っただけですが、道中にある彫刻やモザイクはとても美しいものがたくさんあり、お山の絶景の中で見る芸術作品は、たくさん感動を与えてくれました。写真は、修道院に向かう道筋にある彫刻。特に名前が知られている作家のものではありませんが、天使の美しさに目を奪われました。カトリックの国を旅するのは楽しいですね♪あちこちに芸術作品があります!

c0105386_6252098.jpgそしてガウディの彫刻。イエスの棺に取りすがって泣く3人の女性を描いていますが、後ろ姿の二人が素晴らしく美しく、気品のある姿でした(写真は部分的です)。

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そしてこれはフニクラに乗って目指した修道院。岩の下にくっつくように建てられた修道院の中は、天然の洞窟をそのまま使っています。とてもシンプルな小さな修道院でしたが、ここから見る景色も絶景で、素晴らしい場所でした。

夜は、ピカソの通ったというカフェレストラン"4 Gats"で。冷え切った身体に、アツアツのオニオングラタンスープが美味しかったです。私がメインに頼んだのはイベリコ豚のロースト。これが絶品でした!!添えられた洋なしとバターライスとの相性も抜群で、本当に美味しかったです☆すべてとっても美味しいお料理でしたが、やっぱり芸術家というのはすべての感性が高いのだろうな、と改めて思いました。若い頃のピカソは貧乏だったそうですけれど、美味しいものを好んでいたのだろうなぁと思います(笑)。デザートのミルフォイユまでしっかりいただいて、重たいおなかを抱えてホテルに戻った夜でした♪
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# by ellisbell | 2007-04-01 06:28 | trip


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