Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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Shabbat

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日中は春の日差しがまぶしいくらいですが、まだまだ風が強くて肌寒い日が続いています。

先週の金曜日の夜までは快調に使えていたインターネットですが、土曜の朝に起きてみると、突然死を遂げていましたorz。パソコンの設定にも問題はないし、前にも1,2度あったことなので、またかという感じではありますが・・・私のインターネットはコレッジ経由で大学のサーバーに接続していますから、原因がコレッジにあるのか大学にあるのかは分かりませんが、どちらにしても、ネットワークがダウンしてしまうと土日は誰もいないので、涙を飲んで不便に耐えるしかありません。メッセージやコメントをくださった皆さま、お返事が遅くなってごめんなさい。(しかしネットが使えないとなると、ものすご〜く不便ですが、時間ができるのも事実。軽い本ですが2晩で600ページ読了してしまいました!←ネット中毒orz)とにかく復旧して一安心です!

金曜の夜、お友達のお誘いで特別なディナーに行ってきました。Shabbat--ユダヤ教の安息日(土曜日)をさす言葉ですが、古い宗教らしく、ユダヤ教では一日は日没とともに始まります。だから、金曜の晩からシャバットは始まっていて、その日には家族で集まり、祈りを捧げて食事をします。ケンブリッジでは、ここに家族を持たない学生が多いので、金曜日に呼んでいただいたのはケンブリッジ在住のラビのお宅。学生やゲストを含め、30人ほどの集まりでした。安息日はユダヤ教徒にとって大切な祝日ですので、ご招待は嬉しいものの、そして呼んでくれたSは何も難しいことはないし、楽しめばいいと言ってくれていたものの、多少緊張もしていました。シャバットは仕事をしてはいけない日であるのは有名ですが、その「仕事」というのにはものを運んだり、電気製品を使ったりすることも含まれるそうです(だからお食事にお呼ばれするのにも、手みやげを持っていくことができません!)。そして、どの部屋も、電気を消してはいけないので、電気はつけっぱなしにしておくのだとか。そしてもう一つ、お食事の前に浄めの意味で手を洗いますが、その時から祈りとともにパンが切られるまでしゃべってはいけないという戒律があるそうです。

電灯とともに部屋にはろうそくが置かれています。ひとりずつ順番に手を洗って、白いクロスを敷かれたテーブルに着き、まずは全員にワインが注がれます。そして全員で祈祷の歌を歌うのです。ラビが祝祷を捧げてパンを配るまで、たくさんの歌が歌われていました。お祈りそれ自体が歌、あるいは節を付けた祈りなのですね。(仏教での読経を少し思い出しました!)そして、実際のお食事。冷たい前菜からスープ、お肉、そしてパウンドケーキのようなデザートまでしっかりとしたお料理をいただきます。さらにそれと一緒にまわってくるのがワインとウィスキー!!ユダヤのお食事でウィスキーがまわってくるとは驚きましたが、シャバットは楽しむものでもありますから、お食事をして、みんなで楽しく語り合って、そしてたくさんお酒を飲むのです。これはちょっと意外でした。ウィスキーが普通なの?ときくと、隣の男の子はウォッカも多いよ、と教えてくれました(特に東欧系のアシュケナージ←たぶんこれを教えてくれた男の子がそうなのでしょう!)。途中、ラビの演説も挟みながら飲んで食べて、最後の祈りが終わったのはもう夜の11時過ぎでした。この日はちょうどプリムという春のお祭りの直前だったから、みんなが大騒ぎをする日だったそうですが、友達が言うには「多かれ少なかれ毎回こんな感じ」だそうです。

お祈りは(小さな冊子も回してくれましたが)ヘブライ語で行われるので、私には何が言われているのかさっぱり分かりませんでしたが、大きな声で朗々とたくさんの人たちがうたっているのはとても印象に残りました。(お祈りを歌うだけでなく、途中からお酒も入って、そばでミュージカルの大合唱をしてくれたのはおもしろかったですけれど(笑)。またみんなsweet voiceなのです!!)祈りが歌であるというのは、多くの宗教に共通していることなのでしょうけれど、とても心に響く経験でした。ユダヤ教というと、すぐに例えばホロコーストや嘆きの壁を思い浮かべてしまいますし、メディアの影響もあって、なんだか特殊な宗教であるような感じがしますけれど、このシャバットで同じ時間を楽しんだ人たちはとてもフレンドリーで、私のような不案内な東洋人を歓迎して、彼らの文化を惜しみなく見せてくれた、素晴らしい人たちでした。お食事自体も、もっと厳格で宗教的かと思っていましたが、もちろん彼らが敬虔であることは疑いませんが、とても楽しい夜だったことが少し驚きでもありました。キリスト教文化のことはそれなりに勉強もし、それなりに知っていることもありますが、ほとんどその内実を知らない、ユダヤ教という別の宗教を経験できた素晴らしい夜でした。
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by ellisbell | 2007-03-06 05:48 | culture
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