Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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the meaning of life

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クリスマス・ホリデイが終わった英国では今日(1/2)から通常の日々が始まりました。

今朝は、年末に届いていて取りに行けなかった小包を取りに、近くの郵便局へ行きました。いつも一つしか窓口が開いていなくて、ブスッとした局員さんが対応してくれるのですが、今日は珍しく二つあいていました。私が受け取りにサインしていたら、もう一つの窓口に小包を抱えたおばさんがやってきました。"Please send it as cheap as possible within 5 days."というおばさんに、局員の女性は"donkey!"と一言。"Pardon?"と問い返したおばさんに、彼女は再度「ロバね!」。そこで全員が大爆笑(笑)。彼女もきっと素敵なホリデイを過ごしてご機嫌なのでしょうね!

年末に友達のラボにおじゃまして、生まれて初めてDNAというものを見せてもらいました!ケンブリッジはさすがに自然科学に強く、幹細胞でノーベル賞を取ったのもこの大学の研究者だったとは、その時に初めて知りました。最近彼女と、いろんな人が集まるたびに、what is (the meaning of) life?という話をすることが多いのですが、集まった人はそれぞれに研究分野が違うので、考え方も違っているのがおもしろいです。その時は、DNAというのがいかに生き物を作り上げ、機能しているのかを熱心に二人の科学者が語ってくれましたが、新鮮でとてもおもしろいお話でした。MBAを目指している別の友達はまた違う側面で人生をはかり、哲学者の友達はまた別の側面から人生を見ています。結局は人間の一生というのは、自分にとっての人生の意味を見つけるための壮大なる過程なのだろうと実感するこのごろです。

昨日はのんびりしていたので、夜に"Ladies in Lavender"(ラヴェンダーの咲く庭で)というDVDを見ました。大好きな女優Judi Denchが主演しているので、日本で公開されていた時から見たかったのですが、見逃してしまっていた映画です。第二次大戦直前のコーンウォール。二人きりで暮らしている年老いた姉妹が、嵐の後の海でひとりの若い男性を見つけます。彼は素晴らしい才能を持ったヴァイオリニストで、次第にひとりの老嬢は彼に恋をします。昔ながらの村で彼女たちはいかにもイギリス的に排他的な上流階級としての地位を保っていますが、その村に来ているドイツ人の型破りな若い絵描きの女性が、そのヴァイオリニストの才能を見つけ、姉妹を出し抜いて、彼をロンドンに連れ出し、彼には成功の道が切り開かれることになるというストーリー。古い、時間の止まったような村で満足して暮らしてきた姉妹に、彼がもたらす興奮と喜びは見ていてほほえましくなるようなもので、特にジュディ・デンチが演じる、初恋を感じる老嬢は、控えめながらも彼女の切なさをみごとに伝えてきます。言葉や身振りが抑制されていても、その表情でみごとに感情を伝えてくる二人の大女優の演技は素晴らしく、時に迫力があります。満足して自分たちの人生を終えようとしていた老姉妹。彼女たちにとっての人生の意味も、この一つの出会いによって大きく変わってしまう様子が、哀切を込めて描き出される映画でした。絵描きに無理に説き伏せられ、別れも告げられずにロンドンに発ったヴァイオリニストを夕食に待つ姉妹の姿、最後に彼のコンサートに二人で出かけて、ひっそりとパーティ会場を抜け出してコーンウォールの小さな村に帰る姉妹の姿。演出的に、あまりにセンチメンタルな部分もありますが、時に少女のようで、時に母親のような、ジュディ・デンチとマギー・スミスの姿がとても印象的な映画でした。(そしてとてもイギリス的な映画でした!)
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by ellisbell | 2007-01-03 05:06 | miscellaneous
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