Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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アイルランド(再びベルファスト編)・・しつこい

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このような事情で、再びベルファスト市内に舞い戻ってきました。本土に戻るつもりだったからノースリーブにカーディガンという軽装、寒い!!

再度チェックアウトしたばかりのホテルに戻ります。まだお昼前。もちろんお部屋の準備はできていませんが、「隣のパブで休憩しながら30分ほど待ってくれたらできるから、あ、荷物はこっちで見とくよ」と、受付のお兄さん。ちょうどお昼の時間だし、とりあえずニュースを見たいので、そうしようと話を決めて、ホテルのパブでお昼を食べていたところに、朝の受付のお姉さんが大きなおなかを抱えて通りかかりました。「どうしたの?飛ばなかったの?」と驚くお姉さんに「キャンセルされてねえ」と言うと、「私が電話した後にそんなことになるなんてねえ」と同情してくれ、すぐにルームキーを持ってきてくれました。「その代わりベルファストをもう一日楽しめるから」と言った私に「このお部屋はいいお部屋よ、少なくとも私は好きよ」と渡されたカギには、部屋番号の代わりにO'Neillと書かれています。なんと、スイートルームでした。しかも料金は普通のお部屋とまったく同じ。捨てる神あれば拾う神あり(笑)?(それにしても、このホテルThe Crescent Townhouse Hotelは、とても素敵なホテルでした。向かいのパブが多少夜にうるさいことをのぞけば、きれいだしスタッフも感じがいいし、ベルファストにまた行くことがあれば、是非訪れたいホテルです。ジャイアンツ・コーズウェイのツアーを聞いたら、わざわざ受付のお姉さんが歩いてツアーデスクまで行って、予約をしてきてくれるような親切なホテル。小規模なホテルはいいですね☆)

c0105386_2384726.jpgホテルの部屋に落ち着き、コーヒーを飲みながら(ここはイギリスですから、ちゃんとお部屋にティーセットがあります♪アイルランドはなかった・・・)ニュースを再度確認。テロが未遂であったこと、空港の混乱はしばらく続くだろうということが分かります。次の日のフライトも心配ですが、仕方がないのでこの日はベルファストの有名な政治壁画を見に行くことに決定。これも見たかったけど時間切れだったものですから、逆に時間ができてよかったのかも。テロで足止めを食っている間にそのような政治的不穏の現場を生で見に行くというのもやっぱり運命的。多くは観光地ではないベルファストの街の西部にあるので、自分では行けず、乗り降り自由の観光バスに乗って見に行きました。くるっと1周1時間半ほどのツアー。いろいろな見所を説明してくれますが、北アイルランド特有の抑揚のある英語ガイドさんです。途中から見えてきた壁画は、想像していたのとはまったく違う、カラフルで大きな壁画↑。北アイルランド問題は一進一退で、最近IRAの武装解除が伝えられましたが、未だにカトリック、プロテスタント双方に急進派もおり、過去の話ではありません。カトリック系の住民とプロテスタント系の住民が、アルスター6州の帰属を巡って今も対立しているのです。ブレアさんは地方分権を推進していますから、いったんは北アイルランドにもある程度の自治権を認めたのですが、さまざまな事情で今はその自治権が取り上げられています。本当に難しい問題ですよね、北アイルランド問題も。c0105386_2383331.jpg現にこの通りは普通の通りに見えますが、この通りを挟んで片側が100%プロテスタント、片側が100%カトリックとはっきりと区別されているそうです。地域によって、英国のユニオンジャックが翻っているところと、アイルランドの三色旗が翻っているところがあることが、印象的でした。しかし、街の南側に来るに従って、もはや隣の人の宗派など気にせず、お互いに共存している地域もちゃんと存在すると説明されました。政治的問題は難しいけれど、IRA(アイルランド共和軍、独立派)やUVF(アルスター義勇軍、残存派)のような暴力行為では何も解決されないのですから。この色鮮やかな壁画も、本当に印象に残りました。今回のアイルランド旅行、いろいろなものを見て、いろいろなことを感じましたが、これも見られてよかったとしみじみ思った光景でした。(何回乗っても料金は同じなので、なんと2周もしてしまいました!)その後は、ちゃんとクラウン・リカー・サルーンを予約してご飯も食べられたし☆

心配しましたが、次の日の朝、無事にブリテン島に戻ることができました。フライトは8時10分発の予定が、2時間以上遅れていましたが、何とか戻ってこられたから一安心。それでも手荷物すべて不可という異常事態ではありました。しかし、振り返ってみると、素晴らしいアイルランド旅行でした。アイルランドはやっぱり田舎なのですね。ダブリンでさえ、ロンドンのような大都会ではなく、大きな街というだけの、暖かみの残る街でした。人も親切で人なつっこく、食べ物もジャガイモばかりではありましたがおいしかったし、とても素朴な国でした。英国と似ていると英国人を含めいろんな人に言われたし、読んだりもしましたが、実際には空気が全然違う国だと思います。やっぱりアイルランドはアイルランドなのです。独立した、一つの、素晴らしい文化と風土を持った国なのですね。荒々しい自然と、素朴な人々と、古い古い、いにしえの伝統文化を持った印象深い国でした。

この後はリバプールから強行で、あこがれのハワースに向かいます。まだまだしつこい旅行記は続きます(笑)。だってせっかくイングランド北部に来たのだし、すぐにケンブリッジに戻るのはもったいないんだもの。8月、ムーアはヒースの花盛りのはずです。
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by ellisbell | 2006-08-20 23:07 | trip
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