Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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白亜の絶壁

c0105386_20401088.jpg今日は、3,4日ぶりに晴れていました。青空を見たのが久しぶり。夕方には気温が下がり、今は雨が降っていますが(そしてついに私もヒーターをつけました)、いい季節は急ぎ足で去っていこうとしています。excursionができるのももうちょっとです。

日曜日に絶壁フェチとしてはどうしても行ってみたかった、白亜の絶壁を見に行ってきました。そう、イギリスの代名詞ともなっている、ドーヴァー海峡の白い壁です。(イングランドの雅名Albionというのもここから来たのだったと思います。)先週カンタベリーに行ったときに、ドーヴァーが近いことに気付いて、行きたい病が収まらなくなりました。正しくは、ドーヴァーそのものではなく、もっと素敵なその名もSeven sisters。なんとロマンをかき立てられる名前ではないですか、7つの白い断崖が連綿と海に向かってつきだしているのです。

イギリス東南部の海岸は石灰質の真っ白な断崖が続く景観地。白亜とは、英語ではChalkです。そう、あの白墨。辞書には泥質の石灰岩と載っています。(イギリスのお水がこんなに硬質なのも納得ですよね。どこもかしこも石灰岩です。)昔は船でしか移動できなかったから、ドーヴァーの白い壁を見てイギリスに帰ってきたことを実感するというのを何度も本で読んで、是非この目でその白い断崖を見たいとずっと思っていました。本当に白いのか。

ロンドンはまたもやヴィクトリア駅からイーストボーンへ。(ブライトンからも行けますが、今回はより近いイーストボーンを目指しました。)しかし今回は日曜だったせいか、ケンブリッジの駅切符売り場が混んでいて、慌てて飛び乗った電車はリヴァプールストリート行き(←間違い)。だいぶ時間をロスしてしまって、イーストボーンについたのはもう1時過ぎでしたが、そこはこぢんまりした田舎の港町でした。ケンブリッジにもある、石窯で割とおいしいピッツァを食べさせてくれるZizziを見つけて、ピッツァでランチ。それからバスでセブン・シスターズ・カントリー・パークを目指します。運転手さんに教えてもらうように頼んでおかなかったせいで、バス停一つ分乗り越してしまいますが、何とか到着。ガイドブックによると、ここから30分ほど歩くとのことです。

c0105386_2040466.jpg嬉々として歩き始めますが、運河のようなものを持つ一面の牧草地が続くばかりで、波の音も潮のにおいもしないので、いささか不安に。でも、ここまで来たので標識だけを頼りにどんどん歩きます。羊の群れの中を通り抜け、羊を囲う鉄条網を踏み台で超えながら、ひたすらビーチを目指します。30分以上歩いたかな、というところでいきなりビーチに到達しました。ビーチとは言うものの、南東部の海岸の特徴だそうですが、砂ではなく小石のビーチです。ものすごく歩きにくい上に、白亜=チョークですから、黒い靴がみるみるうちに真っ白に・・・靴の裏が真っ白になっているのには驚きました。しかし、下から見上げる白亜の絶壁は迫力があり、壮麗です↑。本当に真っ白だということに感激しました。

c0105386_20403090.jpgもちろん崖っぷち大好きの私としては、崖の上に登って素晴らしい眺望を楽しまずにはおれません。歩いている途中に分岐点がありましたが、そんなところまで引き返す手間が惜しくて、登れそうなルートを見つけて、芝に覆われた丘をむりやり登っていきます。足をすべらせたらこける上に真っ白になる・・急な上り坂+柔らかいチョークの足場で足もとが悪い上に、恐ろしい風が吹き付けてきます。崖っぷちってどうしてどこでもあんなに風が強いのでしょう。ようやく丘の上に上がると、あまりの強風で吹き飛ばされそう。思わずよろめくくらいです。しかし、やっぱり絶景でした。しっかり波のように続いている7つの丘も確認できます。風が強く、足場が柔らかいのですが、もちろん崖っぷちまで行って下の写真を撮りました。本当に真っ白です。ロンドンからわずか100キロほどで、こんなに違う景色になってしまうのですね。波の浸食によって、この崖は一年に30-40mのスピードで後退しているそうです。このような絶景がいずれ見られなくなるのは残念ですね。たぶん丸い小石で覆われたビーチというのも、砂になるまで浸食が待ってくれないからなのでしょう。大自然の驚異を感じました。たくさん、見たことのない景色というのがこの小さな国にはあるのですね。もちろん、日本もそうなのでしょうけれど。ロンドンもいいけれど、違った顔のイギリスもいいものです。今のように雨が降ると、ドーヴァーの白い壁への浸食がますます進んでいくのだろうなと思いながら、今も、ケンブリッジで、降り続く秋の雨を見ています。
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by ellisbell | 2006-08-26 20:39 | trip
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