Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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アムステルダム(午後編)

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今日は、所属コレッジのwelcome reception。新しく来た人たちに誘われて、行ってきました。久しぶりに学生に混じると、なんだか疲れてしまいましたが、知っている顔にも会えて、楽しかったです。日記の方は、長い長いアムステルダム旅行記、ようやく午前中の簡単な市内観光を終えて、ゴッホ美術館に向かいます。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。あまりにも有名な画家。初めて本物に出会ったのは、ロンドンのナショナルギャラリーでした。あまりにも明るい色のひまわり。その大胆な絵の具の盛り上がり方、その素晴らしい勢いと力強さに感動しました。その明るい色彩と筆遣いに、生きる力があふれているように感じました。ゴッホ美術館は、そんな彼の作品を満喫できる美術館として、昔からずっと行ってみたかった場所です。1970年代に隣の市立近代美術館からゴッホの作品を移してできた美術館。美術館自体は、中央が吹き抜けになった現代的な建物です↑。古いものと新しいものが見事にミックスされているアムスにおいては、残念ながら、比較的無愛想な建物のように見えました。元はヴィンセントの弟テオが持っていた油彩画、デッサン、手紙などのコレクションだけあって、本当に充実しています。残念なことに一部が改装中で、おそらくすべての作品は展示されていないのでしょうが、1階にゴッホと同時代の芸術家たちの作品、3階にゴッホ自身の油彩が展示されています。時代を追って展示されているので、初期の農民画家としての暗い色彩のものから、パリ、アルル、病院と経て、最後にオーヴェルシューロワーズに至るまでの軌跡が見られます。パリで印象派と出会ってからいきなり色彩が明るくなること、そしてパリ時代には肖像画家になるためにたくさん自画像を描いたこと、光あふれるアルル時代、有名なゆがんだ絵ばかりの病院時代、それぞれに彼のスタイルが生きていて、素晴らしい作品でした。そして最後にオーヴェルで描いたとされている、麦畑とカラスの絵。私がオーヴェルに行ったのは冬の弱い光の時でしたが、ゴッホと、並んで眠る弟テオのふたりのお墓を見ながら、周りに広がる麦畑を見て、この麦畑を彼は描いていたのかと感慨にふけったことを思い出しました。午前中にレンブラントの家に行きましたが、彼は芸術家として素晴らしかっただけでなく、自分を見事にプロデュースした画商としても一流で、彼の家の玄関には自分が描いた絵がたくさん、魅力的に見えるように趣向を凝らして飾られていたことも思い出しました。芸術家としても、事業家としても成功したレンブラントと、一生懸命売れる絵を描こうとして、肖像画家としてでも何とか食べていこうと報われない努力を重ねたゴッホ。同じ天才であり、同じように国民的作家として人気がある画家たちですが、その対照が際だっているように感じました。そしてそのゴッホが、今はコマーシャリズムにあれほどまでに利用されているのが皮肉ですね。でも、純粋に素晴らしい絵がたくさんあって、とても良かったです。

併設カフェで一休み(りんごケーキはおいしくなかった・・)、特別展を見に行きます。ゴッホと日本。まるで19世紀の万博?というような品揃えの、素晴らしい日本の工芸品とともに、ゴッホが浮世絵を真似て描いた絵が飾られていました。上の階ではそれぞれ、ゴッホの時代のパリと東京の女性たちに焦点を当てた展示と、歌川広重の東海道五十三次と、同じルートを現在の写真で追うという企画。それぞれ、とてもおもしろかったです。そしてこの別館の方は、黒川記章さんの建物に似てるなぁと思ったら、まさにその通りでした。日本を愛したゴッホの美術館(の一部)を建築したのは日本人だったのですね。見応えのある美術館でした。

c0105386_6133725.jpgゴッホ美術館を満喫した後、もう一つ行ってみたかったアンネの家に行きました。「アンネの日記」であまりにも有名な家。残念ながら、いつもすごい人だということですが、この日も外に行列が並んでいて、中にはいるのは断念。家自体は外側がリノベートされ、カフェが併設されて少し趣を失ってしまっていましたが、運河沿いの家の並びはきっと、彼女が見たものと同じだったのでしょう↑。こんなに美しい光景を見ながら、彼女はいろいろなことを考えたのだろうと思うと、彼女を突如襲った理不尽な悲劇がますます痛々しく思えます。次に来るときは、きっと中も見学しようと思いました。

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この写真はアンネの家のすぐ近くにあった、三角形の家・・・これ、中はどうなってるんでしょうね??アムスは次の日も続きます☆もう少しお付き合いくださいませ♪
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by ellisbell | 2006-10-02 06:11 | trip
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