Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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コッツウォルズ

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旅行話ついでに、先日訪れたコッツウォルズの話を。

コッツウォルズというのは、英国を代表する田舎町として人気のある観光地ですが、一つの場所ではなくて、北はオックスフォード付近、シェイクスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンから、南はバース近郊までの緩やかな美しい丘陵地帯を指しています。広大な牧草地がなだらかに広がり、平和に羊たちが草をはむ中に、ポツポツと昔ながらの小さなかわいらしい村が点在する、イングランド南部の「はちみつ色の」田舎です。

そう、はちみつ色。これがコッツウォルズを形容するのにもっとも多く使われる言葉ですが、バースと同じように、地元産のライム・ストーン(石灰石)を使った石造りの家が建ち並ぶ村が続きます。そのはちみつ色は、北部の濃い色から南部の柔らかい色に変化しながら、美しい光景を見せてくれます。グランチェスターのような茅葺きの家も、北部イングランドの濃いチャコールグレーのドライストーンを使った石造りの家も、チェスターに代表されるテューダー朝の木組みの家も、どれもすべてかわいらしいのですが、コッツウォルズの村々は、規模が小さくて本当におもちゃのようにかわいらしいのです。今回は、ウィリアム・モリスが絶賛したバイブリーに行きたくて、テットベリー、カースルクームと組み合わせて行きました。

まずはバイブリー。コッツウォルズを紹介する旅行誌などにたいてい載せられている、アーリントン・ロウ↑を抱く小さな村です。13,4世紀に羊毛業者たちが建てて住んだとされる、小さな長屋です。村を流れるコルン川の上流にはマスの養殖場があり、そこからぴょんと飛んで逃げたニジマスたちの子孫が川の下流を泳いでいるのも、のどかでほほえましい風景です。美しい水と、きれいな緑と、穏やかな水鳥が、何もない、5分くらいで端から端まで歩けてしまうこの村を、どこから見ても絵になる風景にしていました。

そして、テットベリー。少し大きなマーケット・タウンです。コッツウォルズらしく、アンティークショップが目白押しで、それを目当てに訪れるお客さんもいるとのこと。どんなに小さな街でも村でも、イギリスには必ず教会とパブがあると言われますが、この街は少し大きな聖メアリー教会を持っていて、たくさんのイン(昔のホテル。宿泊付きのパブのようなもの)がある街でした(街と言っていいのかしら・・田舎好きのイギリス人にとっては、村であることが誇りらしく、都会というのは決してほめ言葉ではないそうです。イギリスらしいですね〜)教会の中の参事さんのような方も親切で、とても誇らしげに教会の歴史を少し説明してくださったり、お昼を食べたパブのお客さんもほとんどが顔見知りのようで、しかしちっとも居心地悪くなかったり、田舎らしい素敵な街でした。この街は、また、チャールズ皇太子のお膝元でもあるのです。チャールズさんの私宅、ハイグローブに一番近いのがこの街で、昔はしばしばダイアナさんも王子ふたりを連れて来たりしたそうです(しかしダイアナさんはさすが貴族、ハイグローブに寝室が12コ「しか」ないと文句をつけたそうな・・・)。もちろんプリンス・チャールズのオリジナルブランド、Duchy Originalのクッキーなども売られているし、チャールズさんの羽マークがついたお店も3軒ありました(王室御用達にはマークが付きますが、誰の御用達かによってマークが違うんですよね〜うーん、イギリス☆)。 c0105386_2021545.jpg

そして最後にカースルクーム。イギリス英語の発音ですから、Castleはカースルに近くなります。これもまたもやかわいらしい極小の村。村自体も歩いて5分で全部回れます。ここも当然教会とパブは持っていますけれど。「イギリス一古い家並みが保存されている村」だそうですが(そういや「かわいい村コンテスト」とかいうので優勝してたのはどこだっけ?)、谷間の古い村で、風景を保存するためにアンテナなどは家に取り付けられないそうです。つまり、携帯もほとんど入らないしテレビも写らない(私なんか大きなアンテナから壁に来ているソケットにコードをさしているのに、それでもザーザーが入っているのに!これ以上とは・・)。本当に中世そのままの暮らしですね〜。 c0105386_2021261.jpg

どの村も、それぞれものすごく小さくて、何も取り立てて見るものがあるわけではない、静かな地域です。けれどもイングランドの原点のような村々が、羊たちとともに残っているのを見ていると、とても穏やかな気持ちになります。やっぱりイギリスは田舎が一番。のどかな美しい丘陵地帯では、時間もゆっくりと流れているような気がしました。
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by ellisbell | 2006-07-31 20:20 | trip
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