Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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テートモダン

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ロンドンに出たついでに、テートモダンに行ってきました。

2000年にテート・ギャラリーの現代アート部門が独立してできた美術館。ロンドンの金融の中心地、シティの対岸であるサウスバンクにあった火力発電所の建物をそのまま再利用した、非常に独創的な美術館です。サウスバンクといえば、ディケンズの作品にもしばしば出てくる下町、犯罪の巣窟というイメージが強く、10年前に来た時には街自体も閑散として荒れ果てた、ちょっと怖い場所という感じでした。その雰囲気を変えるという意味でもなされたプロジェクトだそうですが、見事に成功して、今ではテートモダンを中心に文化の一大発信地となっています。隣にあるのは、もちろんシェイクスピアのグローブ座。c0105386_2531881.jpg
セント・ポール大聖堂の前からのびる、西暦2000年を記念して作られたミレニアムブリッジを渡る人たちがみんな、「あれがグローブ座、これがテートモダン」と言いながら、セント・ポールをバックに写真を撮っていました。

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ロンドンの美術館は、赤字が取りざたされていますが、基本的に国の援助を受けているところはすべて入場無料です。大英博物館も、ナショナルギャラリーも、ケンブリッジにあるフィッツウィリアム博物館も、そしてもちろん、このテートモダンも、すべて入場料は寄付歓迎と書いてあるだけなのです。そのあたりが文化的大国でいいですよね・・その上、もちろん、素晴らしいコレクション。今は私の好きなカンディンスキーの展覧会を有料でやっていたのですが、今回は時間がなくて、常設だけをざっと見てきました。現代アートはおもしろいですよね。絵画でもピカソやポロックなど、もう古典と呼べるようなものから、私の好きなフランシス・ベイコンもジャコメッティもあり、天井からいろんなものがつり下げられていたり、部屋全体が一つの作品になっていたり、音声や明暗を使って五感に訴えてくるものがあったり、現代アートらしい、体験型のものも多くて楽しかったです。またその廃屋の再利用というあたりもとても作品にマッチして、広々した、かなり不思議な空間になっていました。予習と称して、テートモダンのカタログに加えてカンディンスキー展のカタログも買ってしまったので、半日重くてひぃひぃ言う羽目に・・・(時間がなかったといえば、セント・ポールではオノ・ヨーコが作品展をやっていたはずなのですが、それも見ているヒマがなかった・・ま、そもそもダヴィンチ・コードのせいで今、人があふれてますから、あまり行きたくなかったのですが。)

その後は久しぶりのロンドン、ウエストエンドでランチをして、ハロッズに行ってきました。ハロッズは久しぶりですが、セールをやっている上に10%週末割引というのをやっていたので、すごい人出でした。ピカデリーのあたりでは、やたらとたくさんのイタリア人を見ました。みんなサッカーイタリア代表のユニフォームを着たり、イタリアの国旗を持ったりして、"Italia! Italia!"と叫んでいます。と思うと違う方面ではフランスの国旗をまとった人たちがたくさん集まっていたり・・お昼頃からもう集結?もちろん、ワールドカップ決勝です。イングランドはすでに負けているのに、ロンドンにはこんなにたくさんイタリア人やフランス人がいたのね・・と言うくらいたくさんの人たちを見ました。地下鉄のエスカレーターでも、下から上がってくる"Italia!"の人たちに上から降りてくる人たちが賛同して大合唱になったり、向こうではフランスの歌をみんなが歌っていたり、これはロンドンも今夜は荒れそう・・と思いながら平和な(はずの)ケンブリッジに帰ってきました。

ところが、一人でサッカーを部屋で見ている予定だったのに、ラウンジの前を通りかかったら、近くの部屋の女子ふたりがのめり込んで見ているではないですか。どっち応援してるの?と聞いたら両方がフランス!だそうです。イタリアは嫌いだから、というのが答え(一人はマレーシア人、一人は中国系イギリス人)。私もちょっとつきあうだけのつもりが、ついついのめり込み、「ああ〜」とか言いながら、最後まで一緒に見てしまいました。ジズーのレッドカードの時は、みんなプリプリ怒っていました。「この審判は絶対へたくそ」「監督も早くジダンを下げるとか何とか手を打て」と、みんなサッカー詳しいんだなぁ・・フランスはきっと嫌いに違いないと予想していたのに、案外BBCテレビのコメンテイターもフランスよりです(どうもイタリアの方が嫌いみたい)。フランスびいきのコメント(たぶん特にジダンびいきだったのかな、今思うと。私の相棒の女子ふたりもジダンびいきでしたから!)が、意外なことに、割と多かったです。もっとも基本的には他人事なんですけどね(笑)。一番おもしろかったコメントは、後半、両選手が疲れて来た頃合いに、"It's almost a walking football."と言っていたことでしょうか(笑)。イタリアの勝利に、3人の女子はがっくりと口も聞かずにラウンジに座っていたのでした。やっぱりPK戦って後味悪いですよね・・全員で一人をよってたかっていじめているみたいだし。いずれにしても、地味であまり注目されていなかったウィンブルドン(BBCだけはやたらと盛り上がってましたが)もフェデラーの優勝で幕を閉じ、スポーツイベントお祭り騒ぎはとりあえず一段落したようです。

と思ったら、今、外で大きなクラクションを鳴らしながら、「うわ〜〜Italia!!Italia!!」という声が聞こえてきてます。そういや、上の階の部屋の誰かもイタリアが優勝した瞬間にドンドンドンって足を踏みならしていました。しかも何回も(笑)。まだまだ今夜は興奮冷めやらないようですね。
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by ellisbell | 2006-07-10 02:51 | culture
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