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Under the English Sky


英国、ケンブリッジでの生活で感じたことを書いていこうと思います。
by ellisbell
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Under the English Sky

Under the English Sky_c0105386_9411161.jpg

ケンブリッジで過ごす、最後の夜です。

私にとって、大きな意味のあった英国滞在が、いよいよ終わろうとしています。懸案のコレッジツアー、今日は朝から足が棒になるまで歩き倒しました。まわりきることができたかどうかは、また次回の日記に書くとして、一緒にまわってくれたLに感謝です。面倒くさがりで(笑)普段は1時間も出かけたら疲れた〜と言うLが、文句一つ言わず一緒に歩いてくれました。途中で友達と二人で、「あなたがここまで歩くとはびっくりした」と笑うと、"It's all for you!"と怒られてしまいましたが、朝の9時半から何マイル歩いたことか、本当に素晴らしい思い出になりました♪そして夜は、farewell partyとのことで、とても素敵なワインバーに行ってきました。お食事も、ワインも、デザートもどれもとても美味しくて、4人中3人が酔っぱらってしまいましたが(もちろん私も!歩き倒して疲れた後でしたから!)、たくさん写真も撮って、いっぱいしゃべって、いっぱい笑って、3時間半があっという間に過ぎ去ってしまいました。Mさんからは、私の所属コレッジを描いた水彩画のプレゼントをいただいて、本当に嬉しかったです。泣きそうな顔をしたのか、「泣くな泣くな」と男性二人は大あわてでしたけど(笑)、素晴らしい、感慨深い夜でした。

留学生活で、本当に親しくなれる友達ができるかどうかは、その生活の質を大きく左右する点だと思います。専門分野や年齢を超えて、本当に信頼できて、尊敬できる友達が何人もできたことは、私の英国滞在の中でもっとも嬉しく、何事にも代え難くありがたいことだと思います。日本を離れた時には、また日本に戻ったら会えると思っているので、友達との別れはそれほどつらくなかったのですけれど、こちらの友達とは次いつ会えるか分からないのが、本当に寂しいですね。でも、やっぱりそういう友達に出会えたことが幸せなのですね。インターネットの普及で、世界が夢のように小さくなり、連絡を取り続けることがとても簡単になった時代ですから、1万キロ離れてはしまうけれど、これからも大事にしていきたい人たちだと再認識しました。日本語ではうまく言えないけれど、英語ではまさにこの言葉、"I will miss you"。これがすべてを表していると思います。泣かずに済んだけれど、この言葉を言い合って、ハグしあって、別れた夜でした。そして、明日は朝から、数人が私のお部屋にさよならを言いに来てくれ、お見送りに来てくれます。

大好きな英国という国で暮らせたことは、私にとって、本当に特別な意味のあることでした。この国のいい点、悪い点、暖かさ、冷たさ、すべての季節の移り変わりを通して、その空気を肌で感じられたことは、素晴らしい財産になると思います。そしてケンブリッジという場所の特殊さと素晴らしさ。緑に囲まれた恵まれた環境の中で、志を持った人たちと一緒に様々な経験ができたことは、自分の人生の肯定という点でも、とても大きな意味を持つことです。もちろんいいことばかりではありませんでしたが、やっぱりこの国が好きなことに変わりはないし、自分で成長を感じることはなかったけれど、形にならない大切なものを得ることができたような気がします。本当に素晴らしい滞在でした。そして、日本で私を変わらず支えてくれた家族と、友達のおかげで、この素晴らしい経験ができたのだと、心から感謝しています。

明日、日本に向けて出発します。これからは毎日のように日記を書くことは難しくなると思いますが、できる限り感じたことを描いていきたいと思います。皆さま、どうぞ末永くよろしくお願いいたします☆
# by ellisbell | 2007-04-10 09:42 | Cambridge life

College Tour (1)

College Tour (1)_c0105386_945841.jpg

このお部屋で眠るのも、後2日。

イースターらしく光と人にあふれた街を歩きながら、ここにいられる時間がもう本当に残り少ないことを思い出します。こちらの友達がいろいろと送別会を企画してくれるのがとても嬉しいし、楽しいのですけれど、ほとんどパッキングの完了したスーツケースを見ながら、もう、後2日だと思うとやはり感慨に堪えません。今日も先ほどまでご近所さんのふたりが送別会をしてくれていました。マレーシア人のLがディナーを作ってくれて、インド人Nと3人での楽しいい時間を過ごしました。途中でお抹茶を少し振る舞って、「一期一会」というのがお茶の精神なんだよ、と説明しながら、本当にもうこの時は二度と来ないのだから、それがどんなに大切な瞬間かを感じました。帰るという実感はわかないけれど、もう明後日には彼らとの間には1万キロの距離があるのですね。

College Tour (1)_c0105386_964712.jpgさて、ケンブリッジでの生活で、最後にやり残したことは?という話。先日、この話をしていたときに、やっぱりコレッジ巡りかなぁ、と言った私。じゃあ、まわろうよ、ということになって、今日は朝からケンブリッジにある31個のコレッジ群を順にまわるツアーに行ってきました。とはいえ・・31のコレッジはかなり場所的にも遠いので、今日は半分程度をまわればいいか、とのつもりでスタート。やっぱり一番遠いところからまわるのが一番いいだろう、とのことで、まずはGirton Collegeからツアー開始です。1869年に創立された、ケンブリッジで初めての女子学寮(冒頭写真)。男子学生と距離を置くために、ケンブリッジの隣村であるガートンに建てられたとの噂です。かなり外れにあるので、ここにはバスに乗って行きました。辺鄙なところにあるし、それほどの期待はしていなかったのですが、広々とした素敵なコレッジでした。今はここは男子学生も受け入れていて、広い敷地内ではリスや野ウサギが走り回っていて、プールまであります!ポーターさんもとても親切でおもしろい人で、地図をくれて親切にしてくれました。建物の中も自由に見て回れたので、たくさん写真を撮りつつ、ゆったりと見学してまわりました。(写真はFitzwilliamです。)

College Tour (1)_c0105386_972132.jpgそこから歩いての帰り道。次のターゲットはFitzwilliam College。かなり新しい学寮なので、建物もとてもモダンです。それほど大きな見所はなし。その隣にあるNew Hall Collegeは何度か行ったことがあるのでスキップして、次はSt. Edmund's College(写真)へ。ここも10年前に恩師A先生が来られていたときに、フォーマルにご招待いただいたことのあるコレッジですが、かなり小さいコレッジです。そして唯一のカトリック・コレッジ。ざっと一周して、次はLucy Cavendish Collegeへ。ここは、今も存続する小さな女子学寮です。ケンブリッジらしい四角い中庭のない、独立した建物で構成されているこぢんまりした学寮でした。中には入れてもらえませんでしたが、ポーターさんが帰りに、「このチョコレートあげるよ」と缶に入ったチョコレートやトフィーの中から2,3個選ばせてくれました♪優しいポーターさんでラッキーと思いながら(概して有名でないコレッジにはほとんど観光客が来ないので、お客さんを大事にしてくれるのかしら?まあ、そもそも学外者は入れないのですけれど)、たくさんお花も咲いているいいシーズンですから、このお花はタンポポ、これは水仙、これはヒナギク、などと言いながら楽しみつつツアーを続けていました。

College Tour (1)_c0105386_98825.jpg時刻はもう1時過ぎ。このままcity centreで何か食べよう、そしてその前に通り道だからMagdalene Collegeに行こう、と計画がまとまります。そしてMagdalene。伝統ある、きれいなコレッジなのですが、ここで事件発生。ホールの方に行こうとしたところ、ドアがオートロックというか、中からは開くけれど外からは鍵がないと開けられないタイプのドアで、(気になったものの、誰かに開けてもらえるよ、という友達の一言を信じて閉じてしまったせいで、)ロックアウトされてしまいました・・・さあ大変。イースターですから学生もほとんどいず、助けを呼ぼうにもお部屋はすべて空っぽです。通りを歩いてる人に声をかけて、ポーターさんに通報してもらう?と言うと、ポーターはめちゃくちゃ怒るだろうしなぁ・・と嫌がるL。と言うことで、LはWに、私はMさんにそれぞれ電話をかけてヘルプを頼んでみました(←大迷惑!!)。それぞれWは実験中、Mさんはまだおうちということでしたが、苦境を説明すると二人ともOK(感涙←大・大・大・迷惑!!!)!ありがとうございます☆結局Wの方が早かったので、彼に助けてもらいましたが、救いに来てくれた彼は救世主に見えました♪♪♪(←大・大・大・大・大迷惑)ありがとう、W、Mさん☆☆ 写真はロックアウトされる前の、ご機嫌だった時のMagdalene(笑)。

College Tour (1)_c0105386_993450.jpgそれからWも交えて3人でランチを食べて、ツアーの続き。すでに行ったことのあるChurchillは遠いので飛ばし、次はJesus College(写真)。広々として素晴らしいコレッジでした。しかもすべての門が開いているのです!そしてウェディングまで行われていて、とてもリラックスできるコレッジでした。そしてSidney Sussex College。フォーマルに行ったことはありますが、明るい光の下で見ると、こちらも立派なコレッジでとても素敵です。時間がなくなってきましたが、最後にEmmanuel Collegeもチラッと見て帰ってきました。こちらも広々とした、素晴らしいお庭のあるコレッジでした。

College Tour (1)_c0105386_910923.jpgどこのコレッジもすべて、独特の雰囲気と、素晴らしいお庭、歴史的な建物があって、その違いを見て歩くのはとても楽しいです(写真はSidney Sussex)。ただ、今日は朝から夕方までかかって、ようやく7つ制覇しただけ!!!というのはかなり問題(涙)。明日は、さらにもう少し早起きして、残りのコレッジをまわる予定です。さて、最後までまわりきることができるでしょうか♪
# by ellisbell | 2007-04-09 09:11 | Cambridge life

都会の喧噪の中で

都会の喧噪の中で_c0105386_7422685.jpg

今日もケンブリッジはいいお天気。

最後にGrantchesterに行くつもりだったのですが、一緒に行く予定のLの体調がすぐれず、断念。春夏秋冬を通じて何度も行った場所だけに少し残念ですが、また訪れる時を楽しみに待ちましょう。その代わり、晩ご飯を作ってLと一緒に食べて、ホットココアとパンケーキまでデザートに食べながら、今までいろんな話をしていました。宗教の話、社会の話、そして歴史の話。彼女はムスリムではないですが、イスラム圏出身の友達とお話するのは新鮮な驚きがあってとてもおもしろいです。つい話し込んで、気がついたらまた11時をまわっていました。楽しい夜でした。

都会の喧噪の中で_c0105386_7442680.jpgさて、スペイン旅行の続き。気品高きコルドバの後は、いよいよ大都会マドリッドです。コルドバからマドリッドまでは特急電車で2時間ほど。想像通り遅れてきた上に、とってもわかりにくい駅でしたが、一等車を取ったので2時間はゆったり過ぎて行きました。電車で見ていたのは、アメリカのコメディらしき映画。もちろんヘッドフォンはあるのですが、スペイン語吹き替えしかないようで、全く分からないので、映像だけ見て想像(笑)。それでもなんだか楽しめてしまったのが不思議な話です。そうこうしている間にマドリッドに到着。第一印象は、大都会!!そして、ヨーロッパ!! 思えば、バルセロナから入ったときに、とても土の香りがすると思ったのは、やはりバルセロナという場所の特異性だったのだと思います。マドリッドは、まごうことなきヨーロッパの大都会。歩いている人の格好や言葉は違いますが、ヨーロッパらしい、なじみのある雰囲気が漂います。そして大都会らしき喧噪。今までの街それぞれが、いかに特徴的だったかを改めて思い知りました。明るい日差しの下で、たくさんの観光客が街を歩いています。私たちもさっそく荷物を置いて、プラド美術館へ向かいました。サングラスが必要な日差しの強さ。これぞスペインですね。道中ではパリのブキニストならぬ古本の屋台があって、ついのぞいてみたくなるほどです。(スペイン語だから分からないのですけれど!)

都会の喧噪の中で_c0105386_7433087.jpgプラド美術館。スペインに憧れる最大の理由の一つです。8000点もの絵画を所蔵する、世界有数の美術館。特にスペイン絵画が充実しています。午後をまるまるつぶす予定でしたが、とても見応えがありました。この美術館で、まずどうしても出会いたかったのは、大好きなフラ・アンジェリコの受胎告知(冒頭)。金の部分がきらきらして、本当にきれいです。素晴らしく美しく柔らかな色彩、そして表情。フィレンツェのサンマルコにある方は、世界でもっとも好きな絵(そして美術館)の一つなのですが、こちらのものも感激的に美しかったです。受胎告知は世界で三番目にたくさん描かれている題材だそうで、私も個人的にとても好きなモチーフなのですが、フラ・アンジェリコの受胎告知は本当に優しく、強い絵なので大好きです。(ただ、やっぱりフレスコの美しさにはかなわないかな・・サンマルコのは特別ですものね〜♪)フラ・アンジェリコを堪能した後(と言うか、4回も見に来てしまいましたが)は、スペイン絵画を見に行きます。特にムリリョ、そしてエル・グレコは大好きなので楽しみにしていました。ムリリョはやはり美しかったです。グレコは、一つ一つはとても美しいのに、集まると、そして美術館の光の中では、かなり強い個性のある絵であることに改めて気付かされました。きれいなのですけれど・・・やっぱり教会で見るべき絵なのでしょうね! そして、ボッシュやティツィアーノなどを見ながら、楽しみにしていたゴヤの部屋へ。さすがにたくさんあります。二体の「マハ」も美しかったし、代表作の「5月2日」もとても力強く、ゴヤらしい迫力のある絵だなぁと思いました。そして、ベラスケス。1月のロンドンには来ていなかった「ラス・メニーナス」にご対面です。ピカソが描いたこの絵の習作群にはバルセロナでお目にかかりましたが、本当に不思議で魅力的な絵だなぁと再確認しました。そして美しいのです。見ていると自分が絵の中の一部になったかのような気持ちになれる、魅力的な絵でした。たくさんの人が食い入るように、吸い込まれるように、見つめていました。

この日はプラドだけで一日が終わり。夜はサッカーの試合があったようで、長い間大きな声で騒いでいる人たちや、警官たちの笛の音がしていましたが、さすがは土曜日ですね。次の日は、近くの街までまたまたエクスカーションが待っています。
# by ellisbell | 2007-04-08 07:45 | trip

スパルタ?

スパルタ?_c0105386_852111.jpg

今日はGood Friday。

イエスが十字架に架かったことを記念する祭日です。教会離れが深刻な英国でも、家の近くのカトリック教会には、イースターのミサに出席する人たちがたくさん来ていました。春らしく素晴らしいお天気だったので、city centreにも観光客がいっぱい。道を歩いていると、観光客に見えるのでしょう、「パンティングしませんか?」というお誘いが頻繁にかかります。人々が優雅に川遊びをする季節ですね。毎日のように予定が入っていますが、今日の午後はお友達とお茶をしてお別れ、そして夜は家でゆっくりするはずでした。最近は8時頃まで明るい英国、8時前にようやくごはんを食べようとしていたところ、近所のLが友達二人を連れて帰ってきて、これからマレーシア風の麺料理をするとのこと。彼女の友達もよく知っているので、参加しなさいよ、と言われて、ごはんの後に彼らのいるラウンジをのぞいて、Aの作った麺料理を味見。Wの注いでくれたワインを少しいただいて、楽しくしゃべっていると、これから映画を見に行くから一緒に行こう、ということになってしまいました。Lが押したのは"Mr Bean"(笑)ですが、結局男性二人の意見が通って、"300"という映画を見に行くことになり、先ほど帰ってきました。

スパルタ?_c0105386_853210.jpg何?何の映画?と聞いた私に、Aは「ローマ時代の話だよ」というし、Lは「トロイ戦争の話だと思うよ」と言うので、すっかり混乱した頭で映画館に(笑)。見たがっていたAの説明によると、「血が出るような、戦士たちの話」だそうです。??が飛び交う中、映画がスタート。結論を言うと、スパルタの話でした。話の筋としては、少し「ブレイブ・ハート」にも似ている感じで、スパルタの議会と対立しつつ、自由を求めてペルシアと闘った、勇敢な王とその300人の精鋭たちの物語。ただ、ヒューマンドラマというよりは、殺戮シーンが多く、アクション映画となっています。アクション映画ってあまり見ないのですが、久しぶりに見てみると、最近のアクション映画はCGやSFXをたくさん使っているのですね。映像そのものがフィクション性、虚構性を構築していて、clumsyな語りの声がそれに拍車をかけていました。純粋に楽しむためのものなのでしょうけれど、ペルシア側が奇妙なモンスターを次々に投入してくる様子は、ジョークとしか思えない出来でした(苦笑)。

スパルタ?_c0105386_8533623.jpg映画が終わった後、「あんまりよく分からなかった」というLがたくさん質問をしてきました。私自身も歴史そのものをよく知らないことを痛感。「スパルタってギリシャだったよね?」という点の確認をしようとしたら、後の3人(科学者)は全員口をそろえて「知らない」(笑)。「相手はどこ?ペルシアって言ってたけど、ペルシアなんかと闘ったっけ?」だの、「ペルシアって象がいるのか?」だの、「フェニキアが相手じゃなかった?」だの、これぞコンニャク問答というのが続き、みんなでもうちょっと歴史を勉強しましょう、と言いながら帰ってきました。でも、こうして、一緒にどう?と誘ってくれるのも嬉しいし、わいわいしゃべりながら夜中に帰ってくるのも楽しいですよね!自分では絶対に見に行かない映画だとも思うので、とっても楽しい夜でした♪ということで、疲れてしまったので、スペイン日記はまた次回にします☆みなさま、おやすみなさいませ。

写真はケンブリッジの桜。英国でも今が桜の満開です。家の近くにある幼稚園に咲いている桜です。少し日本のソメイヨシノとは違いますが、やっぱりとってもきれいだし、特別ですね☆
# by ellisbell | 2007-04-07 08:54 | Cambridge life

南国の庭

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相変わらず気まぐれな英国のお天気。

昨日まで数日続いた寒さはどこへやら、今日は一転してぽかぽか陽気の素晴らしい一日になりました。いかにもイースターらしい、明るい春の一日。明日から4連休なので、何かと親切にしてくれるフラットのメンテナンスのおじさんSが、今日の朝は最後のお茶をしにやってきました。昨日作ったホット・クロス・バンズを出した私と、イースターエッグのチョコレートをプレゼントしてくれたS。イースターですね(笑)。そして、夏に奥さんがごちそうしてくれたパヴァロヴァが美味しかったと何度も言っていた私のために、またもや奥さんがパヴァロヴァを焼いて、Sに持たせてくれていました。そしてSからは、私が所属していたコレッジの写真集をいただきました。私の父と同じ年のS。いろいろな親切とともに、その英語に苦労したこと(笑)を懐かしく思い出すことでしょう。

南国の庭_c0105386_7102054.jpg午後は、ケンブリッジのガーデン・ハウス・ホテルでアフタヌーンティ。私がよく行ったお気に入りのカフェがある、university centreのお隣にある、ケム川沿いのホテルです。いいお天気だったので、テラス席でアフタヌーンティを楽しみました。明るく美しい光と緑の中、ゆったりと楽しい時間を過ごすのは、本当に穏やかでリラックスできる経験です。ティーをしながら、いっぱいしゃべって、気付いたらこれまた7時前(笑)。実験の途中に抜け出して来てくれたふたりの友達に感謝です。素晴らしい午後でした。きらきら光るケム川を見ながら、思い出していたのは"All in the golden afternoon"で始まる、「アリス」の最初の詩。アリスの物語はOxfordで、時は7月ですが、思わずそれを口ずさみたくなるような素敵な午後でした。あまりに素敵だったので、写真をアップしてしまいます☆

南国の庭_c0105386_7105786.jpgさて、スペイン旅行の続き。グラナダの次はコルドバです。コルドバ!素晴らしく南国らしい、気品ある小さな街。訪れたスペインの街はどこも良かったですが、強いてあげるならコルドバはもっとも私の思い描くスペインに近く、気に入った場所です。グラナダからは高速バスで3時間弱。バスが満員だったことも驚きましたが、コルドバはとても人気のある観光地なのですね。陽光あふれる、美しい街だったと思います。見所はやっぱりメスキータ。イスラムの大寺院ですが、レコンキスタの後、カテドラルに改造され、奇妙にも二つの宗教が混じり合った、とても個性的で美しい建物です。壁に囲まれたメスキータの敷地に入ると、南国らしい木々のそびえる、美しい庭が見えます。楽しみではあったものの、アルハンブラほど期待していなかったこともあり、この美しさは嬉しい驚きでした。 そして、中に入って思わず驚嘆のため息。中は、カテドラルに改築された時にほとんどの入り口がふさがれているため薄暗いのですが、その中に林立する赤と白の二重のアーチが並ぶさまは圧巻です。とても幻想的で、まるで不思議な森の中にいるような感じがしました(冒頭の写真)。どちらを向いても目がくらむような美しいアーチ。 奥に進んでいくと、カテドラルの礼拝堂があります。
南国の庭_c0105386_716478.jpg南国の庭_c0105386_7163641.jpg









左は、メスキータ内部、カテドラルの天井の幾何学模様。そびえ立つ二色のアーチの森を抜けたところにあります。そしてさらに奥に進むとメッカの方向を示すミフラーブ(右)にたどり着きます。とても幻想的で、素晴らしく美しい寺院でした。

南国の庭_c0105386_714533.jpgメスキータを出た後は、その北側にあるユダヤ人地区へ。この街は銀細工で有名なのですが、やはりその技術はユダヤの人々が持っていたのでしょうか。迷路のような、入り組んだ細い路地が続く地域ですが、南国の青空の下、白い壁には花が飾られ、少し中をのぞくとアンダルシア独特のパティオ(中庭)が見えます。路地好きとしては、いろいろと細い道に分け入ってみたいところではありますが、コルドバ在住の方から治安には気をつけるように言われていたのと体調が悪かったので、少し散策しただけで、ホテルに戻ってしまいました。けれども、ここはとても気に入った街。小さなおみやげ物屋さんもたくさんあり、スペインらしい陶器やタイルを見て歩くのもとっても楽しい場所でした☆
# by ellisbell | 2007-04-06 07:19 | trip


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